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「私のことだ。ミルプン君の指示で代述した者、ミルプン君の罪を知る証人は。」
その場にいる者全てが唖然としました。ハン・ジョンソクも・・・です。
でも、次の瞬間、イ大司憲が大声を挙げてグムを叱責しました。王族と言えど、嘘は許されないと。
そんな言葉に怯むグムではありません。
あくまでも自分は事実を述べていると穏やかに言いました。
ハン・ジョンソクも、これ以上何を望むのかと言いました。
それでも、代述と殺人に何の関係があるのかと言う大臣たち。
ミルプン君を捕まえれば事は明らかになるとハン・ジョンソクが言うと、大臣たちは皆顔色を変えました。王族を捕まえるなんてこと、彼らには考えられないのです。
罪を犯した者を捕まえるのが司憲府の役目で、それは王族でも同じだと主張するジョンソク。
この意見に、その場の司憲府の役人たちが次々に立ち上がりました。
大臣たちはその勢いにおろおろするばかり。
ミルプン君を監察の権限で捕まえると主張するハン・ジョンソクたち。大臣たちと真っ向から意見が対立しました。
そこに、ウィ・ビョンジュが割って入りました。
房主のウィ・ビョンジュに、指揮権がありますからね。
証言が事実ならミルプン君に殺人の疑いがある、だが、たった一人の証言を信じるわけにはいかないと言いました。
おっしゃるとーり!至極真っ当な意見です。
すると、グムはこの件に関してだけそう主張するのは変だと反論。
風聞だけで高官を処罰したり証言だけで裁くのが常だったようですね。
王族の証言だからこそ、司憲府が政争に巻き込まれる恐れがあるのです・・・と、ビョンジュ。
これまた尤もな言い分です。
それなら、証人をもう一人出せば?・・・とグム。
ケドルのことでした。
命の危険を感じて都から逃げ出そうとしていたケドルは、ヨジとパク・ムンスによって捕まえられ、司憲府に連れて来られました。
司憲府のお偉方たちは、ミルプン君逮捕をなかなか決断出来ません。
知らせを聞いたミルプン君は、グムに激怒し、殺すべきだったとか何とか呟いていました。それでも、たかをくくっていました。自分が捕まえれるなんてこと、ある筈がないと。
ハン・ジョンソクたちは正式な決定が下る前に、ミルプン君の屋敷に赴きました。
ウィ・ビョンジュは止めましたが、指示に従う者は一人もいませんでした。
領議政やミン吏曹判書たち老論派と他の派閥の大臣たちがグムの行動はヨルリョン君に次期世子の座をと考えてのモノだとか何とか言い争っているところに、粛宗が現れました。
粛宗は、司憲府を信じられないと言いました。
ミン吏曹判書がその根拠を問うと、ならば、グムを疑う理由は何かと粛宗は問い返しました。
ミン吏曹判書は、代述では罰せられないと考えたのだろうと言いました。
つまり、重罪でミルプン君を失脚させるために、自分は微罪をかぶったのだろうと言うことです。
粛宗は言葉に詰まりました。
その時、グムが大殿に現れました。
ヨルリョン君の兄だということで疑われるのではないかと思って・・・とグム。
経緯を正直にすべて話しました
既に、代述の依頼者の遺体も発見したとも。
ミルプン君の罪をすべて証言できるとグムは言い、知らずにではあるけど、ミルプン君の犯罪に協力してしまったのも事実だと述べました。
「その罪を問い、私を僻地のタムラに流してください。」
チェジュ島ですね。当時重罪人の流刑地でしたよね。
ミン吏曹判書を含め、大臣たちは思ってもみなかったグムの申し出に混乱。
それは、粛宗も同じです。
「王族や高官は罪を犯しても罰せられません。それゆえ、ミルプン君は力が国法に勝つと信じ躊躇わずに罪無き民を殺したのです。ですが、これを機に国法は万民に公平であると示すべきです。私もまた厳罰を受けることで罪を償います。」
そう粛宗に言った後、ミン吏曹判書に向かってグムは続けました。
「これでご満足では?ミン吏曹判書。万民がこの処分を妥当だと考える筈です。」
一方、ハン・ジョンソクたち司憲府の役人たちに押し入られたミルプン君。
最後の足掻きをしていましたが・・・見苦しいったらありません。
そこに、司憲府の決定を告げに掌令がやって来ました。
彼らが持って来た決定は、ミルプン君が信じて疑わなかった・・・いえ、誰もが考えていたモノとは違っていました。
「直ちにミルプン君を捕らえよ!」
そんなバカな!と、大騒ぎの末、ミルプン君は捕らえられたのです。
これは大司憲以外の司憲府全員が賛成した意見なんだと掌令はハン・ジョンソクに言いました。
どうなることかと、はらはらしながら見ていたパク・ムンスは、大喜びして連行されるミルプン君を見ました。
それほどの画期的な事だったのです。
粛宗は、何故知らないフリをせずにこんな事をしたのかとグムに問いました。
取るに足りない存在である自分が、火をおこす薪にでもなれれば人生にも意味が出来ると考えたからだとグムは答えました。
タムラがどんな所か分かっているのかと、粛宗は言いました。
「流浪の人生です。楽しめる筈です。」
とグムは笑顔で答えました。
「孝行したかったのですが、叶いませんでした。何一つ期待に応えられないようです。」
そう言って頭を下げ、グムは粛宗の前を辞しました。
なぜ、お前ではダメなのだ。お前も王子であり、誰よりも相応しいのに。なぜお前は王になれぬのだ。
粛宗は呟きました。
家に戻ったグムを待っていたのは、激怒した妻。
夫が流刑になったら妻も同行しなくちゃいけない決まりらしいのですが。
元々不仲な夫の勝手な行動によって、自分までもが不便な僻地に送られるのは我慢出来ませんよね。
グムは妻の事は全く頭に無かったみたいです。激昂する姿を見て、我に返ったって感じです。せめてもの思いやりとして、出発前に離縁すると言いました。
そうなったら、妻では無いので、行かなくて済むようです。
あっさりと妻は受け入れました。でも、チョホンが同行すると言い出したのを見たら、嫉妬したみたいですね。
何やら揉めそうになったとき、ヨジが来ました。
祝杯を挙げるので、グムも誘いに来たのです。
ハン・ジョンソクの家でお酒を飲みながら、今で言う人生ゲームのような遊びを始めた面々。パク・ムンスやアボン、ヨジたちです。
彼らはグムが流罪を申し出た事を知りません。知っているのはハン・ジョンソクのみ。
グムは雰囲気が悪くなるからと、それは口止めしました。
どうもハン・ジョンソクは名門の出身のようです。なのに、敢えて険しい道を歩もうとしています。その理由をグムは問いました。
罪を見過ごすより戦う方が楽なのです・・・と、ジョンソク。
ヨニン君様も同じでは?と言われ、グムは苦笑しました。
ミルプン君が捕まってしまったことで、老論派は会議を開きました。
今後の方針を決定するためです。彼らは何としても生き残らなければならないのです。
そのために何をすべきか・・・ですね。
グムをヨルリョン君が訪ねて来ました。
流刑の申し出を取り消してください・・・とヨルリョン君。
きっぱりとそれを断ったグム。
ヨルリョン君が、私情を挟まない公正な王になると信じているからだと言いました。
この国にはそんな王が必要なのだ・・・と。
そして、老論派は必ず反撃してくるから、負けるなとも。
反撃が始まりそうです。
ミン吏曹判書は、ウィ・ビョンジュにハン・ジョンソクの始末を任せました。
粛宗は、ミルプン君の情報を義禁府から得ました。密かに動いたつもりでしたが、ミン吏曹判書にはお見通しでしたね。
王の直属である義禁府は秘密を漏らしたりしないと思っているようですが、やはり実質の権力を握っている派閥には弱いんですね。
粛宗に忠誠を誓った直後に、グムに関する情報をミン吏曹判書に渡していましたよ。
ミン吏曹判書は、グムに関する悪い噂を民の間に一斉に広げようとしました。タルムンを使って。
あっという間に、根も葉もないグムの悪い噂が町中に広がりました。
その頃、グムはパク・ムンスと共に地方に行っていました。
自分が居なくなる前に、掴んでいる情報を全て渡しておきたかったようです。
ミルプン君の隠し財産とも言える土地を見せました。
ヨジから流刑の件を聞いていたパク・ムンスは、グムを見直していました。尊敬に値すると思うようになっていたのです。
義兄弟の契りを結ぼうとグムに迫ってましたよ。
グムの悪評は都だけじゃなく、地方にもあっという間に広まりました。
グムの評判を落とし、証言の真偽まで揺るがそうという魂胆なのです。
グムはこれを予見していました。だから、ヨジに手を打てと指示していたようです。
そして、ミン吏曹判書はグムを呼びました。
なんと、老論派は今後ヨルリョン君を支持すると言うじゃありませんか。ミルプン君は見限ったってことです。
ヨルリョン君擁立のために、グムの協力が必要だと。
既に、ヨルリョン君にも話は行っているとミン吏曹判書は言いました。
何をすればよいのだとグムが聞くと、証言を撤回してほしいとミン吏曹判書。
全て、ハン・ジョンソクが仕組んだ事だと証言してほしいと言うのです。
裏切りです。
ジョンソクを陥れる話です。
絶対にできないとグム。
ならば、ヨルリョン君には死しか無い・・・とミン吏曹判書。そーなの?
何故そこまで?と、グムが問うと、
「それが我々の勝つ術です。」
と、ミン吏曹判書は言いました。恐れによって支配しようとているのです。
そして、その時、ハン・ジョンソクの家に様々な賄賂的なモノが届いていました。
そうとも知らないミルプン君は、牢に面会に来た愛人からグムの流刑の話を聞いて喜んでますけどね。
粛宗が大司憲を深夜密かにに呼び出しました。二人だけの秘密だと言って粛宗が言ったのは、グムを王座にという話。
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