松美の言絵(いえ)

私は誤解されるのが好きだ。言い訳する手間が省けるから。

NHKドラマ「長閑の庭」

2019-06-17 12:32:18 | 日記・エッセイ・コラム

 ちょうかんの庭と読んでいた。のどかって読むのか。

  久方ぶりに、いいドラマに巡り逢えた。

  かと言って、誰にでもお薦めするわけではない。大体が、あと最終話を残すだけとなった。

  会話が、とても緩やかなので、このテンポに付いていけない人もいるだろう。

 それでいいのだ。田中泯は、独特の間合いを持っている。

  この人に注目したのは、彼が舞踏をやっていると知ったからだ。

  俳優である前に、舞踏家だった。

  舞踏は秋田出身の土方巽をもって始まる。

 田中泯の空気は、出そうと思って出せるものでない。

  それを恋するという橋本愛の、これまた悠長なセリフ。

  ピッタリだね。

  ゆうべはとうとう、教授の本音を引き出した。

  ここがクライマックスだろう。

 マンガ本のドラマ化らしいが、なぜこんな設定に惹かれるのか、考えてみた。

 そうか、我々の世代に近いのか。てことは、我々にも、起こり得ることなのだな。

  そこが無意識にのめりこませている要因なのか。

  あり得ないと思ったが、そこがファンタジーなわけだ。

  それ以外の要素は、期待通り運ぶ、まるで水戸黄門のような展開が待っている。

  おそらく医者にあと長くないと宣告されて、

  始末を付けようとするんだろう。

  むしろ先が読める安心感が、

  ゆったりした駆け引きを楽しめる。

  いいー、ドラマだ。

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