ここ2~3日、過去の映画鑑賞をしている。理由はもちろんテレビがつまらないからだ。きょうは「君に届け」を見た。実に映画の世界に浸ることができた。ある意味、製作者の意図する通り「君に届け世界」で2時間をどっぷり過ごした。私の場合、何度も繰り返すがステレオスピーカーでテレビも見ている。自分の声ですら、録音を聞いて生涯にないくらいビックリするのだから、テレビの付け合わせのスピーカーとは聞こえ方がまるで違う。感動の次元も違うはずだ。
ところで映画の内容だが、多部未華子のベタな演技を許容できる程映画の中の時間に合わせることができる。それはなぜか考える前に、作品中一度もケータイが登場しなかった事に思い当たった。つまり同じ現代社会を描写していながら、異空間に居たわけだ。現実にそんな世界は存在しない。2010年現在の高校内で、ケータイの無い世界はあり得ない。だから三浦春馬も「さわやかのかたまり」に見えるのかも知れない。茶髪役の蓮佛美沙子も珍しかったが、同じくヤンキー役の夏菜も珍しかった。しかも髪の毛が長かった。夏菜と剛力はショートカットが似合う。本田翼は好きになれない。桐谷美玲の憎まれ役もなかなか良かった。富田靖子も出ていた。原作はマーガレットに連載されたそうで、それも2005年だから当然ケータイはあった。もともとケータイは女子高生が流行らせたものだからね。
プリンセス・トヨトミは前の日見たばっかりだったので、その日は「バブルへGO!」を見た。3回目にして、「笑う場所」が分かってきた。あんないい思いは当時したことがなかったが、それでも懐かしいことに変わりはない。あの映画の1990年代でさえ、ケータイはあってゴッツイやつを重そうに持っていた。もっとも阿部寛は、女からのポケベルに対応するのに忙しかったようだが。
「君に届け」のタイトルを見て内容が浮かばなかったが、いい表現だと思う。簡潔にしてストレート。ウブで、あこがれが恋愛感情だと悟るまで「貞子」と呼ばれまくる彼女に、気長に声を掛け続ける三浦春馬の気持ちを現わしているのだと思う。しかし本音は女三人の厚い友情物語だと思う。あの三人には泣ける。映画って、ほんとにいいもんですね。ではまたお会いしましょう。サイナラ、サイナラ、サイナラ。
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