ことしは乾いた日が続いたので、甘いトマトが出来た。理屈は分かっていたが、なかなか水の量を加減できなかった。
まず苗を買ってきたら、水も肥料もやって、とにかく大きな葉と茎を作る。その代り、花はしばらく咲かせない。実が出来る前に、3番手くらいの花まで摘み取る。支柱はアサガオと兼用だが、上まで行ったらそろそろ「スパルタ教育」を始める。
できるだけ水やりを我慢する。表面の土が乾いてもあげない。葉が萎れて「参った」をするまで我慢する。「参った」をしたら、復活するだけの量をあげる。そうしていると、相当乾燥しているはずなのに、葉がピンとしたまま、参ったをしなくなる。30度以上のカンカン照りの日はさすがに萎れる。日が傾いたら、少しだけあげる。
そうしていたら、普通の安いトマトが、フルーツ並みに甘くなった。もちろん完熟するまで、ギリギリ待つ。だから雨が降ると実が割れる。割れた実は、その場で食べる。甘い。甘いし、酸味もあるし、味がしっかりして、考える理想的なトマトに仕上がった。ヘタがそっくり返って赤々となっても、収穫しない。軽く持ち上げて、ポロッと外れると、まさに食べ頃だ。朝で栄養分を放出しないうちに収穫し、その日のうちに食べる。農家ではないが、気分は産直のおばさんと同じ。
あとテクニックとして、「捻枝」というワザがある。摘心したくないので、伸び放題にする。だから上にこれ以上育てられない。そういう時に、茎をひねる。導管と師管を切断することなく、自然に曲げる。これはちょっと気持ちいいですよ。硬くなった枝でも、このくらいの裂け目はできるけど、折れません。ひねる時、コリコリッとほぐれる小気味いい音がします。こうして、地面に着きそうな枝からも収穫できます。
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