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スンヒョは次の手を打っています。
QL電子と言う会社と業務提携しようと考えたのです。
QL電子が持つ携帯電話に入れるヘルスアプリを共同開発しようと言うことです。
そのアプリを入れた携帯を持つことで、血圧等の個人情報がサングク大学病院に送られて来ると言う内容です。
しかし、相手もなかなかのやり手のようで、そう簡単に話に乗って来ません。
サングク大学病院にだけ儲けが集まるのではないかと皮肉をたっぷり。
おまけに、チョ会長にまで皮肉を言ったようで、チョ会長はスンヒョにイライラをぶつけました。ま、これはいつもの事ですから、スンヒョも慣れたもんですが。
スンヒョは、一度上手く行かなかったからと言って諦める人間じゃありません。
必ず契約して見せますとチョ会長に言いました。
チョ会長もスンヒョの能力は買っています。信じてはいないようですが。
会長室から出てきたスンヒョの顔色を心配そうに見つめるカン秘書に、苦笑して見せました。
ジヌとソヌを見送ったノウル。
病棟に戻ろうとしたとき、スンヒョが偶然病院に戻って来たのを見ました。
エレベーターで沈黙が続いた時、突然ノウルが話し始めました。
スイスのある町で・・・と。
脈絡の無い話が始まったので、スンヒョは面くらいました。ところが、ノウルはスンヒョに質問を振っておいて、その答えを言わずにエレベーターから降りて行きました。
気になったスンヒョが呼び止めて答えを聞こうとすると、また別の話を始めるノウル。
スンヒョは、おいおい・・・と言う表情。
結局、スンヒョはまたノウルに病院内を案内される状況になってしまいました。
またかよ・・・、忙しいのに・・・と言う言葉が聞こえそうな表情でしたが、結局は案外楽しめてしまうんですよ、それが。
好奇心旺盛なんでしょうね、元々スンヒョは。
でも、スンヒョには病院の隠された部分を知るのに役立っています。オ神経外科長が時間を割いて専攻医に授業をしているのも知りましたし、知らなかった設備を備えた手術室も見ましたし。病院の費用の中の不可避な無駄も知りました。
ノウルが面白そうに言いました。
癖ですか?と。
スンヒョ、集中すると、口を尖らせてしまうんです。これまでも何度かそういうシーンありました。
そんなことは無いと、スンヒョは言いましたけど。可愛い
ソヌ・チャンは、何度も脳死状態の少女の元を訪れて、父親を説得しようとしていました。
済みません、私が死神のように思えるでしょうね・・・と、ソヌ・チャン。
「罵ってください。でも、この仕事をしていて、目が見えるようになった方や死にそうな方が蘇るのを見ました。だからなのか、簡単に諦められません。」
そしてある日、とうとう両親は承諾書にサインしたのです。
ソヌが調査で苦労してはいないかとジヌは気になっていました。
副院長は、部下に対して常に暴力的です。自分が殴られたり向こう脛を蹴られたりしたことを考えると、ソヌに対しても何かするかもしれないと思ったのです。
何かされたら言え・・・とソヌに言いました。
まさか・・・と言いかけたソヌは、兄が経験したからこその忠告だと察したのです。
ソヌは珍しく怒りました。
徹底的にやってやる!と。
休日、ジヌが自宅の掃除をしていると、セグル21の記者ソヒョンから連絡が入りました。医療記録の意味が分からなくて・・・と。
病院のカフェで会う約束をし、うきうきしながら出掛けたジヌ。
ソヌからの電話に駆け出しました。
「見つけた。」
何を?
副院長が呼び出されました。
行った先に彼を待っていたのは、ソヌとジヌ、スンヒョ、カン秘書、そして副院長の部下の医師二人。
ソヌが指摘したのは、手術ロボットに関連した違法行為。
医療機器メーカーのハン・ミンギュと言う人物と副院長は親交がありました。ハン・ミンギュは無免許で手術を行い、逮捕されていました。それが3月。
2月に副院長は二つの手術室で同時に手術を行ったという記録がありました。その一つの手術室には手術ロボットがあったのです。
誰が?とソヌが聞きました。
ロボットを熟知している者が使った!と、副院長は大声を挙げました。
後はもう、何を言っても言い訳にしか聞こえません。
ほったらかしにしたくせに!と、ソヌが大声で言いました。
副院長は無免許の人に任せて手術室を出ていったのです。それを監視カメラの映像で確認したのでしょう。
副院長は激昂し、ソヌに怒りをぶつけました。
全く本筋とは無関係に、ソヌを医者として不適格だと貶めたのです。
その言葉でソヌは知りました。自分が研修医になるのを強固に反対していた教授がいたと聞いていたのですが、それが副院長に他ならないと。
だから、他の病院に移って研修したのです。
何も知らなかったジヌ。怒りが込み上げて来ました。
思わず詰め寄りそうになるのを、ソヌが手を取って止めました。
「関係ない、お前は誰よりも頑張っていた。座りっぱなしで足の甲に血が溜まって、その血を何度も抜いてやったよな。俺が分かっていればいい。他人はどうだって。」
しっかりとソヌの手を握りました。
スンヒョはジヌとソヌの堂々とした態度を見つめていました。
そして、副院長の行為、今の言動を本当に情けなく思ったようです。眉をひそめていました。
冷静にスンヒョは副院長の部下に聞きました。
本当に無免許の者が手術を行ったんですか?と。
二人の医師は答えられず、うつむくだけでした。それが答えです。
この様子を、偶然通りかかったチュ胸部外科長とノウル、チェ医師が全て目撃しました。
ノウルは涙がこぼれました。
怒った副院長が部屋を出ていった後を、ジヌが追いました。
副院長を無理矢理押さえつけ、静かに言いました。
もう一度言ってみろ、一生追い続けてやる、弟を責めるな、殺すぞ
静かな声だけに、副院長は心底恐怖を感じたようです。
結局、ジヌはソヒョンとの待ち合わせをすっぽかした事になりました。
既に、ソヒョンの姿はカフェにはありませんでした。
後悔しきりです。
この一件、詳細はどうか分かりませんが、副院長が苦境に陥ったことは事実だと噂されました。
イがんセンター長も、巻き返しを図ろうと考え始めたようですし、オ神経外科長も院長選に名乗りを上げても良いかも・・・と言う雰囲気です。
ソヌがノウルの病棟にやって来ました。
ノウルは気になっていたことをソヌに聞きました。
チュ胸部外科長とソヌが知り合いなのかと言うことです。
と言うのは、さっきの騒動の時、ノウルが思わず乗り込もうとしたのを、チュ胸部外科長が止めたのですが。その時、チュ胸部外科長が言ったのです。
「これはイェ先生の戦いだ。手出しするな。」
と。
最初はジヌの事かと思ったけど、あれはジヌの戦いじゃない・・・と、ノウル。
ソヌはそれには答えず、ノウルに向き直って言いました。
「ノウルさん、僕はあなたが好きだ。」
私も・・・と、ノウルが笑顔で言うと、
「好きな人に好きだと言うことができる平凡な男として告白させてほしい。」
ソヌはチュ胸部外科長と顔見知りです。
何か、ジヌには秘密にしていることがあるようで。
ソヌの体調に関わることのようです。