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伊達に芸能界で、それもハンデを背負って生きて来たセゲではありません。
すぐにドジェとサラの関係を察しました。
そこに、サラの会社が寄付した生理用品10万個が到着。
そしたら、間を置かずに今度はドジェが寄付したPC1000台が到着。
これも、ドジェの勝ちとなりましたね。
セゲは呆れてしまいました。
その後、食事の提供となったのですが、その最中も、セゲとドジェ、サラは言葉のジャブを繰り返すんです。
なかなかのセリフの応酬で、テンポも良いし、緊張が抜けません。
ドジェとセゲの様子を見たサラは、二人が決して恋人同士じゃないと気付きました。
それどころか、セゲはドジェを嫌っていると分かりました。手を結べると思ったのかな?
でも、セゲは兄妹の争いに自分を巻き込むなとはっきり言いました。
サラは、二人の間に何かあるとも感じていました。お互い弱みを握りあってる感じがしたのです。
それをドジェに突きつけましたが、あっさりと交わされ、悔しい思いがだけが残りました。
完敗です。
悔しさのあまり、食器をわざと落として割ってしまったサラ。
片付けろ、そして謝れとドジェは言いました。お前には良い勉強になるからと。
たくさんの人が見てる前での大恥です。サラは怒りのぶつけどころがありませんでした。
その日、ウノも手伝いに来ていたのですが。彼の周囲にはたくさんの女性たちが取り巻いています。
若くてカッコ良いウノは、アルバイト先でもどこでも女性たちの注目の的となってしまうんです。
その特性を生かして、サラを引き留めておいてくれとセゲは言いました。
怖そう・・・とウノは言いましたが、私よりは怖くないとセゲが言ったので、勇気を出して近づきました。
その時、サラはドジェとセゲが二人でこそこそと話しているのを、盗み聞きしようと近づいていたのです。
突然前に現れたウノ。
さわやかで純粋な目をしてるウノが笑顔を見せて、洗濯物を干すのを手伝ってと言ったら、たいていの女性は頷いてしまいそうです。
サラも例外ではありませんでした。
セゲは、ドジェが人の細かな特徴を頼りに見分けていると指摘しました。
顔を認識できないから・・・と。サラは知らないみたいね・・・と。
もし、自分がセゲの言うような病気になっているとしたら、何が変わる?・・・とドジェ。
「私の気が楽になる。お互い弱点を握り合ってるから。」
浅はかだな・・・とドジェ。
「僕はあなたなどいつでも潰せる。沈黙しているのは、あなたに貸しを作るためだ。その貸しをどうやって返してもらうかな。」
もう少し僕を怖がるべきだ・・・と。
怖いわ・・・とセゲ。既に十分怖いということです。
それは、ドジェが・・・と言うのではなく、毎月必ず変身してしまう事が怖いと言う意味です。
「でも、隠れていた私を、あなたは見つけた。気づいてくれた。こんな人に秘密を知られ期待した自分に腹が立つ。私だと知らずに助けたとあなたは言った。それは違う。どう考えても私だと知ってて助けてくれたと思う。」
勝手にそう信じればいい・・・そう言いおいて、ドジェは行こうとしました。
「あなたは機会を逃した。正直になる機会、そういう機会はめったに訪れませんよ。」
セゲが言いました。
その時、子供が母親を呼ぶ叫び声が。
母親がトラックに向かって駆け出していました。
セゲは母親を抱き留めました。でも、動きません。
すると、ドジェが飛び込んできて、二人を突き飛ばしたのです。
幸い、皆、軽傷で済みました。
ドジェは寝転んで空をぼんやり見ていました。
以前、彼が遭った事故のときの光景が過ったのかもしれません。同じように空を見上げた記憶が。
その事故によって彼は相貌失認になってしまったようです。
意識が朦朧としているように見えるドジェを心配して、セゲが声をかけました。
ドジェがセゲの腕を掴み、言いました。血が出てる・・・と。
その母親は、精神を病んでいました。
長男を事故で失った場所なんだとか。
一緒にいたのは次男らしいです。
一日中その場所にいて、夕方家に戻るらしいとウノが言いました。
ドジェはセゲたちに何も言わず、そのまま帰って行きました。
セゲの家には、彼女がこれまで変身した姿を写した写真を飾った部屋があります。
膨大な量です。
そこには、直近に変身した“家政婦”の写真もありました。
セゲの歴史です。苦しみの歴史でもあるんだけど、何故かその日は懐かしい気がしました。
セゲは相貌失認について調べました。
“親しい人の顔も見分けられなくなる。一緒に暮らす家族の顔ばかりでなく、自分自身の顔すら認識できなくなる。顔の代わりに髪型や歩き方、服装や声などほかの情報を使って見分ける”
ドジェの現実が厳しいことを改めて知りました。
可哀そうと思いました。でも、そう思う気持ちを押し消そうとしました。
ハン・セゲは美人か?と、突然ドジェがチョン秘書に聞きました。
「まぁ、美人でしょう。でも、僕の好みじゃありません。」
何故?と聞くと、
「白磁みたいな感じだから。」
ドジェの部屋には白磁が1個飾られてます。あんな感じなのか?とドジェは見つめました。
就航記念式典が開かれました。
ドジェの祖父イム会長や母の副会長、たくさんの来賓、そしてセゲも出席します。
あらかじめ、その日の服装と共に写した写真で、彼らの名前を覚え込むドジェです。