まったり まぎぃ

愉快な仲間たちの事、日常生活で思う事、好きな事あれこれ。

『ライフ(原題)』8話まで

2019-09-30 16:03:50 | チョ・スンウ関連

レビュー一覧は、こちらから。

 

スンヒョは次の手を打っています。

QL電子と言う会社と業務提携しようと考えたのです。

QL電子が持つ携帯電話に入れるヘルスアプリを共同開発しようと言うことです。

そのアプリを入れた携帯を持つことで、血圧等の個人情報がサングク大学病院に送られて来ると言う内容です。

しかし、相手もなかなかのやり手のようで、そう簡単に話に乗って来ません。

サングク大学病院にだけ儲けが集まるのではないかと皮肉をたっぷり。

おまけに、チョ会長にまで皮肉を言ったようで、チョ会長はスンヒョにイライラをぶつけました。ま、これはいつもの事ですから、スンヒョも慣れたもんですが。

 

スンヒョは、一度上手く行かなかったからと言って諦める人間じゃありません。

必ず契約して見せますとチョ会長に言いました。

チョ会長もスンヒョの能力は買っています。信じてはいないようですが。

会長室から出てきたスンヒョの顔色を心配そうに見つめるカン秘書に、苦笑して見せました。

 

ジヌとソヌを見送ったノウル。

病棟に戻ろうとしたとき、スンヒョが偶然病院に戻って来たのを見ました。

エレベーターで沈黙が続いた時、突然ノウルが話し始めました。

スイスのある町で・・・と。

脈絡の無い話が始まったので、スンヒョは面くらいました。ところが、ノウルはスンヒョに質問を振っておいて、その答えを言わずにエレベーターから降りて行きました。

気になったスンヒョが呼び止めて答えを聞こうとすると、また別の話を始めるノウル。

スンヒョは、おいおい・・・と言う表情。

結局、スンヒョはまたノウルに病院内を案内される状況になってしまいました。

 

またかよ・・・、忙しいのに・・・と言う言葉が聞こえそうな表情でしたが、結局は案外楽しめてしまうんですよ、それが。

好奇心旺盛なんでしょうね、元々スンヒョは。

でも、スンヒョには病院の隠された部分を知るのに役立っています。オ神経外科長が時間を割いて専攻医に授業をしているのも知りましたし、知らなかった設備を備えた手術室も見ましたし。病院の費用の中の不可避な無駄も知りました。

ノウルが面白そうに言いました。

癖ですか?と。

スンヒョ、集中すると、口を尖らせてしまうんです。これまでも何度かそういうシーンありました。

そんなことは無いと、スンヒョは言いましたけど。可愛い

 

ソヌ・チャンは、何度も脳死状態の少女の元を訪れて、父親を説得しようとしていました。

済みません、私が死神のように思えるでしょうね・・・と、ソヌ・チャン。

「罵ってください。でも、この仕事をしていて、目が見えるようになった方や死にそうな方が蘇るのを見ました。だからなのか、簡単に諦められません。」

そしてある日、とうとう両親は承諾書にサインしたのです。

 

ソヌが調査で苦労してはいないかとジヌは気になっていました。

副院長は、部下に対して常に暴力的です。自分が殴られたり向こう脛を蹴られたりしたことを考えると、ソヌに対しても何かするかもしれないと思ったのです。

何かされたら言え・・・とソヌに言いました。

まさか・・・と言いかけたソヌは、兄が経験したからこその忠告だと察したのです。

ソヌは珍しく怒りました。

徹底的にやってやる!と。

 

休日、ジヌが自宅の掃除をしていると、セグル21の記者ソヒョンから連絡が入りました。医療記録の意味が分からなくて・・・と。

病院のカフェで会う約束をし、うきうきしながら出掛けたジヌ。

ソヌからの電話に駆け出しました。

「見つけた。」

何を?

 

副院長が呼び出されました。

行った先に彼を待っていたのは、ソヌとジヌ、スンヒョ、カン秘書、そして副院長の部下の医師二人。

ソヌが指摘したのは、手術ロボットに関連した違法行為。

医療機器メーカーのハン・ミンギュと言う人物と副院長は親交がありました。ハン・ミンギュは無免許で手術を行い、逮捕されていました。それが3月。

2月に副院長は二つの手術室で同時に手術を行ったという記録がありました。その一つの手術室には手術ロボットがあったのです。

誰が?とソヌが聞きました。

ロボットを熟知している者が使った!と、副院長は大声を挙げました。

後はもう、何を言っても言い訳にしか聞こえません。

ほったらかしにしたくせに!と、ソヌが大声で言いました。

副院長は無免許の人に任せて手術室を出ていったのです。それを監視カメラの映像で確認したのでしょう。

 

副院長は激昂し、ソヌに怒りをぶつけました。

全く本筋とは無関係に、ソヌを医者として不適格だと貶めたのです。

その言葉でソヌは知りました。自分が研修医になるのを強固に反対していた教授がいたと聞いていたのですが、それが副院長に他ならないと。

だから、他の病院に移って研修したのです。 

 

何も知らなかったジヌ。怒りが込み上げて来ました。

思わず詰め寄りそうになるのを、ソヌが手を取って止めました。

「関係ない、お前は誰よりも頑張っていた。座りっぱなしで足の甲に血が溜まって、その血を何度も抜いてやったよな。俺が分かっていればいい。他人はどうだって。」

しっかりとソヌの手を握りました。

 

スンヒョはジヌとソヌの堂々とした態度を見つめていました。

そして、副院長の行為、今の言動を本当に情けなく思ったようです。眉をひそめていました。

冷静にスンヒョは副院長の部下に聞きました。

本当に無免許の者が手術を行ったんですか?と。

二人の医師は答えられず、うつむくだけでした。それが答えです。

 

この様子を、偶然通りかかったチュ胸部外科長とノウル、チェ医師が全て目撃しました。

ノウルは涙がこぼれました。

 

怒った副院長が部屋を出ていった後を、ジヌが追いました。

副院長を無理矢理押さえつけ、静かに言いました。

もう一度言ってみろ、一生追い続けてやる、弟を責めるな、殺すぞ

静かな声だけに、副院長は心底恐怖を感じたようです。

 

結局、ジヌはソヒョンとの待ち合わせをすっぽかした事になりました。

既に、ソヒョンの姿はカフェにはありませんでした。

後悔しきりです。

 

この一件、詳細はどうか分かりませんが、副院長が苦境に陥ったことは事実だと噂されました。

イがんセンター長も、巻き返しを図ろうと考え始めたようですし、オ神経外科長も院長選に名乗りを上げても良いかも・・・と言う雰囲気です。

 

ソヌがノウルの病棟にやって来ました。

ノウルは気になっていたことをソヌに聞きました。

チュ胸部外科長とソヌが知り合いなのかと言うことです。

と言うのは、さっきの騒動の時、ノウルが思わず乗り込もうとしたのを、チュ胸部外科長が止めたのですが。その時、チュ胸部外科長が言ったのです。

「これはイェ先生の戦いだ。手出しするな。」

と。

最初はジヌの事かと思ったけど、あれはジヌの戦いじゃない・・・と、ノウル。

 

ソヌはそれには答えず、ノウルに向き直って言いました。

「ノウルさん、僕はあなたが好きだ。」

私も・・・と、ノウルが笑顔で言うと、

「好きな人に好きだと言うことができる平凡な男として告白させてほしい。」

                           

ソヌはチュ胸部外科長と顔見知りです。

何か、ジヌには秘密にしていることがあるようで。

ソヌの体調に関わることのようです。


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『ライフ(原題)』7話まで

2019-09-30 12:38:51 | チョ・スンウ関連

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スンヒョ、やっぱりノウルの事が心に住みついたようです。

自分でも意識しているのかどうかは分かりませんが、ついつい目で姿を追ってしまったりしてますもんね。ノウルの存在は、他の人とは完全に違う意味を持ち始めているようです。

だからこそ、ジヌとの仲が気になったりするんです。

ノウルが自分に話しかけたと誤解するほど、ノウルに対してだけは自意識過剰になっています。そんな自分に気づいて、苦笑してますが。この瞬間の表情が上手い!

 

スンヒョの犬好きがよくわかりますね。

参加してるのは、やはり各科の若手が多く、副院長とイがんセンター長などはどー見ても印象をよくするためのお付き合いレベルです。

若手はきっと上司から押し付けられたのでしょう。

 

ボランティアが終わり、食事会となりました。

が、スンヒョは乾杯だけして、すぐに席を立ちました。あとはご自由に・・・と。

気を使わなくて済みますから、若手にはありがたい事です。ただ、スンヒョより副院長たちの方が苦手という者もいましてね。

副院長は若手スタッフに機嫌よくお酒をついで回りました。まるで選挙活動です。

イがんセンター長は、それを醒めた目で見ていました。

 

他の人より少し早く帰ろうとしたノウル。

ふと、犬たちが気になって保護センターに戻りました。

そしたら、そこにいたのは先に帰った筈のスンヒョ。

足を脱臼してる犬を検査しようと預かりに来ていたのです。

また意外な面を見た気がしたノウルでした。

 

ノウルは、3科の移動を考え直してくれたことに感謝しました。

そして、聞きたい事があると言いました。

投薬ミスのことを初めから遺族に伝えようとしていたのかということ。そして、健康食品を押し付けて自分たちが反発したら端末を用意したのは会社だと恩を売る気だったのかということ。

そんなに重要なこと?とスンヒョが聞くと、

「ええ、とっても。社長の人柄を知ることができます。」

と、ノウル。そして続けました。

「社長のような人が必要です。ずっと病院にいてほしいと思ってます。投げ出さないでください。」

スンヒョはその言葉の意味がイマイチ分かりませんでした。自分の交代を心配してる訳でもないだろうし・・・と。

「自分から動くべきです。病院に必要な存在になれるよう努力を。出来ることはたくさんあります。まだ分かりません。希望を持っても良い人なのか、潰しに来た人なのか。」

スンヒョは、自分の仕事をするだけだと言いました。誰かに何かしようとは思っていないと。

「企業家でしょ。私たちが人の命をつなぐ医師になりたいように企業家にも叶えたい事があるかと。」

スンヒョは、目を覚まされた気がしたかもしれません。ノウルは他の人とは違った見方をするし、他の人より純粋に真っ直ぐに要点を突いてくる気がします。

 

スンヒョは動物医療センターの構想を持っていることを発表しました。それと同時に、病院の給与体系を見直すと言うことも。

医療ミスは決して看過しないとし、インセンティブを取り入れるために、業績考課制度を改編しました。

職員たちは、皆、反対しながらもそれに流されつつありました。

ノウルは、スンヒョがますます分からなくなりました。

 

ジヌは、インセンティブが億単位になるかもしれないと言うチュ胸部外科長の話を聞いて、副院長とイがんセンター長の話を思い出しました。

小耳に挟んだ時は、その意味がわからなかったのですが、億単位というのは、インセンティブの事だったのかと思い当たったのです。

彼らはその恩恵を受ける立場なんだとジヌは思いました。

 

そんなとき、突然病院の保険審査室に審査評価院から現地調査の命令書が届きました。

副院長の診療行為が適切性に欠ける疑いがあると言うのです。

知らせを受けた副院長は激怒し、審査評価院に乗り込みました。

いったい私を誰だと思ってる!と、噛みつかんばかりの勢いです。

名指しで過剰治療を抗議してきた者がいると聞き、それは誰なのかと問いました。

前もって言ってくれればいいだろう!なんてね。

おまけに、つい、口に出ちゃった。院長になる直前なのに・・・と。

これが本音ですね。

告げ口したのは、病院内部の者かもしれないぞと言われ、俄然、周囲が気になり始めた副院長でした。思い当たる人はたくさんいました。オ神経外科長、スンヒョ、イがんセンター長等々。

 

やって来たのは、ソヌ。本来は、家族が審査対象の病院にいる場合は担当を変えて貰えるのですが、たまたま他に調査員がいなくて、ソヌが来ることになったのです。

 

臓器移植コーディネーターのソヌ・チャンは脳死となったある少女の父親に臓器移植についての申し入れをしていました。

頭では分かっていても、なかなか心が納得できない状況に父親はありました。

母親は理解を示しているようですが・・・。

やはり苦労しますよね、この仕事も。

少女の伯父だという男が、いきなりソヌ・チャンに掴みかかって来ました。酔っぱらっての事のようですが、彼もまた怒りのぶつけどころが分からなかったのかもしれません。

 

ソヌ・チャンも、その辺のところは理解しているようです。だから、事を荒立てるようなことはしませんでした。

ただ、やりきれない思いを抱いた事は確かでしょう。

そんなとき、スンヒョが彼を呼び出しました。

審査院について知りたかったようです。

それと、審査院のソヌや彼の兄ジヌについても。でも、私の目から見ると、ノウルがジヌと付き合っているかどうかって事が一番知りたかった事に見えますけどね。

それにしても、屋上なんて、人目につくところで親しげに話し合うのは、誰かに見られたらソヌ・チャンの立場が悪くなるんじゃないでしょうか?何か、物音がしてましたけど・・・。

 

ソヌは整形外科にいきましたが、資料を渡してはもらえませんでした。それどころか、医師には上から目線で対等な扱いをしてはもらえません。

そこに、カン秘書がやってきて、丁重にソヌに相対しました。偉そうに言ってた医師や看護師が恥ずかしくなるくらいの丁重さです。

カン秘書が案内したのは構造調整室。そこで作業をして貰おうと言うことです。

スンヒョがやって来て、ソヌに審査の内容について質問しました。

どうも、副院長の診療については10年も前から審査対象となっていたようです。それだけ抗議が多く寄せられているということですね。

事情を聞いたスンヒョは資料を全て開示するとソヌに言いました。

 

副院長は審査院に告げ口をしたのはジヌだと確信しました。

で、ジヌを呼び出して怒りをぶつけました。

ジヌがいくら否定しても、信じませんでした。弟のソヌが調査に来たのがその証拠だと。

亡き院長の復讐だとも思ったようです。だから、ジヌしかいないと。

それにしても、あんな暴力ふるって良いの?

部下としては、耐えるしか無いなんて。

 

そこに、審査院の知り合いから電話が入りました。

副院長がTVで大勢を手術したと言っていたのを聞いて、過剰診療に違いないと連絡が入ったらしいと。ソヌは担当の専門医が彼しかいなかったから派遣されたんだと。

ジヌじゃなかった・・・と、副院長が後悔しても、もうやったことは取り消せません。

 

でもね、ジヌだったのです、投稿したのは。

ソヌはそれをジヌ本人から打ち明けられていました。ソヌが担当となる筈がないと、思ったからです。知らないフリをしていてくれと。

不必要な手術を多くの人にするなんて人間が、院長になってはいけないとジヌは思ったのです。 


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『へチ(原題)』12話まで

2019-09-29 14:20:58 | 韓国ドラマのエトセトラ
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実は、この記事を書くのは2度目。昨日、せっせと書いて、投稿しようとしたところで何故かフリーズ。それも、gooのサイトのみが。

最初はタブレットの調子が悪いのかと思いましたが、他のサイトにはあっさり接続可能。

嫌な予感は的中し、書いた文章の全てが雲散霧消・・・ヽ(♯`Д´)ノコリャーッ

意気消沈し、やる気を失って閉じてしまった次第です。

今までも、何度も経験あることですが、やっぱり落ち込みます。細かく保存しながら書き進めるしか対策は無いですよね。分かっていたのに、つい、油断してしまうんですよ。

と言うわけで、今やっと気を取り直してぽちぽちとキーボードを叩き始めた私です。

 

宮中に入って女官になると言うことは、王のお召し要請があったら、断る事は出来ないという意味も含まれています。ヨジはそこんところを全く理解していないのです。

だから、グムは教えようとしたのですが、それは言い訳で、自分の感情に正直になりかけたと言うのが本当のところじゃないでしょうか。

それに気づいたグムは寸止めしましたよ。

でも、こういう状況になっても、ヨジはしっかり目を開けてグムを見つめてて・・・。

グムはヨジの鈍さ加減に改めて気づいたわけです。

 

だけど、ヨジも流石にグムの行動には心穏やかではいられなかったようで。

自分の胸がざわつく初めての感情に戸惑ってしまいました。

 

そして、パク・ムンスですが。

やっぱり、そんな二人を見てしまっていたのです。

まさか、世弟グムが茶母ヨジを?と、思うのですが、彼もやはり両班で身分制度に育って来ていますから、地位の差が天と地ほどあるグムとヨジに男女関係が成り立つとは考えたことも無かったのでしょうね。

まさか・・・と何度も思うのですが、その度に打ち消していました。

 

笑えるのは、ヨジが食事もとらないで何かに悩んでいるのを見て、周囲の者たちが心底不思議がること。

相談を受けたアボンなんぞ、ある男性が手を取ったり、顔を近づけたりした意味を、ヨジの腕試しをするためだなんて答えちゃった。

ヨジ自身が、恋愛関係にある男女間ですることかもしれない・・・と思ったのに、それを否定しちゃいましたよ。アボンやぁ・・・(^_^;)

 

グムも自分の感情と行動に戸惑っていました。

全てに自信満々に見えて、本当はこの方面に関しては純粋そのものなんです、グムは。

それを一番知っているのは、長年彼の側に仕えているチョホンです。彼女自身がグムに叶わぬ想いを抱いているからこそ、気づいたのかもしれませんが。

 

ある日、宮中では田植えの行事が景宗、グム、チョ・テグたち高官も参加して行われました。和気藹々とした雰囲気です。

グムが帰ろうとした時、教えていた農民がグムを追って来ました。

そして、膝まずくと、先だっての宴でのグムの言葉に感銘を受けたと感謝の意を示してお辞儀をし始めたのです。

戸惑ったグム。慌てて農民を立たせようとしました。

そんな様子を離れた所から見ていた景宗。微笑ましそうに、嬉しそうに見ていたのですが、次の農民の言葉に表情が固くなりました。

「世弟様は、将来必ず聖君になられます。」

チョ・テグも、複雑な表情で景宗を見ました。

出来が良すぎる跡継ぎと言うのは、やはり警戒すべき存在なのかもしれません。現王の地位を脅かす・・・。

 

現に、世間ではグムの評判がうなぎ登りとなっていました。

タルムンの仲間が、宴でのグムの言葉を少々脚色して感動的に街角で語ったことも、理由の一つでしょう。

気分を害しているのは、両班や役人たち。

特に、司憲府なんぞは、グムを苦境に立たせた張本人って事で矢面に立たされていました。

ウィ・ビョンジュは、動揺する部下を叱咤しました。

「権力におもねる事なく、正義を貫くのが司憲府です。」

立派な言葉ですが、この台詞、そのままビョンジュに返したいですね。お前こそな・・・と。

 

監察では、ユン・ヒョクとパク・ムンスが窓際に追いやられていました。事件の捜査をさせてもらえないのです。

でも、パク・ムンスはプライドなど投げ捨てて房主のチュ・ヨンハンにすがり、何とか一つ事件を担当させて貰う事に成功しました。

呆れたユン・ヒョクにムンスは言いました。

「力を得るには事件を担当せねばならず、そのためには、房主に媚びなければなりません。」

そして、司憲府の改革を望み志を共にする仲間を集めようと言ったのです。

 

タルムンがミルプン君に呼ばれました。

ユニョンは目の前に現れたタルムンを見て、動揺しまくりです。

ミルプン君は、タルムンが味方になるために来たと信じて疑いませんでした。

でも、タルムンは、きっぱりと断るためにやってきたのです。

お前のようなクズとは取引できない、俺にも信念があるので・・・とタルムン。

クズという言葉を聞いて、ミルプン君は激怒。

刀を抜いて、斬りかかったのです。それを、素手で受け止めたタルムン。

ユニョンが悲鳴を挙げて、止めに入ったので、何とかその場は収まりました。

ユニョンの様子に不審を抱かなかったくらいに激昂していたようです、ミルプン君は。

 

やはり、ユニョンは、昔、自分を助けてくれたタルムンを裏切って姿を消したようです。その頃から、彼女は成り上がりたいという欲が強かったようですね。

タルムンは、そんな彼女を愛していたのでしょう。

だから、今も傷として残っているのでしょう。もしかしたら、想いも消えていないのかもしれません。

 

パク・ムンスが担当したのは、夫の葬儀をしないと言い張っている女性の事件。

どーでも良い事件に思えたのですが、これが後々、どんどんいろんな方面に波及していく事になります。

 

女性の夫は新米の巡視官でした。

ある夜、先輩と二人で巡視中、突然死んでしまうのですが、捕盗庁はそれを事故死として処理しようとしたのです。

でも、女性は納得できませんでした。で、ちゃんと捜査してほしいと埋葬を拒んでいたということなのです。

パク・ムンスたちが調べて見ると、背中には特徴的な傷。決して事故死等ではないと判明。捕盗庁が処理を急ぐ事情が気になりました。

そして、あっという間に犯人逮捕にまで行ったというわけです。

 

何が大事だったかというと、殺された理由。

巡視中に、彼らはある一行に遭遇したのですが、一行が運んでいたのが、賄賂の品。

違法だと通報しようとした巡視官を、先輩巡視官が殺してしまったのです。命じたのは、一行の責任者。

責任者と言うのが、吏曹正郎の家の執事だったんです。つまり、賄賂は吏曹正郎が受け取ろうとしていたってわけ。

吏曹正郎と言うのは、三司の人事権を持つ要職。三司と言うのは、司諫院、弘文館、司憲府です。勿論、老論派。

 

老論派から泣きつかれたウィ・ビョンジュがパク・ムンスに捜査中止を命令したのですが、既に時遅し。パク・ムンスは実行者、命令者共々逮捕した後だったのです。

 

老論派の高官たちは、激怒し、事を収拾しようとしましたが、結局吏曹正郎は交代させられる事になったようです。

少論派は自分たちの党派がその要職に座れるかもしれないと色めきたちましたが、グムが推薦したのは、ユン・ヒョク。

ユン・ヒョクは、老論派の重鎮の家に生まれたのですが、どこの党派にも属さず公平な見方が出来る人物です。

グムが買ったのは、そこでした。彼なら、老論派の不満をおさえ、景宗の望む改革を実現出来ると思ったのです。

 ユン・ヒョクの吏曹正郎就任は、宮中に大きな衝撃となりました。

派閥の将来を憂いたり、自分の権益を守ろうと足掻いてみたり。

グムも、領義政や吏曹判書となったイ・イギョムを取り込もうとしました。

 

そんなグムを冷ややかな目で見ている者が。ミン・ジンホンです。グムに言いました。

「愚かな者は己が何かを成しうると思いがちです。何故なら、あまりに愚かで己の能力を知らぬからです。」

周囲が騒然とするほどにキツい言葉でした。

でも、グムは側近を押さえて、全部聞くから話せとミン・ジンホンに言いました。

「少論派も同じです。人並みが大事です。老論派もなかなかだ、この国を守るにはあれで十分だ・・・と、すぐにそう悟る筈です。」

要するに、でしゃばるなって事?

 

ミルプン君が動きました。

上疏文を提出したのです。勿論、彼の名前ではなく、仮名か何かで。

内容は、グムに代理聴政を・・・と言うもの。

さすがの景宗も激怒。チョ・テグは懸念してきたことが現実となったと言いました。


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今日のランチ♪

2019-09-28 17:20:39 | 食べ物関連

麺好き夫婦のうどん遍路が、いろんな都合でこのところ実行できていません。

とは言いますが、お出掛けできていなかったというだけで、休日のお昼はもっぱら麺。

冷凍うどんを使ったり、パスタや冷麺等々、夏はやっぱり冷たい麺でした。

でも、そろそろ熱々麺も良いかと、今日は久々にラーメンを食べに行って来ました。

上が、アルフィーの“焦がしチャーシューの野菜たっぷりラーメン”。

下は、私の“とんこつ塩ラーメン”。

なかなか美味しゅうございました。

焦がしチャーシューは、本当にとろとろで、分厚いのに、箸で簡単に切ることが出来るほど。

スープも程よい香ばしさ。決してしょっぱくありません。野菜の甘味が感じられました。

私の方のとんこつ塩も、決して尖った塩味ではなく、とんこつと相まってまろやかでした。

チャーシューも美味しかったです。

どちらも細麺。しっかりとしたコシが感じられました。

満足、満足です。

ご馳走さまでした。


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「へチ」NHK BSで放送決定!

2019-09-27 14:15:19 | 番組放送予定、DVD等発売レンタル予定

いえね、この作品のレビューを書きながら思ったんですよ。

これはNHK向きの作品だなぁと。

で、最近チェックしてなかった事を思い出して、HPをチェックしたら。

なんと

本日付けで、放送が決定したとのニュースが挙がっているじゃありませんか

 

題して『へチ 王座への道』

放送開始は、11月10日(日)21:00~

詳細は、こちらから。

 

チョン・イルssiの除隊後初作品です。

おそらく演技することに飢えていたんだろうな・・・と、思えるような姿です。

硬軟両方のエピソードがあり、飽きさせません。

お勧めです。

ちなみに、このブログでは、こちらに書いています。


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『へチ(原題)』11話まで

2019-09-27 12:55:55 | 韓国ドラマのエトセトラ
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パク・ムンス、ヨジ、ユン・ヒョクたち司憲府監察が妓楼に乗り込んだ時、現れたのはなんとミルプン君。

ト・ジグァンと友達だと言うじゃありませんか。清と交易をしていると言いました。

見え見えの嘘だと分かっているけど、何せ相手は王族。手を出せません。

ト・ジグァンを人身売買の罪で捕らえてこそ、グムの供述の裏付けが出きると言うもの。

パク・ムンスたちは焦りました。ヨジはグムが心配になりました。

 

グムは少女が引っ立てられて来たのを見て、凍りついてしまいました。相手がミン・ジンホンなら、手抜かりは無いと思ったでしょう。

少女を知っているかと問われても、何も答えられませんでした。

その時、ウィ・ビョンジュが少女の着物の襟元を開き、入れ墨を示しました。“殺主”という。

 

騒然としました。

皆、粛宗の時代の殺主契の事件の記憶が蘇ったのです。

グムは何も言わずに龍袍を脱ぎ、少女の体をそれで包みました。

私はあの日、この娘を見た・・・とグム。これで満足か?だったら、もうこの娘を晒し者にするのは止めろと。

それは世弟であるグムが犯人を知っていたにも関わらず、黙って庇っていたということになります。

これまた、騒然とする事態となってしまいました。

 

景宗は、グムを連れてこいと言いました。

でも、側近や司諫院の者たちは皆、景宗を止めました。捜査に介入しては景宗にまで影響が及ぶからと。

景宗は、グムに弁明の機会を与えたいと言いましたが、彼らは諫言を拒むのかと詰め寄る次第。ある意味、王様より重臣たちの力の方が強いとも言えます。

王の独裁を阻むための組織が、両班に不当なまでの権力集中を招いているようです。

それでも、景宗はグムを庇おうとしました。自分が猶予を与えたからこうなってしまったのだと思っていますからね。

イ・グァンジャとチョ・ヒョンミョンは、景宗を守るためには、関わらない方が良いと、必死に景宗をなだめようとしました。

グムを見捨てろと言うのか!・・・と、景宗。

そこに、王妃が来て言いました。ならば、忠臣を見捨てるおつもりですかと。

景宗、身動きがとれません。

 

兵たちが殺主契のアジトを急襲しました。

いるのは、無力な老人や少年少女たちばかり。

ろくな武器も持っていませんし、圧倒的な力にはどうすることもできません。

パク・ムンスの前で兵たちは情け容赦無く無抵抗な老人を斬り、少年たちを殴り付けました。ムンスは思わず一人の少女を庇いました。

 でも、結局、パク・ムンスとアボンは同僚の手で縛り上げられてしまいました。

 

ミン・ジンホンがグムの前に現れました。彼は、この一件の経緯を全て把握していました。原因が貧困にあるということも。

ミン・ジンホンは、この国を治めて来たのは、王ではなく自分たち両班だと信じています。両班が下々の者を統治するのが世の道理だと。

 

グムに対する取り調べは、司憲府と漢城府が共同で行うことになりました。

グムは、漢城府まで徒歩で行くことになりました。嫌がらせとしか考えられません。本来ならば、王族なので輿が準備されるところ、急だったので・・・とか理由にならない理由をつけたウィ・ビョンジュ。

グムは町の中を歩いて連行されました。

 

民は、この時点では、殺主契を庇うなんてと、グムに対して反感を持つ者が殆どでした。中には、そう思わない者もいましたが、少数でした。

 

グムは、途中でパク・ムンスとアボンが連行されるのに遭遇。

血だらけの二人を見て、グムは初めて泣けました。悔しくて泣けたのでしょう。自分の無力さが腹立たしかったでしょう。

 

チョ・テグと言う人物が都に戻って来ました。少論派の重鎮で右議政です。何故、都を離れていたのでしょう。

ミン・ジンホンと親しいようです。良いライバルなのかな?

両班によって国が治められていると言うミン・ジンホンに、チョ・テグは最近の両班の堕落ぶりを指摘しました。

ミン・ジンホンも、それは十分承知していました。だからこそ、老論派を立て直そうと思っているのです。

 

この時点で、チョ・テグはミン・ジンホンと手を組み、グムを廃位させるのが王を守る最善の策だと考えていました。

だから、党派を越えて手を組もうとしたのです。

それを見て焦ったのは、グムを世弟に担ぎ上げた領議政たち。彼らは老論派の中で浮いた存在です。

この際、少論派と手を組むのも助かる道だと考えたのです。

ところが、ミン・ジンホンたちが一足先に手を組んじゃった。焦りまくりですよ。

 

景宗が会議に姿を見せません。

王は、グムに会いに行っていました。

責任を取って廃位に応じると言うグム。

勘違いするな!と、景宗が大声を挙げました。

「この国の王は私だ。責任とは負える者が負うものだ。」

そして、景宗はグムに命じました。両班の宴に出て、今も世弟であることを示せと。

「この件は私が解決するゆえ、己の座を守れ。」

 

グムは、景宗の命令の意味が理解できませんでした。

このままでは景宗はどうなるのか・・・と言う不安もありました。

しかし、自分が廃位されるのは間違いないと思ったグム。ずっと心の奥に秘めてきた考えを全てぶちまけようと思ったようです。

宴と言うのは、老臣の慰労のためのモノでした。つまり、集まっているのは、皆両班です。だとすると、グムの話は彼らの気持ちを逆撫でするのは明らかでした。

でも、敢えてグムは話したのです。殺主契のことを。

 

子供たちが何故刀を握ることに至ったかを説明し始めました。

この場にふさわしい話を・・・と、コシを折るように口を挟んだ両班。

まだ話は終わっていない!と、両班を黙らせたグム。

変じゃないか?民は土地を耕し小作料まで払っているのに、国から税を課せられてるなんて・・・と。

民は自分達がいるから、食っていけるのだ!と騒ぎだした両班たち。

「土地を耕す者がいなくては、そなたたちこそ暮らしていけぬだろう!誰のおかげで生きているのか、よく考えろ!」

グムの言葉は、宴の手伝いに駆り出されていた多くの民の心を打ちました。

 

「世弟である私が王位を継いだら、土地の税はその土地の主に課すつもりだ。」

騒然としました。

両班たちは激怒し、民は感激のあまり、喜びの声を挙げ、泣き出す者までいました。

 

重臣たちが、姿を見せない景宗のことであれこれ言い争っているとき、景宗が平服でやって来ました。

「世弟を廃せよという諫言は一切聞き入れぬ。」

と、景宗は宣言しました。

居並ぶ重臣たちは驚きました。景宗の堂々とした反論はお初だったかも。

ミン・ジンホンは、グムの罪を挙げ、両班はグムを世弟としては受け入れられないと言いました。グムを庇うということは、景宗も殺主契を擁護することになると。

それは、両班を敵と見なす行いです!と。

それでも、景宗は一歩も引かなかったようです。

 

チョ・テグは、景宗の変化に気づいたようですね。景宗に聞きました。

何故、グムを庇うのかと。

「余は昔チョ殿にこう教わりました。君子は恥を恥として知るべきだと。政治とは貧しき者を救うためのものだと。世弟は己の恥を知り力無き民を救おうとしている。廃することはできぬ。」

グム、まだ景宗にも劣るね、人間として。

鋭い閃きとか、鮮やかな手段とかは無いけれど、苦労した分、自分を正確に把握できているし、周囲の者の気持ちに敏感だし、真っ直ぐに王として国や民を思おうとしています。

 

ミン・ジンホンは、グムの演説を聞き珍しく動揺を見せました。

自分の予想を越えた動きをするグムに改めて脅威を感じたのでしょう。

 

グムは景宗に言いました。

「言いたかった事を声に出せたのは仮にも私が世弟だったからです。それだけでも私には誠に有意義でした、王様。廃位を命じてください。」

景宗は分かっていました。

王である自分を守るためにグムは自分が犠牲になる方法を選んだと。だから、あんな過激な言い方をしたのだと。

 

王宮には、グムの廃位を訴える両班たちが押し寄せました。

でも、民たちにはグムの言葉が沁みていました。自分達がいるからこそ、両班は生きていられるんだというグムの言葉が。

 

ある日、王宮の門に民が書いた文が貼られました。身分証も添えて。

命をかけて訴えたのです、グムの廃位は認められないと。

それは世論の流れを変えました。

民は次々に門前に身分証を置いて賛同の意を示し始めたのです。数百、数千と。

この時代、身分証は男性にしか無かったようです。だから、女性たちは石や木札に名前を書いて置いて行きました。

あっという間に身分証の山ができました。

パク・ムンスも、ヨジも身分証を置きました。

そして、牢に入れられているあの少女も、ヨジに頼んで置いてもらいました。

イ・グァンジャやチョ・ヒョンミョンという高官まで。

ウィ・ビョンジュは、取り締まれと部下に命じましたが、王命によって義禁府が護衛しているので、手を出すことはできませんでした。

 

ミン・ジンホンは民のこの動きにいっそうの脅威を感じました。

 

すっかり大人しくなってるミルプン君ですが、そろそろ動き始めたようですよ。

ト・ジグァンをタルムンのところに行かせました。貧民を引き入れようとしてます。

ユニョンはやはりタルムンを裏切った過去があるようですね。会いたくないみたいです。

 

グムはパク・ムンスの見舞いに行った帰り、ヨジと会いました。

ヨジは、不安でした。今回は何とか良い方向に収まりそうだけど、今後もグムの命を脅かすような事があるかもしれないから。

こうなったら、自分がグムの傍近くに仕えて守るしかないと思いました。

女官になりたいと言いました。

グムは驚きました。ヨジは女官になるということがどういうことなのか、全く分かっていないと思いました。

仕事が大変なのは分かっていますとヨジ。

はぁ~とため息をついたグム。ヨジは男として生きてきたようなもんですからね。女官が何たるか、全く知らないのです。

 

もしかしたら、こんなこともあるかもしれない・・・と、手をとったグム。

でも、ヨジはきょっと~んとした様子。

それから、こんなことも・・・起きうる

そう言って、グムはヨジにキスしようとしたけど?


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『私の恋したテリウス~A Love Mission~』TV放送版 10話まで

2019-09-26 23:12:21 | 韓国ドラマのエトセトラ
私の恋したテリウス~A LOVE MISSION~DVD-SET2(特典映像DVD付)(お試しBlu-ray付)
ソ・ジソブ,チョン・インソン,ソン・ホジュン,イム・セミ,ソンジュ(UNIQ)
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レビュー一覧は、こちらから。

 

ボンはケイに刺されたヨンテを、ジヨンの兄ジソプの病院に担ぎ込みました。

で、何とか助かったのです。

ジソプはノー天気に見えて、いろんな事によく気がつき、機転も利きます。

ただ一つ、彼は産婦人科が専門だったのです( ̄∇ ̄*)ゞ

 

ボンは出産した妻の付き添いをしている夫というフリをして、入院するヨンテを監視しました。

こういうところが、このドラマの笑えるところです。シリアスなんだけど、くすっと・・・ね。

ヨンテを演じてるソン・ホジュンssiがいい味出してるんですよね。ソン・ホジュンssiって、整い過ぎてる顔立ちにしてはコメディ上手いです。

 

 意識を取り戻したヨンテは、動けないのをこれ幸いと、ボンを使いまくり。

でもね、正直に言いました。ボンだけが信じられると思ったから連絡を取ったと。

そして、自分を守ってくれることと、身分を変えてくれるなら、知っていることを話すと。

 

ボンが産婦人科にいるということ、あっけなくKISのアジュンマにばれてしまいました。

まったく・・・アジュンマってどこにでも出没すると言うか(/。\)

病院で写真を撮られたと気づいたボンが撮影者を追いかけたのですが、見失ってしまいました。まぁ、まさかKISメンバーが産婦人科にも来ているなんて、思いもよらないですからね。

その写真は、すぐにグループメールに投稿されました。

それによって、エリンはボンの居場所を知ったのです。

 

すぐさま、ジヨンと共に病院に駆けつけました。

 

エリンはボンに3年前の一件をジヨンから聞いたと話しました。

私たちは大丈夫だから、一人で全部背負おうとしないで・・・と、エリンは言いました。そして、3年前の件は、ボンに責任はないと。

「ただ、裏切り者がいて、あなたは運が悪かっただけ。だから隠れなくていい。気になるなら、私たちを守って。」

ボンは、ほっとしたような表情を浮かべました。遠くに見える南山タワーを見て、言いました。

「いつかあそこでモヒートを飲みましょう。」

恋人のヨンギョンが言っていた言葉でした。

 

その頃、ジヨンはヨンテから話を聞き出そうとしていました。

が、ヨンテはボンにしか話さないと言います。

でも、このままでは、ヨンテは組織からまた命を狙われ続けることになるとジヨンが脅しましてね。結局、ヨンテは知っていることを打ち明けたのです。

彼の本名はチョン・インス。詐欺師です。

指名手配されていた彼は、ある時ユン・チュンサンに捕まりました。死ぬよりはマシだとチュンサンの命令に従ったのです。

そしたら、勝手に顔を整形され、まったくの別人に仕立てあげられたのです。チン・ヨンテという人間に。

ヨンテが扱っていたバッグは、違法なロビー活動の道具でした。

相手にバッグを渡すと、中に記されているシリアルナンバーから指定のコインロッカーを割り出し、ロッカーに入っているお金とそのバッグを交換していたってわけ。

しかし、ヨンテは黒幕の顔を知りませんでした。電話を通して指示を受けていたのでね。

Jインターナショナルは、コーナーストーンという巨大組織の韓国支部だったのです。

ユン・チュンサンは、支部長だとか。

「重要なのは、政界財界はもちろん、国家情報院にも手先が忍び込んでいるということだ。」

そして、ヨンテはあの殺し屋のコードネームがケイだと言いました。

彼が会っていた謎の女性の名前はヴィ。英語しか話さないと言いました。写真は無いと。

 

砂時計の中に入れてあったメモリを渡せ・・・と、ヨンテが言いました。

ボンたちが、すでに何者かに奪われていたと言うと、ヨンテはショックを受けました。

国の運命が変わるかもしれないモノが入っているとヨンテは言います。

そのメモリ、実はジュニが見つけて、

「可愛い

と、自分のバッグに入れちゃったんです。あいやぁ~(^o^;)おもちゃになってますよ。

 

ジヨンはヨンテを捕まえ、ボンが監視していることを、シム院長に報告しました。

居場所は言わなかったのかな?

でもね、シム院長が、この情報を自分以外の者に話して無いな?と、念を押すように言ったのです。やっぱり、怪しい・・・。

 

ソンミはウナたちにとうとう打ち明けました。夫が浮気をしているようだと。

調査会社に高い報酬で頼んだのに、まったく役に立たないと泣くソンミ。

それを見ていたラ・ドゥは、見かねてつい口を挟んでしまいました。彼にとっては、携帯のデータを抜き出す事なんて、お茶の子さいさいですもんね。

だったら、私たちが手伝おうか?・・・と、ウナ。KISの実力の見せ所ってわけ。

 

ウナとサンリョルが協力して、ソンミから夫の携帯を受け取り、エリンに届けます。エリンはそれをラ・ドゥに届け、アジトでデータを抜き取るって手筈。

ぎりぎりでしたが、何とか成功。

 

ここでソンミの夫の存在が俄然浮上してきます。

単なる浮気男じゃ無いんですよ。

携帯から抜き出したデータは、英語の会話。

日頃、英語は得意だと周囲に触れ回っていたウナなんですが、実は全く出来ないんです。だから、会話の内容が全く分かりません。

エリンたちがかろうじて聞き取った単語は“コールスプロジェクト”、“ボンジュールカフェ”、“2時”。

きっとそのカフェで密会するに違いないと、ソンミはエリンたちと一緒に駆けつけました。

そしたら、確かに夫が女性と会ってる。

激怒したソンミが女性に掴みかかって大騒動に。

ところが、結局、それは誤解だと分かったんです。

女性はアメリカのヘッドハンターで、ソンミの夫を引き抜こうとやって来たと言いました。

ソンミは赤っ恥です。

でもね、そんなソンミを夫は優しく許してくれたのです。万が一ダメになったとしても、次のチャンスがあるかもしれないからと。

優しい夫にソンミが感動して、この話しは終わりかと思ったら、ここからが本番でした。

 

なんと、ソンミ夫イ・チョルスンは、生物科学を使ってテロを起こそうとしていたのです!

翌日は、家にいた方が良いよ・・・と、チョルスン。

彼らは、致死率の高いウィルスを使ってテロを計画していたのです。

 

その頃NISでは、特殊なウィルスの人体実験場を突き止めていました。

それに有効なワクチンの開発もある製薬会社が行っていて、特許をとる段階にまで進んでいるということも分かりました。

ジヨンとラ・ドゥの話を聞いていたエリンは、聞き覚えのある単語に気がつきました。

ソンミ夫の会話に出てきた“コールス”です。

すぐに、携帯の音声データをジヨンたちに聞かせました。

テロ計画がある!

 

イ・チョルスンの携帯を追跡すると、位置が判明。ある小学校です。

エリンは思い出しました。

今朝、ウナがその小学校で保健福祉部長官の講演会があるから、出席してほしいと言っていたことを。

現に、ジュニとジュンスがサンリョルたちと一緒に行ってる!

 

エリンが駆け出しました。

ボンも向かっています。

間に合う?


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『私の恋したテリウス~A Love Mission~』TV放送版 9話まで

2019-09-26 13:45:26 | 韓国ドラマのエトセトラ
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レビュー一覧は、こちらから。

 

買い物から帰宅したエリンは、ボンのメモを見つけました。

“しばらく留守にします。双子にはよく言い聞かせて。決して出しゃばらないこと。暗証番号は1031。熱帯魚の餌やりも”

怪我も治って無いのに・・・と、エリンは心配になりました。携帯も置いてましたので、連絡の取りようがありません。

そう言えば・・・と、今朝別れる時の事を思い出しました。

いつもエリンが子供たちとする鼻の挨拶を、ボンが初めて子供たちにねだったのです。

別れの挨拶だったのかと、エリンは思いました。

 

ボンはアジトに居ました。彼だけが知ってる場所ですよね、あそこは。

 

エリンはジヨンに知らせました。

どうしてこんなことを?とエリンが聞くと、ジヨンは言いました。

自分のせいで大切な人が危険にさらされると思ったのかもしれないと。

ジヨンは3年前の一件をエリンに話して聞かせました。ボンが目の前で恋人のヨンギョンを失ってしまったことを。

エリンは、子供たちからボンの体に傷跡があることを聞いていました。その時の傷だと察しました。

エリンさんと子供たちが大事だから、消えたんだと思う・・・と、ジヨンは言いました。

 

ジヨンは、ボンが消えたことをシム院長に報告しました。

ボンのことを心配したり、ジヨンに協力をすると言ったり、その上でクォン次長には充分気をつけるように言ったりして、どー見ても味方なんだけど。

あまりにも何の手も打ってないところが、怪しい気がするんですけど・・・。クォン次長の方が一見すると裏切り者だけど、本当は単にボンに恨みを抱いているだけなのかもしれません。深読みし過ぎでしょうか。

 

ところで、ママ友連のKISのソンミは、ずっと夫の浮気を疑っていましてね。

調査会社に夫の素行調査を依頼していました。

夫がホテルに入ったと聞き、部屋番号も報告されたので、いざ!・・・と乗り込んだのです。現場を押さえてやろうって魂胆。

ところが、出てきたのは別の男性。

恥をかいただけでした。

でも、このエピソード、何か含みがありそうです。無意味だったら挟むわけないよね。

 

ある朝、エリンは、玄関にかけてある乳飲料の宅配バッグの中に、一個のキャンディが入っていることに気がつきました。

“見ているぞ”と言うコメントが書かれたキャンディ。以前、何度かエリンがボンにあげたことがあるものです。

エリン、すぐに察しました、ボンからだと。

それ以来、宅配バッグがエリンとボンをつなぐメールボックスとなりました。

エリンは体調が心配だからと、健康食品をメモをつけて入れておきました。すると、ボンからは、また“見ているぞ”のキャンディ。

エリンはボンが離れていても自分たち親子を見守ってくれていると確信しました。

 

チン・ヨンテが運転手を殺害して逃走中として、指名手配されました。

なかなか捕まらないので、組織の方が別の作戦に出たのです。ヨンテを追い込むつもりですね。

ここで、黒幕が顔を出しました。ユン・チュンサンという男です。

 

ヨンテは、自分が指名手配されていると知ると、焦りました。

自分の命が危ないと察しました。

信用できるのは、ボンしかいないと考えました。

で、エリンに接触し、ボンに連絡を取ってもらいました。

会う時間と場所を書いたメモを渡してもらったのです。

でもね、ボンが一足遅かった。

ケイがヨンテを刺しちゃったーっ!

 

ボンが来たとき、ヨンテは血まみれで倒れていました。

助けてくれ・・・と、弱々しい声で言うヨンテ。

「心配するな。私のためにも必ず助けてやる。」

ボンが言いました。


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「TSUTAYAアジアMAGAZINE」10月号

2019-09-25 14:07:41 | 番組放送予定、DVD等発売レンタル予定

1週間ほど出遅れたので、もうこのフリーペーパーも無くなってるかと思いきや。

まだまだたくさん残ってました(^o^;)

結構、表紙の俳優さんによって、売れ行きは違うようです。

今まで、減り具合が最速だったのは、おそらく、イ・ジョンソクssiが表紙だった号だと思います。

数日出遅れただけで、殆ど残っていませんでしたから、よく覚えています。

その時以外は、やはり数年前に比べると、貰っていく人が少なくなったように思います。

 

今月のイチオシ!

俳優“今コレ”!ナムグン・ミン特集 「恋のトリセツ~フンナムとジョンウムの恋愛日誌~」・・・10/2レンタル開始

恋のトリセツ~フンナムとジョンウムの恋愛日誌~ DVD-BOX2
ナムグン・ミン,ファン・ジョンウム,チェ・テジュン
TCエンタテインメント

 

「第3の魅力~終わらない恋の始まり~」〈日本編集版〉・・・10/2レンタル開始

第3の魅力~終らない恋の始まり~ DVD-BOX1
ソ・ガンジュン
ポニーキャニオン

 

「バッドパパ」・・・10/2レンタル開始

バッドパパ DVD-BOX1
チャン・ヒョク,ソン・ヨウン,シン・ウンス,ハジュン
TCエンタテインメント

 

「あなたが憎い!ジュリエット」〈スペシャルエディション版〉・・・10/2レンタル開始

あなたが憎い!ジュリエット DVD-BOX
イ・ホンギ<FTISLAND>,チョン・ヘソン,チェ・ウン,イ・イルファ,パク・ヒョンスク
エスピーオー

 

 

その他レンタル情報

「恋する十二夜~キミとボクの8年間~」・・・10/2レンタル開始

恋する十二夜~キミとボクの8年間~ DVD-BOX1
ハン・スンヨン,シン・ヒョンス,チャン・ヒョンソン,イェ・スジョン
TCエンタテインメント

 

「金子文子と朴烈(パクヨル)」・・・10/2レンタル開始

金子文子と朴烈 [DVD]
イ・ジェフン,チェ・ヒソ,キム・インウ
マクザム

 

「100日の郎君様」・・・11/6レンタル開始

100日の郎君様 DVD-BOX 1
ド・ギョンス,ナム・ジヒョン,チョ・ソンハ,チョ・ハンチョル,キム・ソノ
エイベックス・ピクチャーズ

 

「ライフ・オン・マーズ」・・・11/2レンタル開始

ライフ・オン・マーズ DVD-BOX1
チョン・ギョンホ,パク・ソンウン,コ・アソン,オ・デファン,ノ・ジョンヒョン
TCエンタテインメント

 

「スイッチ~君と世界を変える~」・・・12/4レンタル開始

スイッチ - 世界を変えろ OST (SBS テレビドラマ) CD+Booklet [韓国盤]
Windmill Ent
Windmill Ent

 

 

イベント情報

・「ヤン・セジョン2019JAPAN FANMEETING」

 


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品川駅の中華弁当

2019-09-24 13:43:00 | 食べ物関連

四国に向かっています。

今日は、下り方向で久しぶりに品川駅を利用しました。
様々な理由で電車の遅延に遭ってからと言うもの、余裕を持って出発する事にしています。
よって、アルフィーの都合に合った便に乗るためには、どこかで時間を潰す必要が出てきます。
最適なのは東京駅。
だから、このところ東京駅乗り換えにしていました。

でも、今回は、気が向いたので品川駅乗り換えをチョイス。
幸い、何のトラブルもなく乗り換えることが出来ました。

久々の品川駅でゲットしたのが、「中華弁当」。
崎陽軒のとは、ちょいと違います。

美味しゅうございました。
オカズが食べやすいサイズでしたし、味付けも私好み。

崎陽軒と大きく違うのは、あのタケノコの煮物が無いこと(^.^)
私、嫌いじゃないけど、ヤケに量が多いので、飽きてしまうんですよ。
それより、漬物系を少し入れて欲しいと常々思ってる次第でして…。

あ、話が逸れてしまいましたね。
今日のお弁当は、満足したと言う事です。


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『へチ(原題)』10話まで

2019-09-23 17:51:40 | 韓国ドラマのエトセトラ
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レビュー一覧は、こちらから。

 

見つかった相手が悪かった。グムに恨みを持つウィ・ビョンジュですから。

そして、被害者が司憲府の者ですから、司憲府の役人たちが仲間の仇を討とうと感情的になるのも仕方がありません。

 

ウィ・ビョンジュは、グムが呟いた言葉を聞いていました。

“子供だったのか?”

と、グムが犯人を取り押さえた時、思わず口をついて出た言葉でした。

なぜなら、犯人は両班の格好をした幼い少女だったからです。

だから、ウィ・ビョンジュは、グムが犯人じゃないことを知っています。しかし、グムが犯人について何も供述しないのを良いことに、このままグムを追求し、あわよくば世弟の座を追おうと考えたのではないでしょうか。

 

宮中では、グムが殺人事件の現場に居合わせ、犯人の疑いをかけられているという話があっと言う間に広まり、大騒動となりました。

景宗も意味が分からず、ショックを受けました。

 

司憲府でグムの取り調べが始まりましたが、そこに義禁府の者がやって来ました。義禁府は王直属の司法機関です。

王命を持ち、グムの引き渡しを要求しました。

こうなると、義禁府と司憲府の間でプライドの争いが始まってしまうのも当然のこと。

でも、王命が出たら、いくら司憲府が頑張ってもどうしようもありません。

ただ、この時点で義禁府もグムを世弟と心底認めているわけじゃありませんからね。取り調べに手加減を加えることは考えられません

 

パク・ムンスとヨジたちの姿を見たグムは、少し時間を・・・と、言いました。

今度は信じてください・・・と、パク・ムンス。必ず濡れ衣だということを証明してみせますと。

彼らが怪我をしているのを見たグムは、済まない気持ちになりました。

次の瞬間、グムがヨジを抱き寄せました。その場にいた皆が唖然としました。

ヨジも驚いたのですが、それには理由があったのです。

義禁府、司憲府の面々が居並ぶ前で、手がかりを口にすることが出来なかったからです。抱き寄せたヨジの耳元で、グムは囁いたのです。

“殺主”という入れ墨が体にあったこと、そして犯人は幼い少女だったということを。

 

グムが犯人について何も言わなかったのには理由がありました。

粛宗の治世に、“殺主契”と言う使用人が主人を殺すための組織が暗躍した時代がありました。その殺主契が復活したとグムは思いました。

そして、幼い子供に殺人をさせているのではないかと。

それだけでなく、前回の捜査に於いて、組織の者だけだけでなく無関係な者まで処刑されてしまったのです。悲惨な事件でした。

だからこそ、グムは口をつぐんだのです。慎重にならざるを得なかったのです。

 

景宗はグムが何も供述しないと聞き、自らグムの元を訪れて事情を聞きました。

景宗にもなかなか話をしないグム。

私がそなたを信じているほどには私を信じてはいないのか?・・・と景宗。

力になりたいのだ・・・と。

 

グムは口を開きました。

殺主契という入れ墨をした犯人の幼い少女が、剣を握って人殺しをしたことを。

「司憲府が乗り出せば以前のように国中が混乱します。世弟は国政に介入できず国政に言及もできません。王のみに与えられた権限ゆえ脅かしてはならないと。罰は受ける覚悟です。沈黙を貫いたのは、幼い娘が殺人を犯さざるを得なかった理由を知りたいからです。己の出自を考えると他人事とは思えません。その娘が何に苦しみ何故刀を握ることになったのか、その娘に罪を問う前に知りたかったのです。」

グムの言葉は景宗の胸を打ちました。

 

その頃、司憲府では、グムの取り調べを義禁府に奪われた格好なのが我慢出来ずにいました。

だから、全員で辞表を提出し、抗議することに決定。景宗に直談判しようとしました。

それに反対したのは、ユン・ヒョクとパク・ムンスの二人だけでした。

 

司憲府の役人たちから決意を訴えられた景宗は、思いの外あっさりとグムを司憲府に引き渡すと言いました。

でもね、それには条件があると。

3日間の猶予をグムに与えよと。

 

つまり、景宗はグムに3日の間に事件の解決をしろと言うことです。

 

イ・グァンジャは、景宗に撤回した方が良いと言いました。

グムが事件を解明できなければ、景宗にまで影響が及ぶのは必至ですからね。

王である私も、犯人の娘の心情を知るべきではなかろうか・・・と景宗は言いました。

世子の時とは確実に違ってきている景宗です。もう、びくびくとした自信無げな様子は殆ど見られませんし、自分で考え、それを口に出す事も出来るようになっています。

元々、真面目で純粋な景宗なんでしょう。

そこに、グムの気概が良い影響を与えているように思えます。

そして、その変化と成長を、イ・グァンジャは感じていました。

 

ところで、殺主契とト・ジグァンとは関係が無いようです。

ト・ジグァンは人身売買の方ですね。

しかし、こちらの方が手強そうです。それに、なんと彼らと手を組む者が!

ミルプン君ですよ。

 

このところ、蟄居処分を下されて、大人しくお寺に通ったりしていたようですが。

性根が変わったわけじゃなく。

ただ残虐さを覆い隠すことを覚えただけのようで、不気味さが増したように感じます。

 

猶予を与えられたグムは、パク・ムンスたち、タルムンたちと協力して殺主契について調べ始めました。

すると、以前の組織とは様子が変わっていると分かりました。殺人をするのは、主に幼い子供だと考えられました。民から盗みをすることもなく子供たちだけで貧しい暮らしをしていたのです。

アジトを突き止めたパク・ムンスとタルムンは、切なくて悲しくて、どこに怒りをぶつければ良いのか・・・と言う表情になりました。

貧しい民だけが苦しんでいると言うのに、両班や役人の中には私腹を肥やそうとばかりする者が多いわけで。国を滅ぼそうとしているのは、そんな奴らだ・・・と。

 

一方で、凶器の刀が宮中で使われていたものと酷似していると気づいたグム。

ヨジと共に宮中を探っていると、あの少女を発見したのです。

少女は王の寝床を温めるオンドルの灰を掃除する仕事をしていました。

逃げようとした少女を捕まえたグムは、助けたいと少女に言いました。だから事情を聞きたいと。

少女は小作料が払えない父親によって売られそうになったようです。姉は既に清に売られてしまったようで。

少女は言いました。飢えに苦しんでもこの国で暮らしたかったと。家族と暮らしたかったと。

そこに、見張りの兵が来たので、少女を逃がしたグム。

匿えば良かったのに。あんなに暗いんだから、ちょいと物陰に潜んだら見つからないと思うのですが。

 

ここで人身売買と繋がりました。

 

グムは景宗に報告しました。

殺人の罪は見逃せないが、子供たちに刀を握らせたこの国の病弊を正してください・・・と。

「民を満足に守る事もできぬ私が、かような所に座っていたのか。子供たちによって温かく保たれた部屋に。」

景宗は深く深く感じ入り、反省しました。

イ・グァンジャは、景宗とグムの様子を見て、彼もまた国の有り様を考えさせられたようです。そして、グムの王としての器を見た気がしました。

 

約束の日、グムは司憲府に自ら赴きました。

ウィ・ビョンジュは、意気揚々とグムを迎え、何やら余裕を見せました。

彼は、ミン・ジンホンに協力を依頼していたのです。漢城府に移った今でも、やはり彼の能力は利用価値がありますからね。

ミン・ジンホンがその場に現れました。

その後ろには、あの犯人の少女が。

グムの計画が狂ったようです。

 

パク・ムンスは、ユン・ヒョクと共に、ト・ジグァンの妓楼に押し入っていました。

彼らの前に現れたのは、ミルプン君。

こちらも計画が狂ったみたい。


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久しぶりの「フー・アー・ユー?」

2019-09-22 01:43:00 | チョ・スンウ関連
フー・アー・ユー ? [DVD]
チョ・スンウ,イ・ナヨン
メディアファクトリー

私の韓国ドラマ熱のスタートとも言えるこの作品。

本当に久しぶりに視聴しました。

何年ぶりでしょう。

 

チョ・スンウssiの若さに感動し、イ・ナヨンさんの変わらない美しさに気づいて愕然とし(*´艸`)

 

もう17年も昔ゆえ、PCやゲームにレトロ感が漂います。

でも、それすら私には懐かしさよりトキメキを感じます。

初めて見たチョ・スンウという俳優に魅了された作品ですから。

言葉では表現出来ないです。あの瞬間の衝撃は。

ファンになる切っ掛けは、人それぞれです。

知らず知らずの内にファンになっていたと言う場合もあるかと思いますが、私の場合ははっきりしてます。

この作品を見て、一瞬で魅了されてしまい、そんな気持ちになった自分に驚いたから。

久しぶりに、あの瞬間を想い起こしました。


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『へチ(原題)』9話まで

2019-09-21 10:44:08 | 韓国ドラマのエトセトラ
韓国時代劇最新ファイル2020 (COSMIC MOOK)
コスミック出版
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レビュー一覧は、こちらから。

 

晴れて司憲府に入ったパク・ムンス。

過酷な新入り苛めにもめげず、張り切っています。

ウィ・ビョンジュは、そんなパク・ムンスが目障りでなりません。ハン・ジョンソクの死因を突き止めるまでは・・・と公言してますからね。

 

グムが正式に世弟となっても、大臣たちは納得してるわけではありません。

ミン吏曹判書一派は勿論、少論派も決して納得してはいません。景宗からグムのことを助けてくれと命じられてはいますが、それに従いません。

宮殿の門前には儒生や両班が座り込み、世弟を認めないと声高に叫んでいますし。

景宗の妃ですら、いまだに反対していました。きっと景宗も老論派に詰め寄られて仕方なく認めただけで、本当はグムを望んではいないと言いました。

大妃がいくら言い聞かせても、不満そうです。

こうなると、グムの妻世弟妃は立場がありませんよね。

 

世子や世弟にする朝講の初日、大臣たちは一人も出席しませんでした。

なので、グムは自ら少論派の元を訪ねて行きました。初の朝講では、自分が師と重臣に礼を尽くすものだから・・・と言って。

皆、恐縮した態度を見せましたが、内心はどうだったでしょうね。

一人、チョ・ヒョンミンだけはグムの見方が変わったように見えましたけどね。

 

朝講が終わって帰ろうとしたグムをイ・グァンジャが呼び止めました。

私が世弟様を世継ぎとして認めないのは、お母上の出自が問題なのではありません・・・と、言いました。

君主には資質が最優先だからです・・・と。

「王の器であると示せば認めてくださると?統治能力を示せば良いのですね?」

そうグムが言うと、イ・グァンジャは、世弟は国政に介入することや国政を云々することすら許されていませんと言いました。

統治は国王にのみ与えられた権限だからです。それを脅かすことは王にたいする不忠となると。

 彼は、グムが王権を脅かすことが世継ぎとは認められない理由だと言うのです。

要するに、何もしてはならないが、王の器だということを証明しろと言うことです。難しい課題です。

しかし・・・と、グムは言いました。

「私なら私を敵にしておきません。危険な存在であり、だからこそ意外と分かり合えるやもしれません。」

 

ところで、今回の一件で老論派内部の勢力図も塗り変わったようで。

領議政とイ・イギョムが実権を握った形です。ミン吏曹判書は、漢城府に異動となり、ミルプン君は蟄居を言い渡されていました。

今のところは動きは無さそうですが、これで諦めるような二人じゃありませんよね。

 

何者かが、貧しい民を安値で買い、外国・・・清や日本に売り飛ばしているという情報が入りました。

ユン・ヒョクは、清や日本の言葉が話せるヨジに潜入捜査を依頼しました。

それを聞いたパク・ムンスは、自分も捜査に加わらせてほしいとユン・ヒョクに直談判。その意気込みに押された形で、ユン・ヒョクは許可しました。

 

ヨジは清の女性に扮して怪しい妓楼に潜入することに。清国人が絡んでいると思われていましたからね。

偶然、その姿を見ちゃったグムは、どぎまぎ。何せ、よく似合ってるんですもん。

パク・ムンスから人身売買の一件を聞き、自分も手伝うと言い出しました。

でも、パク・ムンたちは、それを断りました。宮中でのグムの苦境は彼らもよく知っていますからね。何か問題が起こったら、それこそ廃位となる可能性も出てきますし。

グムがあれこれとヨジを心配するのを見て、アボンは、もしや・・・とグムの想いに気づきました。この時は、まだ、まさか・・・と言う気持ちの方が強いですが。

 

とにかく、ヨジは日本人にな扮して潜入することになりました。

言葉の分かる者の前で重要な話はしないだろうと言うグムの指摘がありまして。それもそーだと言うことになったのですが。清のチャイナドレスより日本の着物の方が刺激的じゃないという理由だったと思いますよ、グムの本心は。

 

タルムンは人身売買されそうになったところを逃げてきた一人の女の子を保護していました。

その子の世話をしているのも、領議政の侍女だった少女コミです。コミも瀕死の状態で追い出されたのを、保護していたのです。

どうも、タルムンはユニョンと昔からの知り合いのようですね。

お互い、幼い頃から苦労続きで、ユニョンも人身売買されそうになったことがあり、逃げ出したものの、崖から落ちそうになったところを助けてくれたのがタルムンだったようです。

その後、ユニョンは裕福な者に囲われることになって、別れたようです。タルムンは今でもユニョンを想っているように見えます。

 

景宗は、イ・グァンジャに言いました。グムを孤立させるために教育係を買って出たのか?と。

グムを信用できないと、イ・グァンジャは正直に言いました。

景宗とグムが同世代だということも、謀反になりうると考えた理由の一つなのです。

景宗だって、グムに野心があることを承知しています。なぜなら、自分もそうだったから。

景宗もグムを100%信じきることは出来ないでいます。ただ、機会を与えたいとも思うのです。

 

ヨジが潜入した妓楼の主人は、ト・ジグァンという朝鮮人です。

これが人身売買の主だったようです。なかなか鋭い男で、ヨジが見たことが無い人間だということにすぐに気づきました。

それに、清国や日本の情報を集めようと両班に扮して来ていたクンテの正体も、あっさり見抜いていましたしね。

 

クンテたちは、ぼこぼこに殴られ、瀕死の状態でタルムンのところに送り返されました。

そして、タルムンのアジトに殴り込みをかけたのです。

タルムンは少年を助けようとして斬られてしまいました。

危ない!となったとき、グムが助勢。

結局、それで事は収まりました。

 

ト・ジグァンの妓楼が、ヨジたちが潜入した所だと聞き、グムは慌てて駆けつけました。

タルムンも同行しました。

保護した女の子が、ト・ジグァンこそが、人身売買に関係している人物だと証言したのもあります。

 

ヨジは、ト・ジグァンが仲間と人身売買に関して相談しているのを立ち聞きしました。

ところが、それを用心棒に見つかっちゃって。

パク・ムンスも加わって大乱闘となっちゃった。

 

グムも妓楼でヨジたちを探していたのですが、その時、偶然、役人が殺されるのを目撃してしまうのです。

このところ、両班殺人事件が頻発していました。

犯人はまだ少女に見えます。

取り押さえようとしたグムですが、逃げられてしまうんです。

瀕死の両班を抱き抱えているところに、ウィ・ビョンジュが。

誤解されそうっ!グムが犯人だと。

だって、両班殺人事件、漢城府に行ったミン・ジンホンが調べていますもんね。


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『へチ(原題)』8話まで

2019-09-20 13:44:51 | 韓国ドラマのエトセトラ

レビュー一覧は、こちらから。

 

グムの助けに来たと思ったんだけど、タルムンは賊を斬った剣をグムに向けたのです。

でも、グムの真意を確かめたかっただけのようです。

グムと同じ道を歩む決心をしたと告げました。

 

タルムンは、アジトにグムを案内しました。そこは都中の情報が集められている場所でした。勿論、王宮内の情報も。

そこで初めてグムは知ったのです。自分が世弟に老論派の一部の者によって推挙されているということを。そして既に景宗に謁見を賜りに行っていることを。

 

一方、ヨジは鎌使いの男に拉致されてしまいました。

男は痛みを感じないようで、ヨジが何度斬りつけても、動じることなく反撃してくるのです。

しかし、どうも男はヨジをグムと勘違いしたようですね。この時、ヨジはグムの着物を仕立て直した物を着ていましたから。

王子だと思ったら、女だったのか・・・と、呟いていましたから。

 

景宗は老論派の中からグムを推す者が出てくるなんて、考えたことがありませんでした。

何より、グムは自分が推挙されていることを知っているのかが気になりました。

それを問うと、イ・イギョムが嘘を言っちゃった。既にグムは了解した旨を、妻の父親に告げたと答えたのです。

これまでのグムの言葉、ミン吏曹判書の言葉が脳裏を過りました。老論派を潰すとばかり思っていたが、本当は王座が欲しかったのか?と景宗は思いました。

 

グムは、タルムンから仕入れた情報から、今夜が勝負だと思いました。

イ・イギョムたちが勝手に動いた事を、ミン吏曹判書が許す筈はありません。そして景宗の後ろ楯である少論派もグムを王にとは許せる訳はありません。謀反とみなされる恐れも十分あります。

宮中にグムの味方は誰一人としていません。

だとしたら、その弱味を機会に変えてみればよいと思ったのです。

 

当然、ミルプン君も動揺して動き回っていました。

何としても景宗に謁見し、グムの世弟就任を阻止しようとしました。

でもね、彼こそ、宮中での信用は全く無いに等しい存在でした。ユニョンが王妃を動かそうとしても、大殿に行って宦官を脅してみても、全く通用しませんでした。

 

ミン吏曹判書は、大妃を説得しようとしました。

でも、大妃はその高飛車な物言いに激怒。元々、王が老論派の言いなりになる他無い状況を悔しく思っていたのでしょうね。

出自ゆえ資格が無いと言うのなら、自分の養子とするとまで言いました。

それでも、ミン吏曹判書は余裕を持っていました。だって、刺客を送ったのですから。今夜、グムは死ぬ筈だと思っていたのですから。

だから、宮中にグムが現れた時、本当に驚いたのです。

 

グムはミン吏曹判書の驚く顔を見て、やはり刺客を送ったのはミン吏曹判書だったと確信しました。

 

ミン吏曹判書は、次々と策が失敗するのを見て、次は敵である少論派と手を組もうと考えました。

要職のいくつかと引き換えに、少論派にもグムの世弟就任を阻止してもらおうと考えたのです。

 

グムは景宗と向き合いました。

景宗は、グムに本心を尋ねました。最初から王座が目的だったのか?と。

さようです・・・と、グムは答えました。

父が死んだあの夜、決心しました・・・と。

しかし、老論派を潰そうと思ったのも、真実ですと。

 

景宗はショックでした。

グムの本心がどうであれ、彼を推挙する者たちは必ず景宗の命を狙う筈だと考えたからです。

「本当にそうお思いならば、私を謀反の罪に問えば済む話です。」

ミン吏曹判書は、少論派と共に自分を排除しようと動く筈だからとグムは言いました。

国と王室がそんな共謀に振り回されても良いのですか?!・・・と。

「私は党派に与する事なく、ひとえに、この国の安定と繁栄のみを考えられます。王様もそれをお望みでは?この国の民のための政治を。私は王様の本心を見誤ったのですか?」

 

臣下たちも混乱を極めていました。

ミン吏曹判書側の命令に従ってグムを謀反人とすべきなのか、或いは、大司憲側の命令によってグムを守るべきなのか・・・と。

情勢を見極めてから、決めようとするのですが、どちらに転ぶのか、全く分からなかったからです。

 

そして混乱の夜が明けようとしていました。

 

景宗の元に大妃が来ました。

書状を一通差し出しました。

孝宗大王の直系であり先王の子であるのは、王さまとヨニン君のみだと大妃自ら記したモノでした。

すべては王さまにかかっています。私は、王さまの意に従うつもりです・・・と大妃。

 

そんなとき、ミルプン君の口から、前夜自分を襲ったのが彼の指示だったことを聞かされたグム。

ならば、ミン吏曹判書が送った筈の刺客はどこに?ですよ。

その時、思い出しました。前夜ヨジの姿が無かったことを。

 

こんな時は、タルムンの情報力が役に立ちました。

鎌使いの男のアジトにパク・ムンスと共に駆けつけ、ヨジを救出したのです。

それにしても、パク・ムンスの腕っぷしの弱いこと。そしてヨジの怪力・・・。

 

ヨジが救出されたと聞いたグムは血相変えて駆けつけました。

無事な姿を見て、思わず涙ぐんでしまいました。

 

そこに、突然内禁衛の兵たちがやって来たのです。

良い話とは思えませんよね、誰しも。

 

「王命により、世弟様の元に参りました。また、王命により、今後世弟様の身辺は我々が守ります。」

一斉に兵たちが膝を付き礼を示しました。

 

グムの世弟就任が決定しました。

 

世弟の姿になって輿に乗るグム。

見送るパク・ムンスたちは、皆、涙でした。

でも、彼らとグムの関係が切れた訳ではありません。友達だという関係は変わらないとグムは言いました。

 

グムの妻はいそいそと宮中入りの支度をしています。

チャドンもチョホンも共に宮中に入るようです。チャドンはチョホンを側室だと思い込んでいましたが、チョホンはそんな関係ではないと笑いました。

 

グムはチョホンの言う通り、男女の関係には疎いようです。

自分のヨジに対する感情を不思議に思いながらも、戸惑うばかりです。

 

グムの世弟就任式が華々しく執り行われました。

満足する者、悔しい者、様々です。

 

そして、パク・ムンスが科挙にやっと合格しました!


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『へチ(原題)』7話まで

2019-09-20 11:11:31 | 韓国ドラマのエトセトラ

レビュー一覧は、こちらから。

 

景宗は、ちゃんと自分という人間のことを理解していました。王の器ではないと。

だから、突然、父粛宗が亡くなってしまった時、呆然としてしまったのです。この混迷する宮中に取り残されてしまったという思いが強かったのでしょう。

ヨルリョン君がいたら、景宗も気が楽だったでしょう。自分と比べて出来も良いし、後継者として何の問題も無いですしね。

なのに、よりによってこの頼りない自分と、出自に問題のあるヨニン君グムが残されてしまったわけです。

 

グムは霊廟にいた景宗に言いました。

「世子様と私は生き残ったのではなく、連中に生かされたのです。そんな私たちが真の罪人を罰するのはいかがでしょう。世子様と私がこの世を覆すのです。」

 

景宗が、“誠にやり遂げたのだな”と言ったのは、この時のグムの言葉があったからでした。

良かったわ、私が忘れていたのではなく、今話で過去のシーンとして描かれてて。

 

グムは、一気に老論派を潰すのではなく、自滅させる策を考えたようです。

ミルプン君を利用して、分裂させたのですね。

一旦亀裂が入った器は容易に割れるものだから。

 

景宗は、グムの働きを認めました。

だから、次は自分の番だと言ったのです。初めて自らの意思を示すつもりなのでしょうか。

 

司憲府監察のユン・ヒョクは、老論派の激しい反発にも一切怯まず、老論派の大臣たちの取り調べを行いました。

ウィ・ビョンジュが担当を変わるよう言っても、拒否。

ハン・ジョンソクの事を持ち出して、このままだと命の保証も無いと暗に脅しましたが、やはりユン・ヒョクはきっぱりと拒絶しました。

 

グムが本当に全面対決をするつもりだとミン吏曹判書は感じました。そして、グムもそれを隠しませんでした。

それゆえ、グムが王座を狙っていると思いました。

 

景宗がまずしたのは、パク・ムンスの刑を免ずること。

やはり直訴にたいする罰はかなり重く、甘んじて受けるつもりだったパク・ムンスも本気で死を覚悟しなくてはいけない状況でした。

そこに、グムが景宗の王命を持って駆けつけたのです。

 

やっとグムの真意を知ったパク・ムンスたちでした。

グムも、やっと昔の友に会えた気がしました。

 

グムが科挙の不正に気がついたのは、密かにパク・ムンスの援助をしようとしていた時でした。

偶然、不正を知り、調べていくうちに、老論派が長年に渡って自分達の派閥の子弟を優先的に合格させていたカラクリを知ったのです。

それをパク・ムンスたちに話したグムですが、それ以上の事を彼らにさせるつもりはありませんでした。危険だからです。

 

ミン吏曹判書は、景宗に一対一で話をしました。

きっと、このように景宗が率直な話し合いをするのは初めてだったでしょう。

自分の考えをきちんと口にしたのも。

この辺で収拾を・・・と、ミン吏曹判書が言うと、

それはならぬと景宗は言いました。

国と朝廷のためにはならないとミン吏曹判書は言いました。

余と考えが違うようだ・・・と、景宗。

老論派の力の及ばないところはどこにも無いとミン吏曹判書は自信たっぷりに言いました。

「それがこの国の目下の問題だ。」

と、景宗。

すると、ミン吏曹判書は、グムを何故信頼するのかと問いました。

景宗の母チャン・ヒビンを密告したのはグムの母親淑嬪チェ氏だとされていました。言わば、母の仇の息子なわけです、グムは。

そのグムの企みに気づいてないのかと、ミン吏曹判書。王位を狙っていると言ったのかな?

この言葉で、景宗の心の中に、ほんの少しですが、グムを疑う気持ちが芽生えたような気がします。全面的な信頼ではなくなったような・・・。

でも、ミルプン君は全く信用していないようですね。近づけようとしません。

 

景宗の妃と親しくなったミルプン君の愛人ユニョンは、しきりに王妃にミルプン君こそが養子にふさわしいと吹き込んでいます。

老論派が揺らいでいる今がチャンスだと。

それを、大妃が知りました。ユニョンについて調べるよう尚宮に命令をしました。

 

ミン吏曹判書は、次に、司諫院と言う王に諫言する官庁を動かしました。

まぁ、官庁のどこもかしこも老論派が占めているわけですから、話は早いですわな。

司諫院の官吏は口々に景宗に諫言をしました。でもそれは諫言というモノではなく、老論派に楯突くなんて!・・・と言う、誠に偏った主張にほかなりません。

 

また、タルムンには、民の間にも王のやり方が如何に間違っているかという話を広まらせました。世論を誘導しようとしたのです。

でも今回は、グムも黙って見ていることはしませんでした。

タルムンに言ったのです、ミン吏曹判書の犬か・・・と。

「お前にとっては他人事だろうな。しかし、本当にそうなのか?不正に官職を得た者がお前や仲間、市井の民を苦しめるやもしれぬ。私も他人事だと思っていた。弟が殺されるまでは。」

脅しですか?とタルムンが聞くと、

「私にも良心がある。味方につけとは言わぬ。だが、民の味方になれ。少なくとも、同じ身の上の者を裏切るな。」

と、グムは言いました。

王座に就こうと?と、タルムンが聞きました。

「無理です。運良く世継ぎになれたとしても王にはなれません。いずれ、王宮に侵入した刺客に殺される筈。王になれたとしても、何が出来ますか?何一つ王の手中にありません。生き延びる事が先決です。俺が力に・・・。」

グムがタルムンの言葉を遮りました。

私が誠に王になったらどうする?と。

「私は歴代の王の中で最も王らしい王になってみせる。」

タルムンは、グムの本気度を知りました。茶化すことも出来ませんでした。

 

パク・ムンスやヨジたちは怒りました。

このままでは、老論派によって不正が揉み消されてしまうかもしれないと。

しかし、既に合格している者は別として、科挙の準備をしている者たちは党派を越えて憤っている筈だとパク・ムンスは言いました。

ならば、不満を抱く者たちの手を借りて、形勢を覆す事が出来るのでは?と、ヨジ。

でもね、ここで彼らには手を引くようグムが言ったのです。

パク・ムンスたちは納得出来ません。

 

私たちを自分のせいで危険な事に巻き込みたくないのですね?と、ヨジ。

彼女はグムの気持ちを知っていました。グムの一番の側近チャドンから計画を聞いていたのです。チャドンも不安だったのです、グム一人で行動するのが。

ヨジは言いました。最後まで共に歩みましょう・・・と。

 

パク・ムンスたちは・・・ヨジも含めて両班に成り済まし、成均館の儒生の間に潜り込み、今回の科挙をめぐる不正についての話を広め始めました。

学生たちは授業ボイコットなどの行動を起こしました。その行動は彼らの親世代をも巻き込む動きへと発展しました。司憲府に抗議する親たちが押し寄せました。

口々に、公正な捜査を望むと言いながら。

その訴えを無視することはできないと、ユン・ヒョクは掟に従って処理する旨、ウィ・ビョンジュに宣言しました。

 

ミン吏曹判書は、これもグムの仕業だと知り、自分の考えが甘かったと悟りました。

グムは本気だと。

 

司憲府の大司憲イ・イギョムは、ミン吏曹判書に堂々と対するグムを見て、粛宗の言葉を改めて思い出していました。

グムが王にならねばならぬ・・・と言う言葉を。

このところ、ミン吏曹判書の言動が横暴だと感じていたイ・イギョムは、領議政に密かに計画を打ち明けました。

領議政も、ユニョンの事以来、冷遇されているので、すぐにその話に乗りました。

やはり粛宗の言葉は大きいのです。それに、老論派の中で主導権を握ることができますからね。

粛宗の定めた世継ぎはヨニン君グムという言葉は、反ミン吏曹判書の老論派の間に広まろうとしています。

グムの妻の父親にも。と言うことは、すぐにグムの妻にも伝わりますわな。

グムの妻は驚きました。で、グム本人に確かめました。

返答によっては、自分も決心しなくてはいけないと思ったのでしょう。だって、王妃の座がめぐって来るかもしれないのですから。

冷たい態度を今のうちに改めておかなくてはいけませんもんね。

 

驚いたのはグムも同じです。

老論派のイ・イギョムが突然そういう行動に出た理由が分からないからです。

そして、これを景宗が耳にしたら、どんな誤解を生むとも限りませんからね。

景宗に会いに馬を飛ばしました。

 

その頃、イ・イギョムと領議政は大妃に会いに行っていました。

既にグムを世継ぎにという粛宗の言葉も報告していました。大妃が後押しをしてくれたら、彼らがグムを推挙する大義名分がたちますから。

大妃も驚きました。

グムの出自を考えると、混乱するのも無理はありません。でも、ミルプン君に王位を継がせる気は全くありません。

 

そして、イ・イギョムたちは景宗にも面会しようとしました。

でも、非常識だと止められてしまい、押し問答していると、そこに大妃が来て、通すよう命じたのです。

 

景宗はイ・イギョムたちの話に心の底から驚いたようです。

老論派がグムを推すなんて事、全く考えにありませんでしたから。

混乱してしまいました。

 

イ・イギョムたちの行動は、すぐにミン吏曹判書にも知らされました。

 

宮殿に急ぐグムが何者かに襲われました。矢を腕に受け、倒れました。

必死に立ち向かいますが、敵は多勢。怪我も負ってるし、じりじりと追い詰められてしまいました。

そこに手助けが。

タルムンです。

 

その頃、ヨジも襲われていました。

ミン吏曹判書の手下である謎の男です。鎌を操る、腕利きです。ヨジも男勝りですが、相手もなかなかの者。

腕を切られ、追い詰められてしまいました!


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