松美の言絵(いえ)

私は誤解されるのが好きだ。言い訳する手間が省けるから。

台湾論を読んで、李登輝氏を悼む。

2020-08-05 07:48:50 | 日記・エッセイ・コラム
 今、静かに台湾論を読んでいる。思えば李登輝総統のことを深く知ったのは、小林よしのりの台湾論だったのだと思う。第1章、2章、3章は李登輝総統の物語。 そして9章で李登輝氏と再会する。



 そう一介のマンガ家がですよ。国のトップだった人の家に招かれるんですよ。 台湾論がベストセラーになった後なら、それも分かりますけど。

 結局、台湾論を描くことになるから、或いは総統は「けしかけた」と言えるのかも知れない。
 この時、すでに「戦争論」がヒットしていた。総統宅のテーブルには、戦争論外何冊か上がっていた。戦争論は1998年。台湾論は2000年に描かれている。

 今から20年前のことを思えば、日本国民は「公(おおやけ)」ということや、皇室について深く考えたことなど無かったのであるまいか。
 少なくとも私は、小林よしのりによって、心を開かれた。一種のバイブルですよ。マンガを読んで、埋もれた歴史を知る。醍醐味じゃ、ないですか。小林本人が、必要以上に若く、ハンサムに描かれていることを除けばね。

 ネット世界以前に、小林よしのりが果たした役割は大きかったと思う。啓蒙漫画家と呼んでもいいかも知れない。


 おっと、李登輝氏の話がおろそかになってしまった。

 台湾を、李登輝氏抜きでは語れない。日本で言ったら、明治維新を一人でやっちゃったようなもんでしょ。しかも幕府側から。



 あーいう傑物がなぜ、日本から出なかったのか。2世・3世議員、タレント、選挙の方法、総理の直接投票、ダメだな。 私利私欲の無い人間は、日本から現れないだろう。



 戦後、大陸から渡って来た蒋介石の国民党は、知識人を的に1ヶ月に2万8千人を虐殺する。これが2.28事件だ。李登輝氏が生き残ったのは、運というより神の思し召しなのだろう。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 全自動PCR検査装置の、驚... | トップ | 広島原爆の日に見た、レバノ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日記・エッセイ・コラム」カテゴリの最新記事