黒鉄重工

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【1/48】カナディアCF-5Aフリーダムファイター カナダ空軍【ギャラリー】

2024-01-31 23:48:10 | 模型ギャラリー
キット:1/48 F-5A/CF-5A/NF-5A フリーダムファイター(キネティック)
仕 様:カナダ空軍機
製作記は下記です。


カナダ空軍機シリーズです。CF-5AはノースロップF-5Aのカナダ版で、カナディアでライセンス生産をしていました。遡ってF-5Aは、アメリカを盟主とする西側の中小国の運用に適した安価で簡素な輸出戦闘機として開発されたものです。
カナダ空軍には1968年から配備が始まり、勢力は単座型89機、複座型46機でした。NATO軍の緊急展開部隊の装備として配備され、時期により戦闘攻撃機、偵察機、練習機などと役割が変わっていきました。1980年代からはCF-18により置き換えられて、1995年に全機退役しました。


CF-5は時期によって塗装が頻繁に変わる戦闘機でした。今回の作品で塗ったのは、訓練用のアグレッサー機に塗られていた3色迷彩です。これは、私が2016年に訪ねたカナダ軍用機博物館に収蔵されていた個体と同じです。ちょうどそれを再現できるマーキングデカールが入っていたので、迷わずにこれを作ることにしました。
博物館の個体は現役時の塗装はもっと濃かったようですが、経年によるものか退色が甚だしいです。作品でも塗装の退色と薄汚れた雰囲気を再現しています。


カナダの戦闘機だから作ったのもありますが、F-5自体も好きなんですよね。見た目の良さはもちろん、輸出先の要求に合致した性能の戦闘機というところが好きなのです。





低価格戦闘にしては双発エンジンなんですが(飛行機で一番高い部品はエンジンなので)、そこそこの大きさのエンジン2発をそこそこの出力で飛ばす方が長持ちするらしいっす。知らんけど。








武装したF-5の写真って見つからなくて、主翼の下には何を吊るしたもんだと悩みました。ロケットランチャーと増槽を選んでいます。


コックピットはいい感じにできたので、天蓋を開けた状態にしています。乗り降り時に使うはしごはキットに付属するものです。


F-5の初期型はレーダーを積んでいません。これが価格の低さと整備性の高さの決め手です。なので、機首に機関砲を積むなんて芸当もできるのです。


実機の前脚は、長さを2段階に調整可能です。脚を長くすると頭が少し上を向く格好となります。そうすると迎え角が強くなって揚力が高くなり、通常よりも短い距離で離陸できるのです。これはカナディア製独自の改良点です。


迷彩塗装のもやもや感はこだわっています。


国籍章は迷彩塗装とほぼ同化してしまい、とても見にくいです。






離陸時に使う補助空気取入口のスリットを再現しているのがこのキットの良いところです。本家ノースロップ製には無い、これもカナディア独自の改良点です。


裏側です。胴体の黒く塗られたところは、欺瞞用のニセ風防です。風防の形に沿って黒く塗っただけです。これを使って相手にこの機体の表裏を間違って認識させるのです。空戦では一瞬の判断の遅れが命取りになると言いますし、簡単な施工のわりに効果があるようです。





以上、CF-5Aフリーダムファイターでした。