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チョン判事とイ速記者が交際を始めて、二人が変わったよバルンは思いました。
出世とか世渡りとかしか興味が無かったチョン判事が、そういうことを全く気にしなくなり、上司から反対されようと、自分の想いを貫いています。
イ速記者も、仕事は完璧だけど、人を受け入れることはなく、無表情だったのに、とても朗らかになりました。
良い変化です。
でもね、チョン判事は、そういうバルンも変わったと感じています。
バルンは自分の事しか興味が無く、他人の気持ちなどお構い無しに思ったことをずけずけと言ってましたからね。それが今では、チャオルムの表情を窺い、チョン判事たちの変化に気がついているのですから。
これは、チャオルム効果でしょうか。
判決直後に法廷で倒れたヨンジュンの義兄ヒョンミンは、収監された後も、無実を訴え続け重度のうつ病になっていました。
そしてある日、首を吊って自殺を試みてしまったのです。
幸い、発見が早かったため、未遂に終わりましたが危篤状態に陥ってしまいました。
流石にこれはチャオルムを打ちのめしました。
もし、判断が間違っていたらどうしよう・・・と、パニックになりそうでした。
呆然としてしまい、自信喪失状態になってしまってるチャオルムを、バルンは必死に慰めようとしました。チャオルムの責任じゃない、皆で協議して出した結論じゃないかと。財閥一族でこんな処遇を経験したことのないヒョンミンには、拘置所に入るだけで精神を追い詰めてしまったのだろう・・・と。
でもね、やはりチャオルムには、自分の判断が本当に正しかったのかという問いが消えることはありません。
証拠となった供述だって、人の記憶だから正確じゃないかもしれない、第一、事件当夜に酔った当事者の間に何があったか、正確且つ客観的に知ることが出来るだろうか・・・と言う。
何も信じられない、自分自身すら・・・チャオルムは呆然とするばかりでした。
追い討ちをかける事件が起こりました。
今度はヒョンミンの妻、ヨンジュンの実の姉が自殺を図ったのです。
もう、チャオルムは混乱の極みです。
これまで自分が担当して判決を決定した事件の全てを見直し始めました。何か見落としていないか、間違った判断じゃなかったのか・・・と。
何かに取りつかれたように書類をめくるチャオルムを、バルンは止める事が出来ませんでした。
地裁上層部も混乱していました。
NJグループは裁判所を攻撃してくるに違いないとぺ部長判事は首席部長判事に言いました。
首席部長判事も同感でした。
正しく判決したのか・・・と、思わず、44部を責める言葉を吐こうとしたぺ部長判事を、首席部長判事が遮りました。
それは判事として口にしてはいけない台詞でしょうからね。信頼が無ければ、判事は成り立ちませんし、そういう信念をもって事件に向き合っていることを、皆お互いを分かっていますからね。
ここから一斉にチャオルム叩きが始まりました。
新聞、ネット、TV、あらゆるメディアがチャオルムのこれまでの言動を細かくあげつらい、非難しました。
例の地下鉄内の痴漢騒動の犯人までもが、自分のしたことを棚にあげて非難しました。
地裁前では、チャオルムを辞めさせろと抗議する一団が騒ぎ始めました。
妙な考えは起こさず、仕事に集中しろ・・・と、ハン部長判事は言いました。
こんなときでも、事件は起こります。
今度チャオルムの担当となったのは、浮気した妻を夫が殴打している最中に妻が夫をハサミで刺し殺してしまったという事件です。
また、男女関係の事件です。ハン部長判事は、負担ならば担当を変えることもできると言ってくれましたが、チャオルムは引き受けると言いました。
このチャオルム叩きの裏にはNJグループがいました。
正確には、ヨンジュンが。
事はチャオルムあら始まりましたが、そのうち、裁判官の懲戒を強化するべきではないかと法制度の改革にまで議論が発展していました。事を大きくしようとしていました。
そうすることで、NJから目を逸らそうとしているのでしょうね。
そこに油を注ぐ形になったのが、控訴審。なにせ、担当が高検に栄転したソン部長判事なんですから。
ソン部長判事は地裁で味わった屈辱を忘れていません。特に、チャオルムへの恨みは全く消えていないみたいです。
これを、仕返しするには絶好のチャンスと見ていました。
それに、世間で注目の的となってる事件を扱うということは、今後の自分の出世にも関わってくるのは明らかですからね。
初っぱなから、ソン部長判事は第一審がいかにも公平じゃ無かったかのような挨拶です。
その言葉を知ったバルンは激怒。
チャオルムはいっそう落ち込みました。
最善を尽くても不十分なら、どう責任を取れば良いのか。それ以前に、最善を尽くしたのか、偏りは無かったか、神じゃないからこそ、自分が怖いと。
僕も同じ考えだった、僕は無能な判事ですか?礼儀は無くても実力はあるつもりだ・・・と、バルンは慰めました。
多分、普通のドラマだったら、ここで肩を抱いたり優しく抱き締めたりするんだろうな・・・と、ちょっと物足りなく思ったのは確かですが、でもこれがバルンのスタイルなんでしょう。判事という立場のバルンの。
ありがとう・・・と、チャオルムは少し微笑みました。
ところで、ソン部長判事は相変わらずマスコミとの繋がりが密なようで。
オフレコだとか言いながら、自分勝手な意見を喋りまくってますヽ(♯`Д´)ノコリャーッ
地裁の中でも、チャオルムは針の筵でした。
流石に面と向かって怒る人はいませんが、皆、いい迷惑だと感じているようです。
バルンとチョン判事は、この騒動を煽っているのがNJグループだと気づきました。
バルンは、同僚たちの冷たい視線にさらされているチャオルムを見ていられませんでした。ソン部長判事も、これ幸いと嫌みを言いたい放題ですし。
ハン部長判事は我慢しろと言いますが、彼はもう我慢の限界に来ていました。
興奮しているバルンに、チョン検事は冷静になれと言いました。お前らしく・・・と。
チャオルムをよく知る人たちは、皆、味方でした。
イ速記者は温かく支えてくれました。
ハン部長判事も悩み苦しんでいました。彼はチャオルムに申し訳なく思っていました。自分のような頼りない人間が上司で・・・。
バルンは、直接対決と思ったのか、ヨンジュンに会いに行きました。
パク判事を攻撃することを止めてください、とても愛しているんでしょう?・・・とバルンは言いました。
直球です。
家族を守る立場に自分はいる・・・と、ヨンジュン。
持つものが多いと、守るものも多くなると。
取引する材料を持ってきましたか?・・・と、ヨンジュン。
「もし、パク判事を攻撃する理由の一つが僕なら・・・身を引きます。」
バルンは辛そうに言いました。
ヨンジュンは鼻で笑いました。無理だと思えたからです。
そして、バルンに自社の法務室に転職するのはどうかと言いました。経済的に楽になりますよ・・・と。
必要とあらば・・・と、意外にもバルンが言いましたよ。判事を辞めても良いと。
自分のような判事はたくさんいるが、チャオルムのような判事はいないと言いました。裁判所に必要な人だと
その言葉で、バルンのチャオルムへの想いの深さが分かりました。
ヨンジュンは気分が悪くなりました。苛めたくなったのでしょう。
手始めに土下座してみたら?・・・と言いましたよ。
最初は難しくても慣れたら平気になります・・・なんてね。
立ち上がって待ち構えるヨンジュンの前に、躊躇いながら向き合って立ったバルン。
ゆっくりと膝を折っていくのですが・・・結局、膝はつきませんでした。
ヨンジュンは、ここまでするのかと、ちょっと呆れた表情、バカにした表情に見えました。
でもね、次の瞬間、バルンは立ち上がったのです。
「あなたはいつか法の前に屈する。最初は難しくても慣れたら平気です。」
ヨンジュンの言葉をそのまま返しました。
そして、部屋を出ていったのです。
いやねぇ、このシーンのバルンがめっちゃかっこ良いんですよ。
膝をつこうとするシーンなんぞ、一目見た瞬間惹き付けられましたよ。
片膝に手を当てて、もう片方の膝をつこうとする姿が、美しい!シーンに相応しくない感想だとは分かってますよ。でもね、美しいとしか言えなくて。
何度もそこだけリピートしちゃったくらい。
バルンとチャオルムは控訴審を傍聴しに行きました。
ソン部長判事は、気づいていたようです。第一審とは違うところを見せつけようという気持ちがいっそう働いたのではないでしょうか。
仕返しのひとつとして。
ここで、弁護団はかさにかかって原告を責め立てました。
そしたらなんと、原告の女性医師は証言を翻してしまったのです!
すみません、すみません・・・と繰り返す原告。
ここまで大事になるとは・・・なんて。
傍聴席でチャオルムはショックのあまり席から乗り出そうとしました。
バルンはチャオルムをおさえました。
ソン部長判事は、被告人の保釈を検討すると宣言しました。
一審判決を覆したことになります。
チャオルムは呆然としました。このまま死んでしまいそう・・・と泣き出しました。
君のために何でもしてあげたいのに、ごめん・・・とバルン
「私のためにそこに居て。」
チャオルムはそう言って泣きながらバルンに近づき、肩に頭を乗せました。
泣き出したチャオルムを、バルンは優しく抱き締め、背中を撫でてあげました。
それしか出来ませんでした、その時は。
庭に出たチャオルムに、同僚が聞こえるように皮肉を言いました。
普段のチャオルムなら、食って掛かるところです。
でも、その時チャオルムは静かに頭を下げて謝ったのです。
涙をためて頭を下げるチャオルムを見て、同僚は罪悪感を抱いたようです。
上層部も同じ気持ちだったようです。
しょっちゅう問題を起こすチャオルムですが、外部からつるし上げられる姿は見ていられないとぺ部長判事が言いました。
それでも、何らかの行動は起こさなくてはいけない雰囲気でした。
チャオルムにたいする懲戒処分を再考しよう・・・と、首席部長判事が言いました。誰かが責任をとらなくては事は収まらないだろうから・・・とね。
チャオルムが、ハン部長判事に辞表を提出しました。
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