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「恋人?」
と、ウミが聞きました。
思わずむせたウノ。
ホントと驚くセゲたちに、ウノは、違うと大声で言いました。
行き場のない自分を救ってくれた人だとウノは言いました。それ以上は何も言いません。
ウノは、セゲたちが自分を心配してくれたからこそ、後をつけたんだと分かっています。だから、怒ることはありませんでした。
良い仲間です、3人は。
撮影現場にドジェが匿名でレストラントラックを派遣してくれていました。
セゲ、お陰でプライドを保つことが出来ました。
ドジェ、すっかり携帯を見る時間が長くなっています。普通の恋する青年の姿です。
ユリとの行き詰るシーンを撮影中、セゲは変身の兆しを感じました。
でも、イ監督のカットがかかりません。
必死に耐え、カットがかかった瞬間、セゲは駆け出しました。
ウミも察して後を追いました。
車に飛び込んだ途端、セゲ、変身しました。今度は10歳くらいの男の子です。
子供服を準備しててよかった・・・とウミ。
その時、スタッフが駆け寄って来ました。
なんと、子役の一人が体調不良で来られなくなってしまって、代役を探していたんだとか。
セリフが無い役だから大丈夫・・・と無理やり連れて行かれ、撮影に参加。
ところが、セリフのある子役がめちゃくちゃ下手。
イ監督は何度もやり直しをさせました。
セゲ、やっぱり我慢できませんでした。
その子にセリフの練習をさせたのです。
それを見たイ監督は、セゲに変更しました。
熱演ですよ、セゲ・・・。当たり前ですが
見ていた関係者がスカウトに来るほどです。
勿論、ウミが自分の事務所の子だと言って、難を逃れました。
家に帰ったものの、子供のままじゃ、またあらぬ噂をされてしまいます。仕方が無いので、ウミがおんぶしてコートで覆って家に入りました。
ウミは、ちゃんと子供に対する態度になってます。食事でも、あまりに辛いものは体に良くないと、食べさせませんし。
その時、突然、セゲ母がやって来たのです。
隠れる事も出来ませんでした。
セゲの変身を母には打ち明けていません。
母は、娘の体の痛みや心の痛み、全て自分のせいだと考えていました。自分の罪のせいで、娘のセゲが罰を受けていると思ってしまうのです。
できる事なら代わってあげたいと、いつも母は言いました。
だから、セゲは決心したのです。
“私は母さんの罰にはならない、絶対に。母さんに病気のことは言えない。出来れば一生”・・・と。
咄嗟に、ウミはセゲは撮影で地方に行っていると言いました。
少年は自分の先輩の子だと。
シングルマザーの先輩が病気で入院してしまったから、自分が育てていると。
そしたら、セゲ母は、ウミも仕事をしてるんだから、自分が面倒を見ると言い出しちゃって。
話はもっともですので、それ以上断る事もできず、結局セゲ少年は母と暮らすことになったのです。
セゲ少年は不安でたまりません。
でも、母は、手料理を振舞ってくれ、優しく世話をしてくれました。
ちょっと楽しいかも・・・とセゲは思い始めました。
そんな時、ドジェから連絡が入りました。
変身してると言うと、行こうか?・・・と言うメール。
“大丈夫、見つけられるから”
“見つけられたくない。私にもプライドがある”
ただ、呼び出しにはすぐに応じてほしいとセゲは連絡しました。
セゲ母は、セゲ少年を当然ながら子供として扱います。
子供向け番組を見せ、飲み物もジュース。寝る時も一緒に寝ますし。
一人になりたい・・・と思ったセゲですが、母のぽんぽんとする手を感じながら、ぐっすりと眠ってしまいました。
ウノは自宅に帰りました。
家族は何事も無かったかのように迎えてくれました。
ちょっとぎこちない雰囲気もありましたが、ま、それは仕方がありませんよね。
そして、ウノの机の上には、以前母が投げ捨てた筈の神学科の入学案内が置いてありました。
許してくれたってことでしょうか。
セゲ母が家の掃除を始めました。
まずい写真部屋とドレスルームには秘密が一杯ですからね。
「早くうちに来て」
ドジェに連絡しました。
しかし、ドジェが来るまで待ってなどいられません。
セゲは布団にジュースをこぼし、おねしょしたと見せかけました。
ここで一つ、突っ込みたい事が。
おねしょしたって言ったら、布団だけじゃなく、本人も着替えさせないといけませんよね、普通。
ま、とにかく、セゲ母は、大丈夫だと言いながら、布団を洗濯するために片付けてくれました。
なんかリンゴの香りがするわね・・・とか言いながら。
他にも洗濯ものがあるんじゃないかと、ドレスルームに入ろうとしたとき、玄関のベルが
止められたかな