私の日帰り散策

写真でつづる山歩き、ドライブなどの日誌です。
最近は ギャラリー巡りをしています。

日テレ マイセン 300年の時間旅行

2014-06-29 16:58:35 | 日記
 6月29日(日)  天気:曇り のち 一時 雨  室温:29.3℃

 きょうは 日曜日なので 家で ゆっくり テレビを見ていました。 「NHK杯囲碁トー
ナメント」が終わり チャンネルを回すと BS4日テレで ”マイセン ~三百年の時間旅行
欧州の名陶 ” ~欧州の名陶に秘められた歴史ミステリー~ という番組が 放送されました。
 マイセンの300年の歴史が 紹介される面白い番組でした。 ただ CMは 挟まれるもの
の 2時間番組なので 細かいことまで 記憶することはできません。 番組で 紹介されたマ
イセンや 有田焼・柿右衛門の名品が 紹介できれば・・・・。

 大まかな話の内容は ドイツのアウグスト2世が 景徳鎮や 有田焼の白磁に憧れ 囚人
ベトガーに 白磁を 開発させる。 白磁だけでは 面白くないので 次に 色付けの顔料を
ヘロルトに 開発させ 赤や青を作り ケンドラーに 動物の像を 作らせる・・・。
いまでも 600人の職工が 昔の型を使い 300年前と 同じものを 作ることができる。

 話は 京都花鳥館から始まります。 ここには マイセンの至宝のコレクションがあります。
なかでも 一対の鳥飾りスノーボール蓋付壺(1880年頃) は 世界に二つとない名品。
理事長の安城欽寿さんと フォトジャーナリストの南川三治郎さんと 女優の山本陽子が 懇談。


 話は ドイツに飛び マイセンにある 国立マイセン磁器製作所での 現在のマイセンの制作
工程が紹介されます。 600人の職人が 手作りで制作。 スノーボールは 小さい花のパーツ
など 8000ものパーツを貼り付け、塗りつけ 完成させます。 値段は 約2000万円。
これが マイセンの究極のの作品です。


 ヨハン・ベトガーは あちこちで 土を探し ザイリッツ鉱山で カオリンを 発見。
これを 焼くと 透き通るような 白磁になる・・。 アウグスト王は この白磁で 莫大な財
を築く・・・。 ベトガーに 青色を作るよう命じるが ベトガーには 全く知識がない。
ベトガーは 酒に 溺れ 1711年 37歳で 息を引き取る・・。

 磁器製作所のレストランでは マイセンの器で 料理を食べることができます。 マイセン
時の旅コース 45ユーロ。 スープや デザートなどの料理は 省略・・・。 下のブルーオ
ニオンは ヘロルトが 開発した”青”です。 一番上の写真のデザート・ケーキの皿。

 白磁の次なる 王の欲望を叶えたのは グレゴリウス・ヘロルト。 ヘロルトは 柿右衛門の
特徴である 鮮やかな赤を 作り出すことに 成功。 高温で 焼くと 化学変化で 鮮やかな赤
になる。 これにより モダンで スタイリッシュなマイセンのアクセサリーなどが 作りだされ
た。 マイセンは 更なる進化を遂げ 東洋から脱却。 貴族の好む 明るいロココ調の
絵柄を描くようになる。 これが マイセンの主流になる・・・。 


 紹介された有田焼・柿右衛門は アウグスト王が 収集したものかと 思いますが 1600年代の
柿右衛門は 透き通るような白ではなく 少し濁っていますが 初期のころは 土を地表から採っ
たので 土が風化していて 不純物もあり 精製も 丁寧ではなかったので きれいな白磁ではな
い。 マイセン市と有田市は 姉妹都市?


 下の三つの壺に描かれた A、O、S の三文字は アイセン、オリーブ、ソイソースの略ですが
偶然にも ケープタウン経由で 有田焼をヨーロッパへ運んでいた 東インド会社の略でもある
のだそうです。


 アウグスト王の次なる欲望は 野生の動物を作ること。 ケンドラーは 動物をパーツに分け
パーツの型を作り パーツを合わせ 動物の形を作ります。 サギのような鳥の場合 長く曲
がった首のような複雑な形状は 焼くと 16%縮むので 作るのが 非常に難しい。 型は 今も
残されているので 今でも 同じものを 作ることができます。



 では 最後に 200年の時を経て 2000年に 完成した マイセンのパイプ
オルガンの 優美な音色を 音色を お楽しみください。

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