松美の言絵(いえ)

私は誤解されるのが好きだ。言い訳する手間が省けるから。

さよならの向こう側

2017-09-02 11:10:21 | 日記・エッセイ・コラム

 24時間テレビで、三浦祐太朗が母の歌を歌うのを聴いた。何億光年 輝く星にも 寿命があると 教えてくれたのは あなたでした

 息子が母の歌を聴いて、今更ながらうまいと言う。動画で最後の歌を聴いた。夜のヒットスタジオでの最後の曲、さよならの向こう側。

 びっくりした。こんなに歌がうまかったのか。当時は単に、流行り歌として聴いていた。今あらためて、ヒット中の歌としてではなく、作品として鑑賞することが出来る。

 最後の想いを込めた1曲は、軽く目を閉じ、精神を統一してから入る。感傷的になることなく、歌手としての本望を発揮し、歌い上げる。しかし間奏に入るとじっと目を閉じ、頬がひくひくしている。そして歌詞の2番。難なく曲に入る。

  last song for you 

  last song for you

 繰り返しだから、当然雰囲気を変えて表現する。その替え方が素晴らしい。4個目の「last」は、息を吹きかける、ささやき声になる。これがエロいのなんのって。たまりません。水道漏れそうです。

 バラードだけど強く歌うところは強く、ff(フォルテシモ)で歌う。のどを目一杯使ってシャウトしているのだが、そう聞こえない。レコードはある程度、ダイナミックレンジが限られる。だからこれを生で、遠慮なく歌ったら、と想像する。肌が鶏になって、総毛立つこと間違いなし。

 21歳とは、とても思えない貫禄。声。包み込むような優しさ。包容力を感じる。

 4日前に100万回を超えたらしい。最近のコメントを見るのも、また良し。ピントはずれなコメントも含めて、すべて受け入れてあげよう。

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