日本の心・さいき

日本の文化を通じて、世界平和を実現させましょう。

秋葉原事件からの教訓

2008-06-09 12:10:58 | Weblog
  警視庁が1978年から統計を執っているが、それによると、子どもの自殺数が、昨年度史上最高だったとのこと。不登校の数を文部科学省が毎年発表しているが、子どもの絶対数が減少しているのに、その率は昨年が史上最高だったとのこと。北部九州地域で、「キレる子」と呼ばれる子どもの比率が、2001年からの5年間で、2.5%から5%と2倍になっている。つまり、20人に1人の割合だ。「早寝早起き朝ご飯」の運動が始まったり、学校で朝食を食べさせたりしている地域もあるくらいだ。
 脳の神経回路が形成される最も大切な0歳~2歳の時期にも、親が平気で子どもに電子映像メディアにさらしている。その結果だともちろん断言は出来ないが、おかしな現象が世間を騒がせている。
 「県立の進学校に通っていた女子高校生が、自分の母親に毒薬タリウムを飲ませ、その死んで行く様子をブログで発信」とか、「県内随一の進学校に通っていた男の子が、自分の成績がゲーム漬けで落ちたことを父親に告げられることを恐れ、母親と弟妹が寝ている2階に火を付けて焼き殺した」などの今までの日本ではとても想像出来ない感じの事件である。それ以外にも、まだまだ、沢山ある。
 いずれも、自分を育ててくれる親、あるいは親代わりの人との愛着がきちんと形成されていなかったということではないだろうか。
 携帯電話のインターネットの掲示板に、犯行予告をした後に、東京の秋葉原で無差別殺人を起こした25歳の男性の事件など、今後もそんなたぐいの事件が出て来ても不思議でない様にも思える。
 インターンネットに接続できる携帯を子どもが拘束されることなく持っているのは、日本だけである。大人の無責任な商道徳・倫理観によって、子どもたちの心と身体は着実に蝕まれているのです。
 恐ろしいことは、「子どもをテレビやビデオに長く接触させることの安全に付いては、まだどこの国でも証明されていない」ということである。そんな中で、日本の親たちは、今日も子どもたちを世界で最も長く電子映像メディアにさらしている。


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マリー・キュリー

2008-06-09 10:09:07 | Weblog
 マリー・キュリー夫人(Marie Curie:1867~1934)のイメージを多くの人はどの様に持っているだろうか?高校の物理の教科書に彼女の写真が載っていた。美人で賢明、非の打ち所のない才女って感じにずっと思ってきていた。
 彼女は、ノーベル賞を2度も取っている(1903年にノーベル物理学賞、1911年にノーベル化学賞)。
 彼女の世の中に及ぼした功績は高く、原子力の草分け的存在になっている。つまり、それまでは、「原子は安定で不変」と思われていたのだが、ラジウムを例にして、原子そのものから放射線を発していることを見出したのである。彼女の放射能の研究により、近代の量子論や素粒子論が華開くことになる。
 そんな妻としても母としても研究者としても完璧に思われていたキュリー夫人のイメージと反対に、当時マスコミを騒がせた出来事があった。
 共にノーベル賞を受賞した夫のピエール・キュリーが馬車にひかれてなくなった後、マリーは恋をした。相手はピエールの弟子の物理学者ポール・ランジュヴァンだった。妻との離婚問題に悩むポールの相談相手をしている内に恋愛へと発展してしまったのだ。これをマスコミが大きく報道した。
 マリーが一人の女として彼に宛てた内容とは、「あなたが彼女(彼の妻)といると分かっている時は、私の夜は恐るべきものとなって、眠れません」とある。マスコミから非難を受けたマリーはこの時44歳。この恋は成就せず、その後黙々と研究を続け、被爆で原因でか、マリーは白血病で亡くなってしまった。


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