シャンソン歌手リリ・レイ長坂玲 成城 東京シャンソンアカデミー

シャンソン歌手リリ・レイ長坂玲 成城 東京シャンソンアカデミー

成城の町に引っ越して来て30年 その前は世田谷区上馬で生まれ20年。
東京芸大の大学二年になる頃
厳しい父に 勘当されて・・・喜んでピアノと共に家出して 自由を得て知った
経済生活の厳しさでした。
銀座の 「撫養」というクラブでピアノ弾きの
仕事を月曜日から金曜日まで毎日休まずに三年も続けた 芸大の学生時代。
その頃は ボーイフレンドも 彼も居て 色々な自由を謳歌して
経済的にも自立していて オートバイや スキー ゴーカート ニンニク(我が家では
禁止されていました)あらゆる お嬢様がしてはいけない事を何でも
やってしまいました。
ところが 勉強不足 練習不足 寝不足 で大学院に落ちてしまい
経済生活の維持と 自由と 勉強の両立に 限界があることを知って
結婚という 生活の糧を選んでしまいました。
翌年 大学院に受かって卒業でき 高質な素晴らしい音楽教育を
受けられて 結婚には感謝しています。一度目の結婚です。

でも 生まれつき自由が好きな私は やはり 奨学金を得ると一人で
外国へ・・・・
西洋音楽を学び続ける為には どうしても 西洋で勉強と
仕事をしたかったし
西洋で通用するインターナショナルな歌手になりたかった。
その頃既に 成城に引っ越していた両親の元に 荷物やグランドピアノを
預けて 成城の家には 私の変わりにピアノが居続けました。
あの時のピアノは 黒いC3という グランドピアノでした。
今は 白いピアノですけれど。
そうして 月日は流れて 今は誰も居ない 成城の自宅に私とピアノと
私の自由と 私の孤独(二曲ともJ ムスタキのシャンソン)
が側に居ます。
そして 子供の居ない 跡継ぎの居ない私に
音楽の跡継ぎの生徒さん達のシャンソンが流れます。
人生は 自分には予測がつきません。
夕べは 成城の駅の側で 夜組の生徒さん達と 愉快に食事をして
飲んで帰宅後バタンキュー 。とても早く気絶。
朝は 五時前に起きてしまいました。
時差の無い私は どんなパターンの生活も 順応してしまいます。
いつもなら 寝る時間に 起床・・・・平気です。
基本的に 若い頃から あまり長くは眠り続けられない体質のようです。
朝の 紫陽花が 6月の梅雨空に 満開。
さあ 今日も 人生を たのしもー。
目一杯 活動しよー。

シャンソン歌手リリ・レイ 長坂 玲 成城 東京シャンソンアカデミー

シャンソン歌手リリ・レイ 長坂 玲 成城 東京シャンソンアカデミー

最近は 地震がないので 体が安心しています。
3月11日から暫く 胃が痛い毎日で びくびくしていましたから
ひと時の安らぎです。
まだ 東北は頻繁に地震があるというので あーなんて大変なのでしょう。
この 静けさに感謝です。
あまり暑くない毎日で 我が家の深夜は 特別に静かで ひんやりしています。

生徒さんが全員帰り それから 以前のようにお店ではないので
深夜まで お客様と話したり 接客や ライブコンサートの
にぎやかな世界の18年が幻だったかのように 静けさの中に居ます。
私の家にない物はテレビ。
相変わらず 私には不必要・・・というか テレビを見る時間無く
子供の頃から ピアノや 聴音や ソルフェージュや 声楽の練習
学校の宿題や 期末試験の勉強で 時間目一杯の人生でしたから。
まったく 一言も口をきかないで 何処へも遊びに行かないで
過ごす時間の方が親しみがあります。
社交家なのに 人間好きなのに しーんとした世界のなかに
浮かんで 何かをして居る方が 私に似合っています。
心に シャンソンのポエムやメロディーが流れ 聞こえます。
相変わらず 夜更けになると 覚醒して 物思いにふけり
そして 朝 鳥のさえずりの音楽と 朝顔の笑顔が 私を待っています。

自分の人生が 自分の思うようになると思っていた昔と違い
自分の人生の波に漂うのが 心地よくなってきました。明日は
どんな日なのだろう。今日も最高に幸せな一日が終わり朝がきます。

シャンソン歌手リリ・レイ 長坂玲 恵比寿AOYUZU

シャンソン歌手リリ・レイ 長坂玲 恵比寿AOYUZU

日曜日の昼のコンサートは 以前から人気でした。
昨日のコンサートもブラボー。
銀座にあった 自分の店の五倍も広くて 立派なレストランAOYUZUでは
「病みつきになりそー」「今度はいつですか」 とおっしゃる方が多く
食事と お酒と シャンソンタイムと 近藤正春さんのピアノの音色が
まだ 余韻として 私の宇宙の残像に残っています。

3月11日 地震から３ヵ月が過ぎました。
各方面から 被災地の話題を聞くと何も変わらない程酷い状態が続いている
と言う事ですが 被災者の明るく前向きな日本人の気質に 励まされたという
話も伺います。
人は 何かに支えられています。
そして 何かを支えています。

震災後三ヶ月で 私の銀座の生活は すっかり成城自宅中心の生活に変わりました。
本当に慌しかった。いやー 良くまあ 働きました。
お店を閉店するには かなりの勇気とパワーが必要でしたけれど
コンサートや練習をこなしながら 乗り越えてきました。

でも 音楽に支えられて 私自身の心理は変わらず 安らかに穏やかに
平和です。シャンソンというポピュラーのジャンルで
大衆音楽ではありますけれど フランス文化の美しい人生の
メロディーに心が癒され続けています。

６月までは 銀座中心の仕事ばかりの私は 成城の家があることすら
忘れていましたけれど 自宅を音楽の愛の家に模様替えして
訪ねてみえる生徒さんとゆっくり 落ち着いて レッスンや会話が出来るようになり
夜は作詞作曲 シャンソンの歌詞の朗読など自分の勉強が出来る時間が作れ
午前中は電話やパソコンの仕事 掃除がゆっくり出来ます。
人生の転機を 大自然に与えられたように感じます。
音楽に支えられています。シャンソンの勉強に支えられています。
花々 鳥の鳴く声 雨の音に支えられています。
生徒さんの真摯な生きる姿勢と勉学への情熱に支えられています。
感謝。

シャンソン歌手リリ・レイ長坂玲 恵比寿AOYUZU

シャンソン歌手リリ・レイ長坂玲 恵比寿AOYUZU

素敵な マホガニー色の グランドピアノで
近藤正春さんの伴奏のシャンソンを気持ちよく歌いました。
聞く楽しみ・・・・シャンソンを歌うばかりが 喜びではないです。
時には 聞く楽しみ 聞く喜びに 全身全霊を 委ねることも
私は大好きです。
自分を棚に上げて 批評家づらするより 耳を傾ける謙虚な
音楽家になりたいと 思います。
78歳の川名さんは 私の誇りです。75歳から シャンソンを習い始め
今日 フランス語のムーランルージュを歌ってくださいました。
三年目ですけれど 日本語のシャンソンのディクションも
理解して 私から習ったテクニックを 全てモノにしていらっしゃいます。

美しいドレスで歌う八人の生徒さんの美しいフランス語のシャンソンを拝聴。
感謝です。私のお弟子さん達は なんて真面目で 何て品があり謙虚で
そして なんと 人生の深みがあることか・・・・・

私は 七曲歌いました。美味しいお食事や お酒に酔いしれて
日曜の教会に通うような 心のあらわれる例会でした。

そして 「歌える会」として 高崎や伊豆から
いらした生徒さんや十年選手の皆様の歌唱が素晴らしく
全員がとても 幸せになりました。私は人生に感謝しています。
神からの試練と その後 乗り越えた時の 幸福感に感謝しています。
ただし いつも 試練はやってきます。ひとつ乗り越え 又一つ。
ありがとう。シャンソン人生。
ありがとう。全てに感謝です。

シャンソン歌手リリ・レイ 東京シャンソンアカデミー 成城教室

シャンソン歌手リリ・レイ 東京シャンソンアカデミー 成城教室

麻布十番のつづきスタジオへNHKホールでの
パリ祭 皆さんとのアンサンブル
コーラスのリハーサルへ参りました。
何曲も日本語のシャンソン アンサンブルを覚えなければならないし
アルトのパートなので 今後 もっと 練習しないとなりません。
自分のソロ曲「私の手」は 三分なのに 煮詰めれば ますます 道が遠くなります。
簡単なものなど 何も無い人生。大好きな音楽でさえ
私にとっては 宇宙レベルで 広く大きく遠く 道のりが果てしないです。
優しい曲など 一つも無い。
歌詞を覚えたり 曲を覚える事は まだまだ ほんの入り口。
そこから その曲で 舞台を何回踏むか・・・そうして
一つのシャンソンが 研ぎ澄まされていきます。
半世紀も 勉強し続けて 未だ 音楽美を求めて 本番は時間切れで
満足いく 回答が出ない。だから 音楽は素晴らしい。消え行く美学。

久々の 外出でしたけれど 私はどんな環境にも直ぐに順応してしまい
家の中で 毎日掃除したり 生徒さんたちと音楽のお稽古に励んだり
庭の手入れや 花の手入れをしているだけの生活が幸せで仕方ありません。
お店屋さんだった私は 既に 遠い彼方の過去の人。
現在に生きています。音楽に比べて 私にとってそれ以上に難しいものは
ありません。だから 他のことは 疲れないし 悩まないし 楽しめる。
そうそう
我が家には 八百万の神様が居て 花の精に囲まれて 風水を酷使し
人が良いという言われることは 何でもかんでも手当たり次第に
試して 実行しているので 「先生ってそんな事信じるのですか?」と
言われたりします。
長く音楽家で居ると 人知の計り知れない事・・・・努力や才能だけでは
上手くいかないことが多々あり 時には 神様からの ご褒美を頂けたりすることも
あり 欧州に居た時に バッハのマタイ受難曲などを聞いていて
そこに 見えないのに神がいるように思えて 確かめにイスラエルの
ベツレヘムまで行ってしまいました。
でも 洗礼を受けたり教会に通う信者ではないし 寺社仏閣も大好き。
庭の紫陽花にも 何だか見えないけれど とても 凛とした花の精を
感じるのです。日暮れ時に 暗い中で とても立派な強さがあります。

今日 日曜日のコンサートでは
梅雨なので 雨のシャンソンと 久しぶりにカンツォーネ雨PIOGGIAでも
うたおー
AOYUZUという恵比寿のレストランはヤマハのC7というグランドピアノがあり
マホガニー色で とても大きくて 色っぽい楽器ですから
あのピアノで 自作の「パリに一人」を弾き語りしよー
「六月のオルタンシア」もこの季節の歌だわ。
「 私の手」 もうたおー
「ドミノ」もうたおー

シャンソン歌手リリ・レイ長坂 玲 成城東京シャンソンアカデミー

シャンソン歌手リリ・レイ長坂 玲 成城 東京シャンソンアカデミー

「窓べには 七色のオルタンシア 紫陽花 雨に打たれ美しく 涙色に咲く」
毎日 生徒さんの どなたかが この私のシャンソンを 練習して歌って
下さいます。何の因果か・・・偶然にも この季節の この窓べの
部屋から見ていて 作詞したのですから。
運命の不思議を感じます。
成城の自宅は
窓から 外の景色を見ながら 音楽を聞けるような ミニコンサートホール
に変身してしまいました。
二階は 皆で 談話できるスペースですから
早くいらした方や 遅いレッスンの方と のんびりティータイム。
こんな時代には のんびりと 生活を楽しみながら
ゆとりのある精神状態を作る環境が必要だと 私自身は強く感じています。
あまりに酷い政治 原発 地震・・・・
せめて 私生活は美しいものに囲まれ 美しい音を求め
美しい心で生き抜きたい・・・・
私の人生観は 3月11日から すっかり 変わりました。仕事中心人生から
芸術と美学と哲学の世界へ カムバック。
これも 運命ですね。
成城の住宅街に 若い頃の私のオペラを歌う大声ではなく
生徒さんの優しい シャンソン人生が流れていきます。
私は 相変わらず 掃除と整理整頓。まだ 本格的にシャンソン練習に
励めず 埃と格闘。
最後のダンボールが 残り四箱だけになり ほぼ 今週中には
全て終わりそうです。明日は パリ祭のお稽古で 麻布十番まで
参ります。
7月12日日曜日 は恵比寿AOYUZUというピアノ・ライブレストランで
生徒さんとのコンサート食事会が12:00から お食事やドリンクフリーであります。
「定レイ会」
一部 出演者 リリ・レイ
大脇彩
鈴木美奈子
土屋美那子
土井純子
中川筒音子
永瀬勝太郎
三橋千津子
山本 恵
二部 その他 希望者も 「歌える会」です。
弾き語りの生徒さん とやみちる さんや
生徒歴10年選手 大和田能理子さんなど ・・・・
人生は 食べて 飲んで 聞いて 歌えば天国。私にとって 五感が喜ぶ世界です。
参加希望の方は 090-9834-3550へ

シャンソン歌手リリ・レイ 長坂 玲 東京シャンソンアカデミー成城教室

シャンソン歌手リリ・レイ 長坂 玲 東京シャンソンアカデミー成城教室

鳥のさえずりが明け方から 一日中聞こえます。
窓辺には 紫陽花 オルタンシアが 私の作詞作曲「六月のオルタンシア」
のように 七色に雨に濡れて美しく涙色に咲いています。
この我が家の小さな庭の景色が 自作のシャンソンになりました。
今日は このオルタンシアを 歌う生徒さんが三人もいらしたので
私も含めて 皆で庭の紫陽花を見ながら歌いました。

相変わらず 残務整理 掃除 まだまだ 続いて終わりません。
自宅より 店を愛し 仕事優先で暮らしていたので 家の中は
あちらこちら 修理も必要ですし 細かい汚れも気になります。
ピアノのあるレッスン部屋は ちょっとしたホームコンサートの
出来るような一階。 談話室パーティールームにした二階を
取りあえずは 何とか片付けして
私の美的感覚に耐えられるまでになりました。
子供の頃から カーテンまで自分で縫ったりするほど
室内装飾は 大好き。
庭に花を育てるのも 美しいものが好きだからです。
目に映る綺麗な世界 心に染み入る美しい精神は全て 私の好みです。
ヘトヘトになっても それを求めたい自分が 生まれつき
潜在しています。
お店に与えた愛情以上の愛と手間をかけて 成城教室を磨き始めたら
今朝は 今年初めての白い朝顔が一輪咲いてくれて 生徒さんレッスンが
終わる夕方まで 私達を喜ばせるように 咲き続けました。

生徒さんレッスンが終わった後は 自分の練習。
少し気合が入れられるようになりました。
パリ祭で歌う 「メマン私の手」の音楽を深める研究をしています。
暗譜した後 演技も考えた後 音楽性や声の色 を深めます。
歌うだけでなく 考えます。悩みます。息遣いの計算もします。
芸術的な 人間的な 自然な表現・・・美しいフランス語で
大きなNHKホールで地味にならないような 舞台用のシャンソンは
試練です。まずは 歌わずフランス語朗読を女優のように
繰り返し語り 心理を煮詰めます。
私にとっての難しい夢は 「良い歌手は 氷の頭脳 燃える炎のようなハートを持つ」
になることです。シュワルツコップの名言です。

さぁ そろそろ寝ないと 毎日 明け方まで仕事や掃除をしてしまい
お店が無いのに 過剰労働 寝不足・・・・ 困ったものです。

シャンソン歌手リリ・レイ 成城シャンソン教室

シャンソン歌手リリ・レイ 成城シャンソン教室

火曜日に 一番初めに 成城シャンソン教室にいらした生徒さんは
78歳の川名さんが 水谷さんと
成城学園駅から 歩いて15分で着いたとおっしゃいます。
夕方最後の生徒さんは 大島さん
30歳くらいかな。
近所が自宅なので 20分歩いていらっしゃいました。

公園だらけの 住宅街なので 駅から少し遠いのですが
私は 若い時から
自宅で 大声で歌っていたり 生徒さんに教えていたので
成城自宅教室の方が 銀座の店より 馴染み感があります。
芸大受験の子供の時から
私は あちらこちら 遠くまで自宅で教える先生に 習っていたので
目黒 国立市 鎌倉 弦巻 等など 地の果てまで・・・・
往復六時間かけて 習いに行くこともありました。
ベルギー在住の時は パリまで習いに行きました。
今となれば
銀座の店で教えていた事の方が 不思議です。
今日は
生徒さんも 私も ゆったり 音楽環境の良いレッスンが出来ました。
やがては 土曜日も 日曜日も 成城教室だけにしたいです。
環境が 良い場所が一番です。
そして 私の精神も自宅の方が 昔のような
音楽家生活に戻れてリラックス出来ます。
部屋に真紅のカーテンがつきました。
お店のカーテンの丈をつめて頂き 我が家につけて・・・・
グランドピアノは 久しぶりに我が家に帰宅した という感じです。

シャンソン歌手リリ・レイ 第49回 パリ祭のリハーサル

シャンソン歌手リリ・レイ パリ祭のリハーサル

7月2日土曜日に出演させていただく 第49回 パリ祭のリハーサルが
麻布十番のつづきスタジオでお昼から夜までありました。

ここのところ 店から来た 引越荷物で
もの 凄いゴミと ダンボールが山積みで
我が家は 一階も二階も 全ての部屋が 異常事態です。
一日寝ている五時間半以外は 一人で片付けばかりして
私の足は 象さんの足のように 腫れて みっともない状態ですし
手は 洗物の連続で ガサガサ 爪も割れ放題。
でも こればかりは 人に頼めないです。自分でしまわないと
後々 分からなくなるので。

白い調律済みの グランドピアノの周りだけ なんとか 片付けて 練習・・・・
銀座の店では お店の後 深夜から明け方の練習でしたけれど
条件が変わったので 住宅街では 朝からの練習です。
でも あまり 体力が無くて・・象さんのようにパンパンに腫れて
浮腫んでいる足を スリッパから 室内用ハイヒールに
履き替えて いざ練習すると 長くは続きません。
まだ 片付け終わらない 酷い状態の
汚い部屋では 今ひとつ 気分がのりません。

とりあえず 朝 自宅で 声だしして 出発。オケ合わせです。
NHKホールで行われる パリ祭は 日本で最大のシャンソンの祭典ですから
緊張します。スタッフや 演奏家バンドの方々 は一流ですし
芸能人も数多。 シャンソン歌手は日本を代表する有名人ばかりです。
ざーっと見渡すと 何十人もの方々の 中でのリハーサルです。
ここのところ 練習不足ですから 自分では このリハーサルは不満でしたけれど
一応何とか こなしました。
ジルベル・べコー没後10年の演目 二部に出演いたします。
私の手 MES MAINS
激しく愛しあった相手が 他の誰かといる嫉妬に狂い
それでも 懐かしみ 夜に彼の姿を 私の手がまさぐり 懐かしみ
今でも帰ってきて欲しいと 懇願する
深い激しい恋の大人のシャンソン。
捨てられても まだ 私の手は 愛しているという心情は男心かもしれません。
女は 他の女のところへ行った 男は嫌なものです・・・・

芦野宏先生も べコーを歌われます。リハーサルを聞かせていただきました。
美声で 素晴らしい歌唱でした。
他の皆さんも 素晴らしいです。やはり 音程 声の質 音楽の作りも
プロです。あの 大舞台で あの3500人の観客の前で一曲歌うというのは
壮絶な事だと思います。実際 テレビカメラ五台の前で歌うのは
自分でも 良く出来るなーと 思うのですが・・・・
怖いけれど その 緊張感と戦う自分に打ち勝つように努力するのは
挑戦しがいがある試練です。
あと 一ヶ月 努力します。
それにしても 何とか 早く我が家を綺麗にしないと・・・
明日は 一日 何も無いので きっと 全て片付くと思います。
というか 絶対一人で やり遂げるぞ。リリさんガンバレ。

シャンソン歌手リリ・レイ 長坂玲 新橋亭別館

シャンソン歌手リリ・レイ 長坂玲 新橋亭別館

お店が無くなり 土曜日の大勢の生徒さんのレッスンや
歌う会の 場所探しに 協力してくださった新橋亭社長の豪さん
に感謝です。自宅のキーボード ミキサー スピーカーを
運んで 接続して 美味しい中華の店で 昼食も 生徒さんと
楽しみましたし 夜の豪華な中華と 美味しい紹興酒を
がぶがぶ 飲みました。
音楽の力・・・・シャンソン歌手でいて 良かったです。
シャンソンを歌ってくだる生徒さんと 伴奏の松川裕さんと
皆さんで幸せな時を過ごしました。
人生を感じあいました。
実は 今日が私の誕生日なので 皆さんが バースデーの
前夜祭をして下さいました。ケーキまで用意してくださいました。
皆さん ありがとうございました。

六月五日で56歳になりました。体力 気力は 三十代前半のように
自分では感じます。
舞台でスポットがあたれば 皺がとぶので 四十代前半の雰囲気を
出せると思います。
自分でも不思議ですが 二十代から スタイルも 体重も 体の
柔軟性も 何一つ変化していないので 自分が 半世紀も
生きたとは 思えないくらいです。

まだまだ 勉強し足りない。無知で 未熟で 好奇心だけが
子供のように 膨らみます。
一つだけ 変化したのは 音楽愛 人類愛 人間愛が深くなり
すっかり 恋愛思考が 消えてしまったことです。
若かりし頃は 情熱的で 炎のような恋に生きていたのに・・・・
年をとって そういった方面が 穏やかに平和になれて
神様に感謝しています。もう 激しくて苦しくて辛い恋は
勘弁して欲しい。
激しいのは シャンソンの歌詞の中で 芝居の中で 表現するので
十分です。
全てに感謝。
私を生んだ母が 玲子という名前は 金色の玉のような声
という 意味なのよ・・・
そう言っていました。
もう 声楽家ではないので 美声といわれる事もなくなりましたけれど
シャンソンと出会えた 運命には 声の鍛錬 フランス語の試練の
基礎があったからですから 音楽好きで 芸術信奉者の母には
今も感謝しています。
父には 厳しい 銀座の仕事 お店という試練を18年間も
与えられて 逃げずに やり続け
お嬢さん育ちなのに すっかり たくましくなれたので
今は 感謝しています。
他界した父母に ありがとう 。全ての方々にありがとう。

シャンソン歌手リリ・レイ 新橋亭しんきょうてい

シャンソン歌手リリ・レイ 新橋亭しんきょうてい

六月三日で 銀座の店シャンソニエマダムREI 窓を 全て引っ越しました。
パリから帰り 寝ずに そのまま お店の和食器のバザーをしました。
そして
昼のレッスンの後 夜 引越し屋さん六人と 毎晩梱包し 山ほど廃棄し
そして 2日に白いピアノや ソファー 音響など 全て店のモノを
成城の我が家へ移動。
三日が
最後の 家賃や電気水道 高熱費 管理費 看板料 など 支払い・・・・・
並木通り 金成ピルのオーナーとお別れを惜しみました。
私は とても 良い 店子だったと思います。
良く働き しっかり 真面目に 最後まで 色々沢山支払いも致しました。
まだ ヨロヨロになる前に 閉店をして 新たな芸術活動に挑戦できる事に
感謝しています。

今朝はピアノの調律を 自宅用に丁寧にしていただき
お店のように 自宅が 小さなコンサートホールになりました。
良い音が 成城の家に響きます。
昔は ここ 我が家が 音楽の拠点でしたから 再度戻れて
私はとても 幸せですし お店より 更に 気は良いと思います。
今 庭に葡萄が豊作で 今年は三十個以上実っています。成城では
来週火曜日から レッスンです。

今日土曜日は
昔から 知り合いでお友達が 新橋駅の大きなビルの
高級中華料理の新橋亭シンキョウテイの社長さんで
その別館を 土曜日一日お借りして
午前中から 夜までレッスンをします。
そして 土曜日の「歌う会」も18:00から 開催。実験的 試みですけれど
「窓」の 和食は美味しかったので 美味しいお店で「歌う会」を
致したいと願っていました。
音楽家は美食家です。芸術家・・・特に 声を使う人たちは
美味しいものしか食べません。美食は 良いガソリンだから・・・・
食事とお酒 音楽は 切り離せない 人間の文化です。
さぁー 新たな人生に 乾杯。私の誕生日の前夜祭です。

シャンソン歌手リリ・レイ シャンソン歌手ジャクリーヌ・ダノを聞く

シャンソン歌手リリ・レイ シャンソン歌手ジャクリーヌ・ダノを聞く

ライブ録音のCDでした。
パリの帰りは いつも 飛行機の中で 私はポータブル
CDプレイヤーを持っているので 直ぐに買ったり
頂いたCDを聞きます。

長南さんから頂いたCDは 衝撃的でした。
聞いたことのないシャンソン歌手です。
ダノの一曲目で 私はワーワー泣いてしまって
その後 ずーっと 涙が止まらないのです。
信じられませんでした。
凄い ・・・・凄すぎました。
結局 全曲 繰り返し繰り返し 聞き入り 七時間も聞き続け
泣きつづけていました。
全て知らない初めて聞くシャンソンばかりでしたけれど
ダノは シャンソン・リアリストです。
女優 のように 歌や声が 芝居しているのです。
声のトーンで内臓やハラワタを感じるのです。
ドラマティックと 純粋性が混ざり合い そして 深い。限りなく深い。
今も 思い出すと うるうる涙が出てきます。

長南さん 有難うございました。私は無知でした。
自分の馬鹿さ加減に 嫌になります。
何を歌って来たのかしら・・・・日本では 何を聞いてきたのかしら。
私はシャンソン歌手面しているけれど ダノの隣では 三歳児。
ダノを知ることが出来ただけでも 人生を生きて良かったと思いました。
魂の声と 魂のシャンソンは これだ!!!!と思いました。
どうしたら あれほどのシャンソンが ライブで表現できるのでしょうか。
あー 人生は短すぎる。
でも 今からでも遅くはない。ダノは 私の神様だわ。
CD嫌いな私が 初めて CDで 泣き続けています。

本物のライブは もっとリアルで迫力らしいです。
是非 ダノのコンサートには行きたいです。
因みに 現在八十代だそうですが
相変わらず パリのシャンソン界では 実力派と言われているらしいです。
売れる歌手と 実力派歌手とは 全く違うって・・・・日本でも
テレビに出るシャンソンタレントが シャンソンが上手いとは限らないのと
同じですねぇ

シャンソン歌手リリ・レイ パリでシャンソンを聞く

シャンソン歌手リリ・レイ パリでシャンソンを聞く

帰国してから 慌しくて まだパリのエンターテイメントを
全部は 書ききれて居ません。
パリ
最後の夜 金曜日は 丁度 先週の金曜日になりますが
夜七時から
「PADAM 」 パダムという 芝居仕立ての
シャンソン劇を見ました。出演者は 計四人。

ハンサムなピアニスト で作曲家。歌もとても上手いピアニストでした。
美人でグラマーな主役女性歌手。マリリンモンローみたいな
膝丈の真っ赤なドレス 大きく胸がはみ出すようで
豊満な体で タップダンスも クラシックダンスも
セクシーダンスも踊り ピアノの上に寝転んでも 歌います。
太もも 丸出しです。
昔のシャンソンは 最後にピアフの歌をジャズ風に
二曲歌居ましたが 他は 新曲ばかりで 時々 クラシックの歌曲が
ありました。オールマイティー な歌手です。素晴らしいです。
色々な 歌唱が出来て 声を使い分けられて しっかりした基礎力を
感じました。良く勉強している実力派だと思います。
人気があるロングランの演目という事なのですが
昔はスマートな女性だったらしいのですが お腹がぽっこりしていたので
少し 画像的にショックでした。
長南さんに伺うと 一年前は痩せていたらしい。
ベーシストは ピアノも弾きます。とても上手なピアノ。
ギターリストは テクニシャン。芝居も上手いです。
この 四人も全員が歌えて 踊れて 芝居をしていました。
いゃー 楽しかったです。パリのエンターテイメントは 最高!
しかも 安いし 長い時間 休憩無しで たっぷり聞けます。
リーヌルノーが オランピア劇場でS席で一万円くらいでしたけれど
他は小さな劇場で 三千円前後でした。
シャンソンの興奮の後は
バスティーユの駅の 老舗のレストランに 長南さんにお誘いいただき
最高に美味しい 海の幸を 山ほど頂きました。
キールで乾杯。サンセール 白ワインにぴったりの 美味しい牡蠣 オマール
エクルビス 蟹 等・・・・・流石に名店ですから
新鮮で たまらない味でした。パリの最後の晩も またまた元気になりました。
長南さん ワニ子 と三人で おしゃべりして
愉快なシャンソン談義でした。帰りに 長南さんから頂いた
ジャクリーヌ・ ダノという 女性シャンソン歌手のCDを
帰国の飛行機の中で聞きました。これが・・・・・私の人生を変えました。

シャンソン歌手リリ・レイ PARISでシャンソンを聞く

シャンソン歌手リリ・レイ パリでシャンソンを聞く

パリでの四日めのエンターテイメントは「ブレル」の曲ばかりシャンソン
を 歌いながらの お芝居です。
女性歌手と伴奏アコーディオニスト二人が演奏家で
もう一人 太った さえないけれど 味のある真面目そうな
俳優さんのおじさんが 司会風にジャックブレルの人生を語ります。
出演者三人の シャンソン エンターテイメントです。
素晴らしい歌唱と演技力の ソプラノ風の声色の実力ある歌手でした。
繊細な体つきで 繊細な声なのに めちゃくちゃドラマティクな
アムステルダム を 迫力ある歌唱で歌いきりました。ブラボー。
声の質は好きでなかったのに 歌唱力と表現力で 引き込まれてしまいました。
ブラボーっと 声を出している自分が居ました。
自分が歌うより 聞いている方が好きかも・・・・無我夢なって楽しみます。

私は 音楽好きですから 特に 生演奏が好きで
CDやテレビの音楽を 聞いていると 頭の中が イライラします。
ライブのコンサートなら 毎晩でも行きたいです。
パリでは 何時も 驚くのは 伴奏のピアニストやアコーディオニストが
伴奏者としてだけでなく上手に歌い踊り芝居が出来るという事です。
歌手は 踊れて歌えて 芝居が上手くて 何でも出来るという感じです。
皆さん演奏家は 暗譜です。一時間半以上 も休憩無く コンサートするのですから
体力が かなりあるとしか思えません。
私も 体力なら 負けませんが パリのアーティストと比べると
実力不足です。
パリに行くと 自分の勉強不足に唖然。
芸大に受験していた頃のように 頑張らないと あの方々のような
綿密で ドラマ性がある 芝居と歌と踊りは出来ないなーと
思うのです。
過去からずっと 自分が受けた音楽教育やプロとしての長い道のりの
お陰で 今 自分の実力や これからの課題や やるべき訓練が
はっきり分かります。
シャンソンは 奥が深く 素晴らしいです。
日本語では 到底 表現しきれないフランス語文化がシャンソンですねぇ。
パリは 芸術の都。パワフルです。