日本の心・さいき

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プロの倫理

2007-01-29 07:18:39 | Weblog
 若い大学卒業しだての女性カメラマンが、アフリカのケニアの近くの奥地で、仕事で病人の写真を撮る。そこの病院では、(その多くはエイズで)1日に20名前後が亡くなっている。善良なる「国境なき医師団」が活躍している。日本から来たそのカメラマンから写真を撮られることに対して、トラブルが発生する。分娩や死の姿まで撮られて、不満が爆発したのである。村人が集まって、会議が開かれる。彼女は、今まで、許可なく写真を撮ってきたことに対して詫びる。そして、又、自分に写真を撮る機会を与えてくれる様に、皆の前で涙を流して懇願する。村人は、分娩や死以外なら、いいと言ってくれる。
 しかし、実際、その後、病室に行っても、看護師さんはいいと言うが、患者さんから来ない様に言われる。しばらく彼女は、姿を見せなくなる。そうこうしている内に、彼女は再び現れる。服も、現地の人と同じにしている。その地方の言葉を覚え様と努力している。病室に行き、その地方の言葉で、彼女の口から、「真剣に生きている証の写真を撮りたい」と、頭を下げてお願いをする。すると、賛同者が、次から次へと出て、彼女の要望が叶えられる。
 その内容をテレビで見ていて、カメラマンの職業の宿命なるものを感じた。研究中心の医師も、少なからず、そんな所があると思う。論文を書く医師は、データを執る為に、患者側の立場に立っていないと言われることがある。臓器移植の問題も、多くの国民から、医師がそういった立場に立っていると思われている限り、なかなか、解決しないだろう。

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