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今回は、カナダ空軍シリーズとしてキネティックのF-5Aフリーダムファイターを作ります。
キネティックは中国のプラモメーカーです。このブログに出てくるのは初めてだったかな?
今回作るカナダ空軍機の他に、アメリカ空軍とベルギー空軍の機体も作ることができます。
F-5Aは、アメリカが西側の中小国の空軍向けに開発した小型戦闘機です。当時のアメリカ空軍の戦闘機はどれも大型で高性能で高価な、アメリカにしか扱えないお大臣様専用機ばかりでしたので、中小国の需要に適した簡素で安価な戦闘機に仕上がっています。
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F-5の細かな差異まで再現するために機体の部品はバラバラにされています。こういう時、大抵は部品の合いが良くなくて擦り合わせに苦労します。中国メーカーは部品単品で見ると良さそうに見えるんですが、組み立ててみるとイマイチなことがよくあります。
キネティックのF-5も大なり小なりそういう箇所はありましたが、どうしようもないなとまでいくところはありませんでした。
機体各部に貼り付ける編隊飛行灯はエッチングパーツです。
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機体はおおまかに胴体前部・胴体後部・主翼の3つに分かれます。カナダ版のF-5はCF-5と呼びますが、これは地元メーカーのカナディアがライセンス生産したものを装備しています。カナディア製は自国製のオレンダエンジンを搭載したほか、外観的特徴としてエンジンの前に補助空気取入口のスリットが追加されている点が挙げられます。キットでもそれを再現しています。
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エアスクープは、穴の彫刻を入れると塗装で表現するよりもリアルさが増しますね。
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胴体と主翼の嵌め合いはそんなに悪くないです。エリアルールを意識したくびれた胴体と、偶然の産物から生まれた主翼前縁ストレーキの高揚力装置LERXがよく表現されています。
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機体の下塗りとして、全身を黒で塗ります。
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機体の迷彩色を塗ります。下地を活かすためにその色が塗られている部分だけを吹き付けます。
まずはパネルの中央部を塗ります。そうするとパネルラインの周辺は下地が残ります。この段階ではパネル中央とパネルラインとの間の色差が大きいので、次にパネルライン周辺を中心に塗料を薄く吹き付けて色差を減らしていきます。完全になくさないようにするのがポイント。
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2色目の迷彩色を塗ったところです。
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パネル中央部は、迷彩色に白を加えて明度を上げたものを薄く吹き付けて塗装の退色を表現します。
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3色目の迷彩を塗りました。
かなり薄い迷彩になっています。塗りたての頃はもっと色が濃かったようですが、経年により色が抜けていったみたいです。
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最後にコックピットの座席です。シートベルトにファインモールドのナノアビエーションのシートベルト(F-4・F-8用)を使いました。情報量がぐっと増して精密度が上がりました。全てのキットにシートベルトを付けると金額が積もり積もって大変なので、これぞというキットに引き続き使用していきたいものです。
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デカール貼り、つや消しトップコート、最終組立をして完成です!
つや消しは強めにしたのでくたびれた感が出せたんじゃないでしょうか。
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国籍章などの注意書き類のデカールは、機体塗装と近似の色だったので貼り付けても目立たなくなってしまいました。
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ちなみに今回作った機体は、カナダ旅行の際に博物館で見た物と同じ機番にしてあります。
迷彩の色はかなり寄せられていると思いますよ!
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コックピットが存外いい感じに仕上がったので、天蓋を開けた状態で完成させることにしました。
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吊るしものは、増槽が5本とロケットランチャーです。
思い出の戦闘機の模型を完成させることができて、感無量でした。
というところで、完成品はギャラリーにて。
<使用塗料>
機体迷彩1:C337グレイッシュブルーFS35237:C1ホワイト(2:1)
機体迷彩2:C74エアスペリオリティブルー:C1ホワイト(2:1)
機体迷彩3:C128灰緑色:C1ホワイト(2:1)
機体下塗:GX2ウィノーブラック
主脚・ホイール:C8シルバー
タイヤ:N77タイヤブラック
空気取入口:N2ブラック
エンジンノズル:C61焼鉄色
エンジンファン:N18黒鉄色
コックピット:C307グレーFS36320
計器盤:N12つや消しブラック
ヘッドレスト:H13つや消しレッド