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ドジェは人の顔を見分けることが出来ないせいか、観察力に優れています。
チョン秘書があれこれ姿を変えて現れても、ちゃんと見分けています。
社員には、必ず名札を付けるよう命じていまして、社員たちは完璧なドジェでも、人の名前を覚えられないのでは?と勘繰っています。
でも、その噂も、ドジェは完璧に否定してみせるんですよね。
ドジェの本部長室には大きな水槽があって、たくさんの魚を飼っています。
一匹ずつ名前をつけていて、毎日その名前をチェックして魚の健康監察なんぞもしてます。
これが何か治療に役立つのでしょうか。それとも、観察力を養う方法なんでしょうか。ま、謎です。
ドジェはセゲの機内での態度をやはり不審がっていました。顔は見分けられなかったけど、声が違っていたように思えました。
とにかく、自分と同じように“変な奴”と言うのが、ここにもいたという気持ちでしょうかね。
空港でドジェとセゲの写真を撮っていたパパラッチは、カン・サラ=イ・ダヒさんの部下でした。
ダヒはドジェの義妹。母の再婚相手の娘です。
ワンエアーという航空会社の代表を務めています。ソノグループ後継者の地位をドジェと争っていまして、何かにつけて張り合ったり、ドジェの弱点を探ろうとしています。
で、今回は絶好のスキャンダルネタを仕入れたってわけ。
セゲはと言うと、40代の女性に変身したまま。
自宅に籠っています。
愛犬のキンカンだけは、どんな姿になってもセゲを見分けているようで、吠えるなんてこともありません。
セゲはドジェにばれたと思っています。でも、何も言ってこないのが余計に心配でした。
そしたら突然ドジェから電話が。
リュ・ウノに代わりに出てもらったら、シャワー中だと言っちゃった。
これはスキャンダルになると、セゲとウミはいっそう落ち込みました。
ドジェはセゲの荷物を預かったままなので連絡を入れただけなんですが。
男性が出て“シャワー中”だなんて言うもんだから、却って気になっちゃった。
で、今度はメールで荷物を引き取りに来いと連絡。
40代女性のままのセゲは、迷った挙句、自ら出かけて行くことに。ウミと連絡が取れなかったんです。
どうせ知り合いに会っても分からないからと、セゲは堂々と顔を見せて出かけました。
カフェに現れたドジェ。
何故か、たくさんの人の中から、顔が違うと言うのに、セゲを選び、前に座りました。
驚いたのは、セゲ。セゲと呼びかけられましたから。
「私をご存じ?」
と、思わず聞いちゃった。
その瞬間、間違ったと思ったドジェが立ち上がろうとしたので、セゲの家の家政婦だと言いました。
荷物を渡して帰ろうとしたドジェに、小さな女の子が“ママ”と言いながらぶつかって来ました。
お母さんはどこ?とドジェが聞くと、女の子が指さしたのは、家政婦だという女性。
「私は子供はいないと言った筈です。」
と、セゲ。
その瞬間、ドジェの目はセゲの姿が見えた気がしました。
女の子の母親は当然別人でした。
ドジェは何を思ったのか、拾ったペンダントを見せ、あなたのモノでは?と聞きました。
「私のモノです。返してください。」
と、セゲ。
本当に?とドジェ。確かですか?と何度も聞きました。
確かだと無理やり受け取って、セゲは店を出て行きました。
その姿を目で追っていたドジェ。女性がセゲの姿に見えました。
「やっぱりハン・セゲだ。」
テーブルの伝票のサインも、セゲ本人のモノでした。
セゲ自身、ドジェの反応が気になりました。
誰も自分がハン・セゲだと気づかないのに、ドジェは自分をセゲと呼んだわけですから。
別人に変身した時、唯一楽しいのが、誰にも女優だと気付かれずに一般人の中に紛れ込めること。
その夜、ウミとウノの3人で屋台でお酒を飲みました。こんなことも普段は出来ませんからね。
酔ったセゲは言いました。
「こんな私を見てもセゲと呼んでくれる人が、あんたたち以外にもいてくれたら良いなって思う。」
ウミとウノは複雑な表情になりました。
2人に分かって貰うのにも、時間がかかりましたからね。2人がいなくなったら、自分はどうやって生活していこうという不安があるのも確かでした。
ドジェは会った人の特徴をノートに書き記しています。
今日の家政婦についても記録しました。
何か引っかかります。セゲと刻まれたペンダントを自分のモノだと言ったし、その言動もセゲと被ります。
外見はセゲと違うようだが、何故かセゲ本人の姿が被って見えたし・・・。
気になる事は確かめないと気が済まないドジェは、すぐにセゲの家に向かいました。
そこに、酔っぱらったセゲが帰宅してきました。
ドジェを見つけて慌てたセゲは、転んじゃった。
その拍子に携帯を落としてしまったのです。
セゲと約束があると、家に入ったドジェ。
セゲに連絡するからと部屋に入ったセゲ。・・・ややこしい
ところが、携帯が無い。
待ってる間に携帯を見ると、セゲの写真が待ち受けに使われているじゃありませんか。
クローゼットに入りました。・・・おいおい、勝手に
そこで見たのは、老若男女の服、靴、時計、眼鏡・・・。
中に、今日家政婦が来ていたワンピースがありました。
「そこで何をしているの?」
セゲが声をかけました。
自分でも驚きました。本来のセゲの姿に戻っていたのです。
「声はハン・セゲだが、服装はそのまま。」
近づいてドジェが確かめました。
服装が同じ、髪の匂いが同じ、お酒臭い、そして、あのペンダント・・・。
「君は誰だ。」
一瞬声が出なかったセゲ。反対に問いました。
「あなたこそ、誰?見知らぬ人には私かと聞き、私には誰だと聞く。あなた、顔が分からないんでしょ。」
こんな反撃、予想外だったでしょうね、ドジェ。声を失いました。
セゲはたくさんの人が写ってる授賞式での写真を突き出し、この中のどこに自分がいるか、聞きました。
どうしてそんな無謀な事を?とチョン秘書がドジェを叱りました。
計画があった・・・とドジェは言います。でも、
「やっぱり彼女は変だ。説明できないが、彼女が別人のように見える。そして別の人が彼女の様に見える。」
という結論しか出ません。
しかし、一方で病気が悪化しているせいでは?という不安を抱いたのも確かです。
主治医のオ博士に相談しました。
「目で判断出来ない時は、しなくていい。目が不自由な人は人を愛せませんか?感情は目や脳でない別の場所が決めるのです。より正確に。」
ドジェは、実の母親の顔も見分けられません。
他人のように自分の横をすり抜ける息子を見たら、やはり悲しいでしょうね。
腕を掴むと、どなた?という反応ですし。
チョン秘書が、母だと言ってくれて初めて母親に対する態度になりました。
でも、ドジェにそんな不安を見せることはありません。
チョン秘書に頼るしかありません。
「しっかりね。ドジェもソノグループもあなた次第よ。私が傷つくだけならいいけど、他人に知られたらおしまいよ。」
と、電話で伝えました。
ドジェはそんな母の気持ちを分かっているのでしょうか。
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