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「事情があって、会う方法を変えなければならない。」
と、明宗はオクニョに言いました。
自分を監視し、牽制する者たちがいて、オクニョにむやみに会うと、オクニョに害が及ぶかもしれない・・・とね。
しばらくはオクニョの周辺に気をつけ、何かあったらすぐに知らせるように・・・と言いました。
それで話は終わっちゃって。用が無いから帰らなきゃいけないんだけど、まだ帰りたく無いんですね、明宗は。
じゃ・・・と立ち上がりかけた時、オクニョが話し始めたので、ラッキーとばかり、もう一度座り直しました。こう言うところが明宗の可愛いところです。
オクニョが聞いたのは、やはり実母に関してのこと。
何か分かったかと聞かれても、言えませんよね。自分を王位につけるために・・・という事情を。
だから、まだ分からないとしか答えられませんでした。
オクニョを取り上げた産婆のアジュンマが言うには。
カビは死ぬ間際、自分の名前と、子供が生まれたことを内禁衛の従事官イ・ミョンホンに伝えてほしいということを言ったんだそうで。
アジュンマはすぐにイ・ミョンホンの家に向かったそうなんですが、その時既に本人の姿は無く、家は兵たちに散々捜索されてる最中だったんだそうです。だから、怖くなって今日までオクニョにすら話して来なかったんだとか。
イ・ミョンホンという従事官は、カビが想いを寄せていた人物でした。
ハン尚宮たちは、ますますオクニョの父親が中宗なのか、イ・ミョンホンなのか判断がつかなくなって来ました。
大妃も、典獄署で見つかった簪の事が気になっていました。
キ従事官に聞いても、まだ何も情報を得られていないと言われました。その時、オクニョの事を思い出しました。
典獄署で生まれ育ち、頭の切れるオクニョなら、この事情を知ってるかもしれないと思ったのです。
で、キ従事官にオクニョを呼ばせたのですが。キ従事官も、大妃もオクニョが地方の官婢にされたと言う事を知らなかったのね。まぁ、そんな下々の事なんて話題にも上がる筈無いけど・・・。
行方を探させたら、灯台もと暗しって感じで宮中の昭格署に道流としていると言うじゃありませんか。
すぐさま呼び出しました。
オクニョが大妃のところに行った時、すぐ後に明宗がやってきました。
明宗は焦りましたよ。そんなところで自分の正体がばれちゃ、オクニョが危ないと思ったのでしょう。すぐさま引き返したので、オクニョに見つかることはありませんでした。
オクニョは驚きました。
まさか大妃から例の簪を見せられ、おまけにそれが典獄署にあった理由を探れと命じられたのですからね。
知ってるも~ん・・・とは言えませんよね。
その場では、とりあえず知らないと言い、事情を探ると言う命令を受けて下がりました。
そして、すぐにハン尚宮に報告しました。
ハン尚宮は、驚きました。一番知られてはマズイ相手に簪が渡っているのですから。
とにかく、知らない分からないと言い通すようオクニョに言いました。
ところで、オクニョの商団はいよいよ表に出て行こうとしています。
自分たちと連携する意志を示した小規模の商団の行首たちを集め、大行首として目的、方法等の説明をしました。
ここでも、若い女性だからと馬鹿にしたような表情を浮かべる者もいましたが、オクニョは動じることなる堂々と説明しました。
これによって、ジェミョンたちにオクニョの商団の情報が初めて伝わったのです。
ジェミョンはショックでした。
その報告を受けたテウォンも、さらにショックを受けました。オクニョが商売において、ライバル・・・下手したら敵対する立場になろうとは思ってもみませんでした。
ナンジョンの商団でも、秋夕のための干物と果物を買い占めるよう指示が下りました。
トンチャンが、平市署のテウォンの部下に賄賂を渡して、情報を集めたのです。テウォンの部下まで・・・と焦ったのですが、これは予想通りの動きだったようで。部下たちはテウォンの指示を受けて、わざと賄賂を貰って情報を流したのです。
ナンジョンの商団の仲間の行首で現在闇取引の罪で典獄署に入ってるチン・スミョンと言う男がいました。
ドンジュは、その男の口封じを指示したのです。
なんと、又署長をくどき代理の者をしたてるので、チン・スミョンを牢から出してほしいと頼みこみましたよ。
署長から命令されたのは、チョンドゥク。まぁ、よくあることだったので、チョンドゥクも気は進みませんでしたが、言うとおりにしました。
ところがです。
後日、そのチン・スミョンが他殺体で発見されたのです。
そして犯人として捕まったのがチョンドゥク。目撃者もいると言うじゃありませんか
罠です。