黒鉄重工

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北米project 4 ~Is the order a warbird? その70【2016/03/04~10】

2018-12-24 20:44:27 | 海外旅行記
デイビス・モンサン基地の飛行機の墓場ツアー編の最終回です。
モスボールされてる機体はエンジンが外されてガランドウになっているわけですが、エンジンもここで保存されているんですね。
これはゼネラル・エレクトリックのTF39です。C-5輸送機用に新しく開発されたターボファンエンジンです。これの民間仕様がCF6で、みんな大好きダグラスDC-10やボーイング767、エアバスA300等に採用されとります。


OH-58。海軍の機体も置いてあるんだから陸軍のヘリだって置いてあるんだよって感じかしら。


TA-4J。A-4は鈍重な攻撃機というイメージに反してやたら機動性が良かったので、練習機がわざわざ新しく造られるほどでした。中にはこれみたいにソ連機の仮想敵に塗られたやつもおりました。


C-1輸送機。極東のC-1ではないです。
輸送機にしてはちっさいんですが、これは空母に離着艦できるように求められた大きさなのです。


C-130の群れ。これもバカみたいな数がいますね。


S-3B。潜水艦絶対殺すマン。


F-16の群れ。これもバカスカ造ったからね・・・。


C-5クンはお尻がデカイから遠くからでもクソ目立つんだよな。


治具の上のKC-135。これはもう部品取りにされてるのか、所々欠損しています。
骨組みも丸見えだぁ、と思いきやあれは構体が崩れないようにするための木の骨組みの支えですね。あの部分には貨物扉があるようなんで、それを引っ剥がされたんでしょう。


一面に広がる飛行機たち。
これはA-7攻撃機ですね。複座練習機型のTA-7Cがいるのがやや珍しいか。


F-16の群れ。一部は部品が取られていて、ちゃんとドナーの仕事をしているんだなと。顎の部分に治具が置かれているやつがそうですね。


あっ、U-2じゃん!あいやこんなところで見られるとは。
こいつは高高度偵察機ですね。冷戦時代はこれでソ連や中国に対して堂々と領空侵犯して写真偵察していたわけです。考え方がマッチョなんですよ、アメリカ空軍・・・というかCIA。
これにはソ連もブチキレですので、対空ミサイルをせっせと開発して無事撃墜するまでになったのです。ソ連の対空ミサイルはU-2が鍛えたのだ。このミサイルを躱すために開発されたのが例の黒い怪鳥SR-71に繋がるのです。
SR-71は冷戦が終わるとソッコーで退役してしまったんですが、U-2は未だに現役なんだとかで。最近はグローバルホークみたいな無人偵察機も配備されているんですが、まだ人の手に頼るところがあるんでしょうかね?


B-1ってこんなに造ってたん・・・。当時は故あれば第三次大戦も辞さないってかんじ。


E-2早期警戒機ですね。高価なレドームは外されて別の場所に保管されているっぽい。


F/A-18の群れ。
1匹だけ色違いが隠れてるよという具合にブルーエンジェルス塗装の機体がいますね。


TA-4Jらしき群れ。


T-34の群れ。
T-34なんて取っておいてどーすんねんて感じですが、いざって時にこれでパイロット養成でもするんでしょうか。


F-4。


MH-60。


F-16。モスボール処理をかけている最中でしょうかね?

これでボーンヤードツアーはおしまいです。最初に入った基地のゲートからまた出まして、博物館の入口まで戻ってきました。

墓場、という触れ込みでしたが、航空機はきれいに処理された状態で整然と並べられていたので、ホーンテッド的な印象は感じられませんでした。旅客機の墓場の方が墓場感あるかも。
かつてここで見た以上の機体をアメリカ軍が保有していたことのほうがよほど背筋の凍る話で、ソ連と渡り合うのは負担が強烈だったのだなぁというお気持ちになりました。

では次回から再び博物館の収蔵機を見て回ることにします。



北米project 4 ~Is the order a warbird? その69【2016/03/04~10】

2018-12-24 20:44:05 | 海外旅行記
デイビス・モンサン基地にある航空機のモスボール施設「ボーンヤード(飛行機の墓場)」ツアーのバスの中。引き続き観光客向けの道路を走っています。
これはT-43練習機。今はもう退役しました。
見ての通りボーイング737旅客機を元にした電子航法用の練習機です。エンジンが主翼に直付けのやつなので737-200でしょうかね。

ていうかずっとバスに乗ってばかりで、どうも外へ降りることは無さそうです。ちょっとがっかり。まあこんな広さなんで降ろされたところで・・・って感じはします。


ここでガイドのおばちゃんが「右を見て!次はステルス戦闘機のF-117よ!」と言いました。
F-117は急に現れたかと思えばソッコーで退役してしまったんですが、未だに何かの機密があるのか、博物館など一般に流れている機体はほとんどありません。まともに見られるのはデイトンのアメリカ空軍博物館にあるYF-117くらいなものです。
それがこんなところで見れるとは・・・。来てよかったぜ。


おばちゃん「見てみ!ステルスで車輪以外見えないんや!」
ツアー客「「「HAHAHA!!」」」
 ワイ「」

なにわろてんねん。ぶち転がすぞ。


EC-24電子戦機。アメリカ海軍が中古のダグラスDC-8旅客機を改造したやつです。胴体前部下面に電子装備を入れたコブがついてます。
DC-8は名旅客機ですがアメリカ軍で運用されていたのは全体を見てもこの1機だけだったそうな。


まだまだたくさん。割と最近の機体もいます。


A-4J。アメリカ海軍の攻撃機です。


F-15戦闘機。サブタイプ不明ですがたぶんA型じゃないかしら。


またEC-135。


ご存知F-14。尾翼を見るにサンダウナーズ所属だったっぽいです。


延々とP-3の大群が続くんですけど、どんだけ溜め込んでんねん。


F-16。なんか尻下がりになってる気がする。
その後ろにいるのはみんな大好きDC-9。


F-14D。今まで散々見てきたA型から細かいところが近代化されて変わってます。D型は初めて見ましたわ。


A-10C。みんなのヒーロー、アメリカ空軍の攻撃機です。


F/A-18らしき何か。なぜかこれだけ全体に覆いがかけられていますが、極秘の秘密兵器なんでしょう。


QRF-4C。F-4の偵察型RF-4をさらに無人標的機にしたやつです。要らなくなった戦闘機は訓練時の標的として最後の奉公をする場合がありにけり。


F-101。B型かなぁ?それにしても、超旧式のセンチュリーシリーズをこれ以上保存しておく必要あるのかしら・・・。


KC-135系列の機体。


F-106。シーリングもロクにされてないし、これもう完全に展示目的で置いてるでしょって感じ。う~ん観光地のかほり。


これも観光客向けだろうF-105G。G型はF-105の中でも有名なワイルドウィーゼル任務用のやつですね。だいぶ後でもう一度見るので今回は軽く触れるだけ(手抜き)


げげ、YC-14じゃん。こんなところに・・・。
後にも先にも出てこないやつなんで少し脱線しますが、これ試作輸送機ですね。
1970年代に各国で流行った短距離離着陸性能の高い輸送機のひとつです。高揚力を得るために主翼の上面にジェット噴流を流すようなエンジン配置になっています。なのでジェット輸送機なのにやたら高い位置にエンジンがあるのです。
ただしこれ、噴流の半分は主翼に塞がれて無駄になってしまいますし、意外とコストも高かったそうな。
マクドネル・ダグラスのYC-15との競争試作となりましたが、結局この輸送機の採用計画自体が消えて無くなってしまったのでどちらも試作止まりになってしまいました。
YC-14は2機造られて、もう1機はピマに保存されてるという話ですがどうも撮り忘れていたみたいで記録なし。なおライバルのYC-15も1機がデイビス・モンサンに保存されているようですが、今回のツアーでは見つけられず。


T-34C練習機。戦後間もなく開発されたレシプロの初等練習機です。どこぞの島国でも使ってましたし、さらにこれの設計をパクった機体をターボプロップ化した機体が使われています。

というところで今日はここまで。