黒鉄重工

プラモ製作、旅行記執筆をやっています
同人誌通販始めましたhttps://603kurogane.booth.pm/

博多→大阪 サイコロの旅5・落穂拾い編 第2夜

2021-07-04 20:15:54 | 旅行・イベント記
2020年11月1日(日)8時10分
山口県山口市 JR新山口駅
2日目の朝、新山口駅からのスタートです。駅前のモニュメントのひとつがD51の動輪を使った碑です。
山陽新幹線開通記念の碑で、1975(昭和50)年に建てられたんだと思います。石板には小郡駅とか日本国有鉄道とか、当時を感じさせる言葉が連なっていました。
動輪はD51形797号機のもの。当機の経歴も簡単に記載されていました。ロッドの位置が下にあるのが高得点です。


2020年11月1日(日)11時18分
岡山県津山市 JR津山駅
駅前で静態保存されているC11形180号機の後ろ姿はこんな感じ。


本編ではばっさりカットした「津山まなびの鉄道館」を取り上げようと思います。旧津山機関区の跡地を転用したところで、転車台と扇形車庫と13台の鉄道車両が保存されています。


キハ33形1001号。余った50系客車にエンジンと運転台を載せて気動車化したもの。ただし2台しか造られませんでした。なぜか中間車のオハ50を種車にして改造したので改造費が高く付いたのと、明確な基本概念がないまま改造したような中途半端な仕様に仕上がって使い所がなかったのが要因かなと。同じ思想で改造されたJR北海道キハ141系と比べると基本概念から前面のデザインまで、やる気が低かったように思え、なるべくしてなったような印象を持っています。いや知らんけど。


側面はLE-CarやNDCみたいなかんじか?


転車台にいたDF50形18号機。日本初の本線用ディーゼル機関車です。ディーゼル発電機で発電した電力でモーターを駆動させて走行する電気式ディーゼルを採用しています。見た目は電気機関車寄りの箱型車体ですし。
しかし技術面と価格面で不利だったので蒸気機関車を置き換えるには至らず、それはDD51形の登場を待つことになります。ついでにDF50形もそれに置き換えられました・・・。


キハ58形563号。急行用気動車の代表格で、こと中国地方では縦横無尽に線路を走り回っていたのでこの地方の人達にとっては馴染み深いんだと思います。
しかし非電化ローカル線の急行列車は時代が下るにつれて真っ先に廃止されてきたので、私はひとつも馴染みがないんですなぁ。


キハ181形12号。非電化勾配区間用の特急型気動車ですな。貫通扉付きながら特急型らしい精悍さも持ち合わせた秀逸なデザインなので好きなのですよ。
これは「はまかぜ」で使われていた個体です。


キハ28形2329号。キハ58系列のひとつで、キハ58形が2エンジン車なのに対してキハ28形は1エンジン車です。


キハ52形115号。キハ20系の勾配区間用の2エンジン車です。後継のキハ40系に勾配区間用の車両が製造されなかったこともあって、キハ52はJRになっても生き残り続けました。最後に残ったのがこの個体が走っていた大糸線で、10年前の鉄オタ共の格好のネタになっていましたね。
大糸線キハ52の後継はキハ120なんですが、なんだキハ120でも走れるんじゃんどうしてキハ52が残り続けたんだろうと不思議に思います。


D51形2号機。見ての通り津山まなびの鉄道館の収蔵車両は内燃動車ばかりという渋い選定をしていて、このデゴイチは館内唯一の蒸気機関車です。なお電車は1台もいません。
いわゆる「ナメクジ」で、ちょっと旅客型機関車っぽいデゴイチらしくない外観が特徴。


DD13形638号機。入換用ディーゼル機関車ですな。蒸気機関車を置き換えてかつてはそこら中のヤードで見られましたが、意外と保存機は4機だけ。


DD15形30号機。DD13形にラッセルヘッドを取り付けて除雪機関車に仕立てたやつと見ればよいです。ラッセルヘッドには車輪が無くて機関車に取り付ける形を取っているので、奥に機関車本体もいるんですが見えにくいっていうね。

というか、扇形車庫ってのは構造上入り口から車両全体を撮影するのが難しいです。特に車両が隣り合っている時なんてのはほぼ不可能ですね。それは構造上仕方ない部分があるので妥協できるにしても、見学者は車庫の中に立ち入ることができないので車両の側面は観察できないのです。実質的に前頭部しか見ることができないので、やってることはほとんどカットモデル博物館です。
これには結構がっかりで、側面もちゃんと見せてほしかったです。全国的に見て希少な保存車も収蔵しているのですし、もったいないなと思いました。


DD51形1187号機。御存知本線用ディーゼル機関車の代表格です。山陰地方で長いこと走っていた地元枠選手だった模様。


DE50形1号機。これは全国でここだけの激レア枠です。DD51の後継機としてDD51とDE10のいいとこ取りをして、かつリターダーという下り勾配走行時抑速用の補助ブレーキを搭載しているという性能でした。しかし生産需要が消えたので試作車の1号機が造られただけで終わってしまいました。使いにくかったと思いますがちゃっかり生き残っており博物館入りしています。


2,000馬力エンジンを積んでいるからか第1エンドのボンネットはでかめ。台車はDE10と同様で、3軸台車を履いていますね。車軸が5軸なのでDD51よりも車軸が軽いそうな。
・・・というふうに、側面から読み取れることも多いんですよ。車庫の中に入れるようにしてクレメンス。


DD16形304号機。ローカル線用のディーゼル機関車です。DD51用エンジン、DD13用台車、DE10用の各種パーツの設計を流用して造った寄せ集め感のある機関車です。なお登場時期が悪く、出てきた頃にはローカル線の貨物列車や客車列車は減ってきてたので仕事が少なかった模様。
300番台は除雪機関車の機能を付与したやつで、304号機は大糸線で使われていたものです。


で、あれがラッセルヘッドですね、きっと。あれを見せろ。表に出せよ。
このラッセルヘッド、全長がDD16本体と同じくらい長いので、機関車の付属品と言うよりキ100形のようにもはや別物の車両でしょうっていう威容を持っています。というのも、ローカル線に入れるように軸重を減らすために2軸ボギー台車を2つ履いたので、全長が延びてしまったのだ。
このラッセルヘッドはまだ見たことがないので、これまた残念でした。


敷地内から見ることのできる津山運転区の車庫。キハ40天国ですがな。



これにて津山まなびの鉄道館から撤収。


帰り際。
低い看板だなと・・・。


これまた低い消火栓の看板だなと・・・。


津山線のキハ47形。あと10年はいるだろうとはいえ、いずれは消えるので記録記録・・・ということで。

というところで今日はここまで。


第3夜へ→