・・・我々の文明における残酷な唯物主義は、知性の高揚を妨害するばかりでなく、情愛の深い人、穏和な人、弱い人、孤独な人、美を愛する人、金以外のものを求めている人、感受性が強くて現代の生存競争に絶えられない人々を押し潰してしまう。
・・・人間は、物体であると同時に生き物であり、精神活動の中心である。星と星の間の無限の空間という、強大な虚空の中における人間の存在は、全く取るに足らないものである。しかし、生命のない物質の分野において、人間は異邦人ではない。
数学的抽象概念の力を借りて、星と同様、電子も理解出来るのだ。人間は、地球上の山や海や川を尺度にして創られている。そして、木や草や動物たちと全く同じ様に、地球の表面に所属しており、これらと一緒にいると心が安まる。
又、美術作品、彫刻、新しい都市の機械的な素晴らしさ、少数の友達、愛する人々等に更に結びついている。
しかし、又、人間は他の世界にも属しているのだ。それは、人間の内面に存在するにも拘わらず、空間と時間を超越して広がっている世界である。もし、不撓不屈の意志さえあれば、人間は、この限りない世界を旅してまわることが出来る。
科学者、画架、詩人などが深く思い凝らす美の世界、英雄的精神と犠牲を奮い起こさせる愛の世界、全ての物事の根本原理を情熱的に深く求める人々に最後に報酬として与えられる神の恩寵の世界。かくなるものこそ、我々人間の世界なのである。
・・・人間は、物体であると同時に生き物であり、精神活動の中心である。星と星の間の無限の空間という、強大な虚空の中における人間の存在は、全く取るに足らないものである。しかし、生命のない物質の分野において、人間は異邦人ではない。
数学的抽象概念の力を借りて、星と同様、電子も理解出来るのだ。人間は、地球上の山や海や川を尺度にして創られている。そして、木や草や動物たちと全く同じ様に、地球の表面に所属しており、これらと一緒にいると心が安まる。
又、美術作品、彫刻、新しい都市の機械的な素晴らしさ、少数の友達、愛する人々等に更に結びついている。
しかし、又、人間は他の世界にも属しているのだ。それは、人間の内面に存在するにも拘わらず、空間と時間を超越して広がっている世界である。もし、不撓不屈の意志さえあれば、人間は、この限りない世界を旅してまわることが出来る。
科学者、画架、詩人などが深く思い凝らす美の世界、英雄的精神と犠牲を奮い起こさせる愛の世界、全ての物事の根本原理を情熱的に深く求める人々に最後に報酬として与えられる神の恩寵の世界。かくなるものこそ、我々人間の世界なのである。