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就航記念式典が開かれました。
たくさんのお歴々が出席している中、テープカットが行なわれようとしていました。
その時、一人の人物がドジェに挨拶に来ました。
チャン・ギョングという地方空港の庁長でした。
勿論ドジェは彼の名前を服装等の特徴で覚えていたのです。しかし、その直前にワインを引っかけられてしまったため、上着を脱いでいたのです。
そうなったら、もうドジェに見分けることは出来ません。
壇上に並んでいたため、チョン秘書がサポートすることもできず、ドジェは凍ったようになってしまいました。
ドジェ母とチョン秘書はどうなることかとはらはらしながら見つめていました。
それを助けたのは、セゲ。
セゲが挨拶し、さらっと名前を聞いたのです。セリフは大丈夫なんだけど、名前が覚えられなくて・・・と。
助かりました、ドジェ。
ハン・セゲさん・・・とドジェが小さな声で言いました。
「お礼は結構です。あなたかどうかは関係ない。あなたでなくても助けた。」
ドジェに言われた言葉をそのまま返したセゲでした。
やけに偉そうだな、怖い物知らずめ・・・。
ドジェは一人呟きました。
言葉とは裏腹に、表情は柔らかいものでした。
帰ろうとしていたセゲの前に、突然ドジェがやってきました。
「正直になる機会がほしい。」
そして、予定は?と聞きました。
特にないとセゲが答えると、
「よかった。じゃぁ、僕と寝ましょう。」
と来たよ。
セゲじゃなくても、その言い方は驚きますよね。
何故?・・・とセゲ。精一杯平気な顔で言いました。
要するにドジェは、セゲが機内で眠った後に変身したので、寝たら変身すると思ったのです。それには、寝なきゃってこと。
セゲは笑い出しました。
確認したいとドジェは言いました。一緒にきてくださいと。
ドジェが行ったのは、会社。
ドジェとセゲは秘密保持契約を結びました。
きちんと文書にしました。ドジェらしいです。人より書類の方が信頼できるからと言いました。
どんどん話を進めようとするドジェに、何故そんなに急ぐのかとセゲは聞きました。
「いつも肝心な時に逃げるから。」
と、ドジェは答えました。
でもそれはセゲにはどうすることもできない事情です。
細かく条項を定め、ビジネス上のパートナー関係が終了すると、この契約も解消するということに。
セゲは、その案を持ち帰り、更に細かく条件を加え、サインしました。
そして、ドジェにバイク便で送り届けたのです。
この相談を会社のそれも社員から見える部屋で行ったのは、こういう関係だと周囲に分からせるためでした。
ドジェの家族が集まりました。
祖父のイム会長、母、サラ、そしてサラの父というメンバー。
サラの父は大学教授です。
一見すると和やかな家族の食事会ですが、ドジェはつっけんどんな態度は変えず、サラは精一杯イム会長に笑顔を見せました。
サラ父はまだイム会長を“お義父さん”とは呼べないでいます。気を使っているのが見え見えです。決して悪い人じゃありません。研究にお金を出してもらっているので、肩身が狭いというのが正直なところなんでしょう。
仕事の話になると、サラはドジェに対して対抗心をむき出しにしてしまいます。
ドジェは鷹揚に受け止める姿勢を見せ、全く相手にしていないと言う態度を示します。それが、サラには悔しいのです。
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