うちの殿が世間を騒がして申し訳ない。今度言うときます。高速で鼻が出そうな時は、我慢して手を放(鼻)しません。
今は皇太子が空位の、例外的な時代だ。本来ならば愛子さまのような方が、聖域で帝王学ほか天皇になる教育を学ばれておられなくてはならない。
この不安定さが、そもそもの皇室バッシングの遠因だとも言える。国民が直感で直系の相続を認めているのに、傍系に持って行ったからだ。
愛子さまを軽んじている輩は他にもいる。学習院だ。いじめ事件の時、学習院側は何と言ったか。「わんぱく坊主を見て怖がっちゃうような環境で育てられているわけですから、それは学校が直すというよりも、ご家庭で直していただかないといけない」学習院の校長ですらも、皇室の意味を知らず、敬意を失っている。
第2に天皇は「祭司王」であり、祭祀を行うことこそが天皇の本質である。そして天皇自ら行われる祭祀の大部分には、皇太子殿下がご一緒に殿内にて拝礼される。(新天皇論より)
本来、新嘗祭の「神人共食」の祭儀の間、皇太子殿下は脇の隔殿に控えておられる。ここには天皇と皇太子しか昇殿できない。皇太子不在の今、こうした一子相伝のような形で行われる祭祀の継承が不可能になった。
平成17年に提出された「皇室典範に関する有識者会議」は、小泉政権のやっつけ仕事ではない。平成以降、宮内庁が極秘裏に典範改正を検討、政府も遅くとも橋本政権時代の平成9年頃には準備を始めた。
そして当時、旧皇族の男系男子の子孫に調査を行った結果、保護者ないしは本人から、皇族に戻るという意思表示はなかった。
それを前提にして、女系容認論をとらざるを得なかったという。
この方たちだって、入ったら最後、男子を必ず生まなければならない。これはある意味、国民としての権利を捨てるよりも厄介な問題かも知れない。
あれから無駄な時間は滔々と流れてしまった。あの頃よりもっと議論の盛んな今、手を挙げる旧皇族が居るはずもない。
櫻井よしこ女史をはじめ、上皇陛下の胸の内を推し量る事の出来ない頑迷な男系主義者たちは一体、何を考えているのやら。