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キム社長の手を掴んだドジェ。
企業家ではドジェの方が格が上のようですね、キム社長より。
すごすごと帰って行きましたよ。
セゲはドジェの顔を見て、すぐに病院の屋上で散々自分をけなしていた変人だと気付きました。
でも、ドジェは当然の事ながら、全く分かりません。
セゲの反応を見て、物凄く顔を近づけました。数十センチくらい。
ああすると、顔の判断がつくのでしょうか?
ま、とにかく、病院の屋上で一度会った人だということを、ドジェも気づいたようですね。・・・ですよね?
セゲの名前で多額の寄付をしたのはドジェでした。
ドジェは、再契約を要求しました。寄付金を返す代わりに。
で、今回の寄付をしたのはセゲではないという情報を、送信できると脅しましたよ。
送れば?とセゲ。
引退するからどーでもよいと。
でも、ウミが跪いて頼んだのです。
結局、セゲは再契約書にサインしました。
契約書の最後のページに特記事項がありました。
“セゲはドジェの出張に同行する。その際は必ず赤いワンピースを着る”
変態かぁっと、セゲは思いました。
で、すぐさま、出張に行くことになったのです。借金はこれで半額にするとドジェが言うので、行かざるを得ませんでした。
出張先は、慶州。
セゲは指示通り、赤いワンピースを着てやってきました。
セゲはいつもと勝手が違うので、苛立ったり戸惑ったり。
なにせ、ドジェが女優の自分に全く関心を示さないどころか、意識もしていないのですから。言いたい放題だし。
到着すると、ドジェはセゲの荷物を自分の部屋に運ばせました。
ま、いわば、人質みたいなもんです。
セゲが勝手にどこかに消えてしまわないためです。
翌日、大切な会合があるので、それまでは逃げないでくれと言いました。
セゲは腹を立てて一人で観光に出かけました。携帯だけを持って。
タクシー代は、リュ・ウノに連絡して振り込んでもらいました。
ところが、ドジェがやって来ました。
飛行機の中でセゲがガイドブックのページを折っていたのを見たのです。
「私はあなたの債権者だ。」
と、ドジェ。冷たい言い方です。仕事を有利に進めるには手段を選ばないって感じです。
ただ、イ・ミンギssiが言うと、奥に温かさと言うか、ユーモアが感じられる気がします。あくまでも私の感想ですが。
ドジェには、セゲがこの場所を見たがった事が意外でした。
「古城に興味があるとは意外だ。」
と、ドジェ。
「月日が経っても変わらずそこにあるから。それが羨ましいの。」
すると、これは復元されたものだとドジェが言うんです。せっかくの気分が台無しですわ。
どうして赤いワンピースなの?とセゲ。
「目立つから。」
と、ドジェ。
2人の会話は、ぽんぽんと跳ね返ります。テンポよく続きますが、雰囲気は最悪。
今のところ、ドジェの方が、数段有利に進めています。
今度逃げる時は、事前に連絡を・・・とドジェ。
「それは無理です。突発的な逃亡なので。」
理由を知れば、二人とも正直に本当の事を話しているのが分かるのですが、知らないと、それは誤解するだけでした。
「お気楽で勝手気ままな人だ。」
と、呆れたようにドジェが言いました。
確かにね・・・とセゲ。誤解を解く気にもなりませんでした。
ドジェは、翌日、セゲに韓流スターでいてくれれば良いと言いました。お気楽で勝手気ままな韓流スターで・・・と。
本当に子どもがいるんですか?と、ドジェが聞きました。
ふっと苦笑したセゲ。そして、いないと答えました。
ドジェの前では泣くまいと我慢していました。
でも、部屋で一人になったら、涙がこぼれました。
悔しくて悔しくて仕方がありませんでした。
「好きで逃げているんじゃない私だって嫌なのこの最低男聞いてる」
泣きながら叫びました。
その声は隣室のベランダにいたドジェに聞こえていました。
「聞いてますよ、最低男は。」
ドジェがつぶやきました。
翌朝、ドジェは知ってて言いました。
「目が腫れてる。」
すると、セゲは言いました。夜中のラーメンのせいね・・・と。
ふっと笑ってしまったドジェでした。
会合の相手は、ドジェの会社と契約している会社の代表でした。代表は娘を連れて来ていました。
娘はセゲの大ファンなんです。
代表は、ティーロードとの再契約はしないと言いました。広告のモデルを連れてきても考えは変わらないと。
代表の娘は言葉を話すことが出来ませんでした。
だから、セゲに手話で話しかけました。セゲと話したくて韓国の手話を習ったんだそうです。
セゲも手話で返しました。
ドジェは勿論、代表も驚きました。意外でした。
娘は嬉々としてセゲと会話を楽しみました。
代表の表情が柔らかく緩みました。
ドジェが言いました。
「モデルは会社の顔であり会社のポリシーを象徴する存在です。乗客情報を調べ必要があれば事前に手話通訳士を手配します。また、機内放送にも手話と字幕をつけます。最上のサービスを提供します。全ての乗客に。」
代表が主張していたのは、ティーロード航空のサービス内容に不満があるということだったようですね。
再契約できたようです。
帰りの飛行機で、少しだけドジェとセゲは歩み寄りました。
ドジェが、これまでの態度を謝ったのです。
事情があるんです・・・とドジェ。
セゲも逃げたことを謝りました。事情があるんです・・・と。
ところがです。
突然セゲは変身の兆しを感じたのです。
慌ててトイレに駆け込み、籠りました。そして、変身したのです。
今度は40代くらいの女性。
でも、飛行機が着陸態勢に入ったもんだから、着席するように言われちゃって。
セゲだとばれてるから、そのままの姿で出て行くことはできないわけです。
恐怖でパニックになりそうなセゲ。
その時、ドジェが異変に気付き、ドアを破って入って来ました。
セゲはドジェに背を向け、顔を伏せて小声で言いました。
「私を助けて。私を隠して。」
ドジェのシャツの袖を掴んで必死に言うセゲ。
ドジェは毛布を借りて頭から覆ってくれました。
でも、一瞬、セゲはドジェの顔を仰ぎ見てしまったのです。
ドジェの相貌失認が幸いしました。
別人になってしまったのに気が付きません。
そのまま、空港の中も毛布で覆って歩いてくれました。
迎えに来たウミは、すぐに察し、連れ帰りました。
足早に去るセゲがペンダントを落としました。
それを拾ったのはドジェ。
「あれはハン・セゲさんなんですか?」
と、チョン秘書が聞きました。
「多分。」
と、ドジェ。
その様子をパパラッチが写してます。