うちから13号線へ出る際に、和田までは以前から良く広域農道を使っていたが、
一気に、荒川鉱山入口まで伸びたので、角館・田沢湖方面に行く時は
これを使わない手はない。しかし信号がない代わりに、アップダウンが多いし、
曲がりくねっているし、古い道路は波打っていて、はなはだ走りづらい。
上新城道川から、さとみ温泉へ抜ける山道を行く。道川入口には庚申塚が
並んでいて、サルビアも美しい。今日も無事でありますように、とお願いしながら
40kに落として村をゆく。ここには40基以上の石が並んでいる。
信仰心の厚い土地柄だと思う。ついでに仁別へ向かう道路沿いに、涙を流すマリア像
を左に見ながら(本体は見えないが)ここでもお願いする。
まっすぐ、御座の石を目指すために、旧西木村方面に向かう。両側のマリーゴールドが
どこまでも続く。あともう、たつこ像に着くという手前に、むらっこ物産館という、いかにも
田舎な、寄りたくなる風情の建物がある。結構、栗ソフトや、炭火で焼く「みそたんぽ」
で、グルメに載っていたりする。行きは昼前で、店の前では、みそたんぽ、中や裏の
東屋では、そばを食べている人で、盛況だった。帰りに「手打ちそば」800円を食べた。
まず、会計で番号札をもらう。囲炉裏端には持ってきてくれるが、外の客には「何番さーん」
と呼びかける。とっても細い、美味しいそばだった。漬け物がまた、しょっぱくなくて、うまくて
ビールが欲しくなる味だった。
御座の石神社の前の湖面は、期待どおりの色をしていた。
たつこさんの前の駐車場は、なかなか順番待ちがいたりして、入りづらいが、
ここは余裕だ。なにもみんなが休日の日に行くこともなかったが、あまりに天気が
続くので土曜日行ってみた。
魚影が濃い。ウグイの数がぐっと増えているようだ。エサまで売っている。
土産物のメインは、やっぱり地物か。これでもかと、山の物が並ぶ。
周遊道路に紅葉の綺麗な場所は少ない。山は紅葉しているが、遠いので写真向きではない。
これらは、色を強調してある。しかしどうして、人間の目で見たとおりに、感動が写らない
のだろう。ここが、もどかしいところだ。
ブナ林の紅葉は、黄金の国にいるように、美しい。北大の銀杏並木も、黄金色に
輝いているはずだが、おそらくフォトブログの絵より、実物は美しいに違いない。
広域農道は、時間を短縮できる代わりに、混む日は緊張の連続だ。対向車が中央線に
迫ってくるたび、相手がまともな精神の人間でありますように、と祈る。
排気量に余裕がある車は、ワインディングロードは楽しいに違いない。
おそらく路面に吸いつくように、走りを楽しんでいるんだろう。
何とか無事に戻ってきて、道川の庚申塚にお礼をいう。
小泉潟に白鳥がいないか、目と耳で確認する。
冷蔵庫のカビた食パンの出番は、どうもないようだなあ。
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