日本の心・さいき

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医師不足

2006-10-14 07:21:08 | Weblog
  昨日、NHKで、「どうする医師不足」と題して、19時30~20時45分まで放映があり、又、今日も、もっと長い時間をさいて、一般の人も交えての放映がある。公的な病院で、ある科が医師不足で消えている。特に、産婦人科、小児科、麻酔科の順に。その理由として、スーパーローテートの導入、忙しい、訴訟などがあげられていた。対策としては、集約化が既に始まっている。
 思うに、行政も医療側も患者側も、よく考えてみる必要があると思う。
 自分の場合、この30年間で、10万人近くの時間外患者を診てきている(外来は、100万に近くになると思う)。そして、今も、救急を毎日している(二人で)。この30年間で、年末年始も、1万人ほど診てきている。それを経験しての意見である(今が一番楽をしている)。

 自分の場合は、日祝(朝10時から、夕方17時~)も、時間帯を決めて、出来るだけその時間帯に来る様に患者さんに協力してもらっている。

 佐伯では、20時~21時まで(高木病院では、当時5名いたので、私の意見が通って、24時間オープンであったが、へつぎ病院では、平日は、常に19時~20時まで、自分がしていたし、ここでは、自分が来てから、365日、19時半~20時まで常にしてきている)、19年半、毎日診た。恐らく、小児科医により、救急が行われなかった日は、片手もない。そう、断言できる。もちろん、都合で、時間が遅れることは、一人だからして、度々あった。来る前に、電話をする様に言っていて、「今日は、夜の診療は、都合で、8時半過ぎになります・・・」とか、言ってきて、難なく続けて来られた。

 何故、この仕方でしようと思ったか、それは、そうしないと、自分の体が持たないと思ったからである。深夜に起こされない為である。命に関わる時は、必ず診ると言い続けて来たし、実際に、診て来た。そして、楽しく?統計を(開業してる時でさえ)毎日執り続けてきた。昔の統計のノートを診ると、常に、感無量になる。

 少なくとも、きついけど、1年間は、多くの周りの人に知ってもらう為に、そのパターンの救急をする必要がある。そうすることで、医師の立場も知ってもらえるし、朝まで待ってひどくなることもなくなるし、医師の方も、かえって楽なのである。

 今、深夜は、当直の先生から診て頂けるので、超楽である。平日は、夕方の時間内診療を17時からしているので、18時過ぎての時間外、少ない。二人の小児科医で、病院、採算、完全に合っていないと思う。が、一人では、きついし・・・・。

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1 コメント

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頭が下がります (アロハグランマ)
2006-10-15 07:45:13
小児科のお医者様は本当に大変です。

まだ、言葉もはっきり話せないような子も診なければいけないのですから。

頭が下がります。

医療訴訟も凄く多いですね。ある看護師が、自分の子どもは外科医にだけはしたくないと・・・

医療に打ち込めないくらい訴訟が増えているそうです。

医療に失敗は許されない?

病気によっては自分の健康管理が起こした結果でもあるのに・・・

一人一人が考えるべきことです。
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