黒鉄重工

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北方project ~Welcome to Hokkaido. その6【2017/5/3~7】

2018-12-16 21:50:30 | 旅行・イベント記
C55形55号機
C51形の後継機として開発されたC54形が設計がアレで空転大魔王だったためたったの17機しか生産されなかったことを反省して、まともな設計で1935年に開発されたのがC55形です。こちらは62機とそこそこの数が生産されました。
C51とC57の間に挟まれて地味になっているかんじですが、当時流行してた流線型の機体がいたのがこのC55です。残念ながら流線型の現存機はないです。なおこの50号機は間違って解体してしまった流線型の30号機の代理として急遽保存されたものなんだそうな。


スハフ44形スハフ44-1
旧型客車スハ43系一門の門下生の一人。スハフ44は内地用のスハフ42の北海道版なのだ。外観はスハフ42と同じだけども、窓が二重化されてたり暖房機能が強化されてたり寒冷地仕様にされているのです。


車内も二重窓以外は内地向けと同じ仕様。大井川鐵道でよく乗るやつですわ。


マニ30形マニ30-2012
個人的にはこの博物館の隠れた目玉車両と思ってます。
マニ30形にはオハ35系列の車体を持つ1948年生まれの初代(2001-2006)と初代の置き換え用に50系の車体を持つ1978年生まれの2代目(2007-2012)の2種類があります。これは2代目となります。

外観は50系の荷物車っぽいですが、これは世を忍ぶ仮の姿で真の正体は現金輸送専用車なのです。運んでいる荷物が荷物ですので外観は普通の荷物車っぽくして周囲に気取られないようにしているのです。運用も徹底的に秘匿されて鉄道雑誌にも取り上げられることは無かったとかで。
運んでいる荷物が荷物ですので、荷物車の車掌の他にガチの警備員が便乗して現金の警護にあたっていました。車掌の乗る乗務員室と現金と警備員のいる荷物室は完全に分断されていて、さらに荷物室側の妻面には貫通路も無く、ガチガチの警備だったことが伺えます。片側の貫通路が無いのがマニ30の特徴なのだ。

マニ30の現存車はこれだけ。旧客スタイルの初代も全滅してます。時々中にも入れるようなので、ぜひとも。


別の線路へ転線。今度は気動車の線路へ。
キハ56系3両編成、キハ22形等々・・・。


キハ56形キハ56-23
全盛期は全国を走り回っていた急行型気動車キハ58系一族のひとつ。キハ56系はそれの北海道型ですね。キハ56形はキハ58形相当の2エンジン搭載車です。
その活躍ぶりとは裏腹に保存車の少ないキハ58系ですが、北海道は保存車天国で、北海道の保存車だけで内地の保存車に匹敵する数があります。しかも先頭車以外の車種も充実。


車内は普通のキハ58系と変わらず。窓は北海道型おなじみの二重窓になってます。


キロ26形キロ26-107
キハ56系のグリーン車です。キハ58系のグリーン車は北海道にしか残っておりませぬ。
あと地味に冷房車です。


車内は赤いモケットの回転式クロスシートが並んどります。たぶん簡易リクライニングシート(通称ばったんこシート)だったと思いますが、座らなかったんでよく知らず。
この時期のグリーン車自体、現存車が少ないので、座席もそれなりに貴重でごわす。


キハ27形キハ27-11
キハ27形はキハ28形相当の1エンジン搭載車。
ちなみにサボ受けには急行ちとせ(札幌~室蘭)のサボが入っています。レプリカでしょうけど、年季が入ってぼろぼろなので妙に本物っぽく見えます。


キハユニ25形キハユニ25-1
キハ56系の前にもう1両連結されていました。
キハ20系の寒冷地型キハ21形を原型にした合造車で、運転室側から順番に荷物室、郵便室、客室の3部屋が1台に詰め込まれた気動車です。


キハユニ25の客室。キハ20系は普通列車用の気動車なのでキハユニ25の客室もそれに準じた内装になっているんですが、キハ56系の急行列車に増結されていた時は客室はどういう扱いになってたのでしょうか。自由席として使われていた可能性もありますが、それだととんだ遜色急行だことで。


ED75形500番台ED75-501
ED75形500番台は函館本線の電化に際して試作された電気機関車。501号機の1機だけ試作に造られただけで、量産はさっき見たED76形500番台に移行しました。ED76と違ってED75は他の番台とほぼ同じ形状です。
車体はちょうど修復中なのかパテ盛りされてました。北海道の過酷な環境ですが、ちゃんと維持してもらっていることはありがたいことです。


キハ22形キハ22-56
キハ20系の北海道型です。元々寒冷地型のキハ21が用意されていたんですが、北海道の過酷な寒さには耐えられなかったことから新しく開発された北海道専用車です。
おなじみの二重窓と乗降扉が車端部に寄せられてデッキが設けられたことが外観上の特徴です。急行用車両に近い内装になったので遜色急行に使われたこともあるとかで。


キシ80形キシ80-12
キハ22に連結されている2台目のキシ80形。食堂車ですね。よく2台も持ってるなと。


C12形C12-6
1932年から製造された簡易な地方路線用の小型蒸気機関車。かねてより小型のタンク式蒸気機関車はC10、C11が量産されてましたが、これらよりもさらに小型軽量化したものです。


キャブ内もちゃんと保存されています。

今回はここまで。