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パク・ギダンは、20数名の信者たちがいる中、殺されました。
なのに、誰もその瞬間の記憶が無いのです。
トン・べクを呼んだソンミですが、この理解出来ない状況は、もしかしたら、超能力者の犯行かもしれないと言いました。
つまり、トン・べクは、記憶を読めるだけじゃなく、消せるのでは?・・・とね。
どこまで本気でトン・べクを疑っているのか、私には分かりません。
ソンミが全く笑顔を見せないので、本気のようにも思えます。
勿論、トン・べクはバカバカしいと一笑に付しましたが。
トン・べクはパク・ギダンの部屋で一枚の絵を見ました。
凍り付きました。
その絵は、トン・べクが唯一ある幼い頃の記憶と被っているからです。
一人の女性が何者かに襲われて血まみれになって倒れていて、トン・べクはそれを見ているしかない状況で・・・。
その絵は、事件の2日前に届いたモノでした。返却しようにも、伝票もないので、どうしようもなかったようです。
不審な点は無く、ペク・ギダンも喜んでいたと職員は話しました。
配送業者を探そうにも手掛かりがないと行き詰りかけた時、信者の娘が声をかけて来ました。トラックを見たと。
トン・べクのファンと言うよりは、有名人に群がりたがる少女です。
トン・べクの電話番号を教えてくれたら記憶をスキャンしても良いと言いました。
思いっきりトン・べクにベタベタとすり寄り、写真を撮りまくり。そのおかげで、トン・べクもスキャン完了です。
イ次長は特別捜査本部を再稼働させる決定を下しました。
3日以内に捜査方針の結論を出せと言いました。なにせ、注目されていたパク・ギダンが殺されたのですからね。
一刻も早く解決しなくては、警察の威信に関わります。
ソンミは、超能力者が関わっているかもしれないと言いました。もう一人の超能力者がいると言うのではなく、トン・べクが怪しいと。
・・・ってことは、やっぱり本気で疑ってるってこと
イ次長は、トン・べクを受け入れたにもかかわらず、牽制するような言動を示しています。
それは、警察という組織のためだとソンミに言いました。
今の所、圧倒的多数の警察官が、トン・べク一人より劣っているという評価を世間は下しています。
だから、トン・べクを守るつもりは無いと、徹底的に調査しろと言いました。
勿論、ソンミはそのつもりです。
イ次長は、トン・べクに関する未公開情報をソンミに見せました。
特に捜査に役立つ情報は無いと言いながら。つまり、トン・べクに関しては公開されている情報しか、無いと言う事です。
トン・べクはある日、列車の地方の駅で発見されました。6~7歳だと思われる頃です。
一人でポツンとホームのベンチに座っていたのです。名前も分かりませんでした。
20歳の時、超能力をカミングアウト。様々な勧誘を蹴って、警察官になりました。
つまり、彼自身の記憶が無いので、幼い頃の彼を知ってる人物もいないと言う事です。
ソンミはトン・べクのアリバイを詳細にチェック。
部下たちは、トン・べクを毛嫌いしながらも、殺人を犯すような人間じゃないと感じているので、ソンミにこの捜査は無駄なのではないかと意見しました。
その時、事件の時に居合わせた信者たちの体内から睡眠ガスが検出されたと言う報告が入りました。
ガスならば、超能力ではないと言う事になります。
しかし、ソンミは完全に疑いを消したわけではありません。
主治医の一人アン博士を訪ねて行きました。
が、アン博士は何も有益な情報は与えてはくれませんでした。
その様子で、却ってトン・べクには何かあるとソンミは感じました。
ソンミは、先日倒れて入院した時、トン・べクが夢遊病のような状態で病室を抜け出した時間があったことを掴みました。
監視カメラの映像をチェックすると、トン・べクは病室を出て階段室に行ったことが分かりました。
朦朧とした様子で、壁に何かを書いていました。
前方後円墳の様な形の図です。
ソンミは、その図を見つけましたが、意味は分かりません。
信者の娘の記憶から、絵の配達業者が分かりました。
そして、発送元は、ある別荘だと判明。ただ、別荘の玄関に置いてあったので、誰にも会っていないと言いました。
教えられた別荘に赴いたトン・べク、クチーム長、オ刑事の3人。
そこで、発見したのは、女性の遺体。
ヨム・ファランという人物でした。部屋の中には何枚もの絵が飾られています。
調べてみると、ファランは、飲酒運転で障がい者家族をひき殺すと言う前科がありました。
3回目の飲酒運転だというのに、特別捜査本部に送られ、執行猶予と言う軽い処分になっていました。どうも、弁護士が判事の親戚だったという理由のせいのようで。
裁判後、ファランは被害者を嘲るようにお酒を飲む様子をインスタに挙げていました。全く懲りてないって事です。
ソンミたち広域捜査隊が到着しました。鑑識より早く。
トン・べクを尾行していたので、早いわけです。
現場を見て、ソンミの表情が強張りました。
一枚の絵に近づいていきました。
一人の人物が椅子に縛られた人物を刃物で襲っているデッサン画です。
パク・ギダンにしてもヨム・ファランにしても、殺害予告が届くほどに世間の非難を浴びていました。
代わりに成敗したんじゃ?という意見が広域捜査隊の中で出て来ました。
現場に被害者の血で書かれた数字がありました。
犯人からのメッセージだとトン・べクは推察。書かれていた新聞を調べてみると、数字が示していたのは、ある過去の記事。
犯罪被害者のための国家的支援システムが必要ではないかという記事でした。
ナム博士と言う人物がインタビューを受けていました。
手掛かりを得ようとすると、既に認知症を発症していて、療養院に入っていると判明。
即、面会に行ったトン・べクたち。
反応の無いナム博士を見て、トン・べクは看護師の隙をついて、記憶をスキャンしました。
殺人現場にあった絵を記憶の中で見つけました。
女の子が同じ絵を描いていたのです。
ナム博士が、ぶつぶつと呟き始めました。
キム・ソミと言う女の子が、父親が殺される現場を目撃してしまった。パニック状態になると、震えながら祈りの言葉をつぶやく。守護天使の祈りを・・・と。
あの絵の形は鍵穴だ・・・とトン・べクは気づきました。
トン・べクはすぐさまソンミに連絡を取ろうとしました。
罠だと察しました。
何故
しかし、ソンミは電話に出ません。
その頃、ソンミはファランが殺されていた現場に一人向かっていました。
ソンミも、現場の数字の意味に気づいていました。
そして、現場にあった絵が本来の向きとは違う方向に置かれていたということにも気づいたのです。
現場の部屋で、その絵を調べていると、隠された壁の穴に気づいたソンミ。
穴に入っていくと、空き家の隣の別荘に繋がっていました。矢印が書かれています。
そこで、ソンミは2体の石膏像を発見。
あの絵と同じです。椅子に座った人物を、もう一人が刃物で襲っている状態です。
しかしそれは、石膏像ではありませんでした。
死体を石膏で塗り固めてあったのです。
ソンミは、パニックになったように震えだし、祈りの言葉をつぶやき始めました。
父親が殺される瞬間を目撃した少女ソミ、ソンミだったのね