私の日帰り散策

写真でつづる山歩き、ドライブなどの日誌です。
最近は ギャラリー巡りをしています。

ひまわりの丘公園

2012-07-28 13:58:05 | ドライブ
 7月28日(土)   天気:晴れ   室温:34.1℃

 きのうの新聞に ”小野市浄谷町のひまわりの丘公園で ヒマワリが 見ごろを迎えた” と あった
ので 暇なので きょう さっそく 行ってきました。 3.4㌶の畑に 50万本の大輪が 咲き広がり・・・。
 前から 一度行きたいと 思っていた 国宝・極楽山浄土寺が 近くにあるので ついでに?行きま
す。 また 近くにある ”アルプスの少女” 広渡(こうど)廃寺にも ついでに 寄りました。

 9:05 出発。 姫路バイバスから 9:27 花田ICを通り 姫路東ICから 山陽道に入ります。
姫路バイパスは 土曜日も 車が多く 3車線とも 車がつながり 車線変更に難儀します。 9:46
三木小野ICを降ります。 花田~小野間は 34.3km、550円。 国道175号線に降りて 北へ
7.4km行くと 国道右に ひまわりの丘公園があります。 9:56 駐車。 駐車は 無料。
すでに 多くの車が停められています。 ここまで 63km。



 道路の向かい側が ヒマワリ畑です。 広い畑 一面に ヒマワリが咲いていますが 撮影場所
がない・・・。 ひまわりの丘公園を廻って 10:28 車に戻り 浄土寺に行きます。
 ひまわりの丘公園の南東 1km足らずのところに 浄土寺がありますが まっすぐ行くことがで
きないので ジグザグに曲がり 公園から1.6km 10:34 浄土寺に着きました。




 今 国立奈良博物館で 特別展 「頼朝と重源」 が 行われているそうですが 極楽山浄土寺は
重源(ちょうげん)の創建です。 重源上人は 平重衡の南部焼き討ちで 打撃を受けた東大寺
南大門を 復興したことで 有名で 頼朝は 経済面で 重源を支えた・・。
 浄土寺の前身は 西2kmのところにあった 広渡寺だそうです。 広渡寺は 奈良時代の中期
行基菩薩の創建ですが 兵火で荒廃・・ 後白河法皇の要請をうけ 重源が復興したのが 浄土
寺と呼ばれるようになった・・。
≪追記≫ 8月7日の新聞に 『頼朝と重源』に関する記事があったので 追記します。
 会場に入ると 後白河法皇坐像(京都・長講堂蔵)と 源頼朝像(京都・神護寺蔵)が向かい合う
ようにある。 二人の中間には 釈迦の遺骨である舎利を納めた浄土寺の三角五輪塔。 そして
それを見つめる重源上人坐像が やはり 浄土寺蔵の阿弥陀如来立像を背にして鎮座する・・・。
新聞の写真では 浄土堂にあった阿弥陀如来像では ないようです。 浄土寺の薬師堂にある像
(広渡寺から移したもの?)でしょうか?

 高野山真言宗の浄土寺は 建久年間に建てられ 尾根の先端にあり 西が開け 夕方になると
美しい夕陽が望め 仏の住む西方浄土が 実感できるところにあります。 塔中寺院が 多くあった
が 今は 歓喜院(南寺)と 宝持院(北寺)の二院があるだけです。 かっては 播磨高野として・・・。
≪注≫塔中(たっちゅう)は 塔頭と同じく 寺院の敷地内にある小寺院、別坊、脇寺のこと。


 南の階段から 境内に上がりました。 左に 国宝・浄土堂があります。 浄土堂は 東大寺南大門
と並び 大仏様(天竺様)建築を 代表する大切な建物で 桁行三間、梁間三間、屋根宝形造、本
瓦葺の堂々とした建物です。 鎌倉時代のはじめ 建立され 昭和32年まで 約770年の風雪に
耐え 一度も解体されずに持ちこたえたそうです。 背面の透かし蔀戸(しとみど)から 西陽が 差
し込み 阿弥陀三尊を浮かび上がらせる・・・。 柱にエンタシスをもっていることなど・・・純粋な
天竺様の建築様式は・・・。  昭和32年 解体修理。 創建当初の美しい姿に 復元されました。


 拝観料500円を支払い 浄土堂に安置されている阿弥陀三尊を見せていただきました。 浄土
堂内部は 撮影禁止!
 堂の内部は 天井を張らずに 朱の化粧屋根裏を 高いところまで見せ 貫を多用し 梁などの
構造材を そのまま見せるダイナミックな構造です。
 阿弥陀如来立像は 高さ5.3m、観音・勢至 両菩薩立像は 3.7mあり 見上げるような大きさ
です。 鎌倉初期の名仏師・快慶の作で いづれも 雲形の台座に立ち 朱色の屋根裏いっぱいま
での重量感で 西陽に浮かび上がる 来迎のお姿は 重源上人や 仏師・快慶をして 阿弥陀信仰の
篤さを 物語っているかのようです・・・。 鎌倉初期の写実風が かなり濃厚にあらわれ 雄渾な気
魄に 満ちています。  写真禁止は 残念ですが・・・。


 鐘楼堂は 寛永9年(1632)の建立で 江戸時代初期の数少ない遺例として 貴重なもので
袴腰付で 和様を基調とした 唐様混合の形式です。
 境内には 宝篋印塔や 石棺蓋、板碑もあります。 板碑は 古墳時代の石棺を用いたもので
右のものは 地蔵が、真ん中のものは 阿弥陀三尊が 死者を迎えに来る「来迎」の姿が、左の
ものには 曼陀羅が 刻まれています。


 八幡神社が 浄土寺伽藍の正面・中央に位置しているのは 重源が 八幡信仰を重視したため
と考えられる。 拝殿は 嘉禎元年(1235) に建てられ 現在の拝殿は その遺構と思われる。
緩やかな屋根の勾配、繊細な繁垂木、木鼻、蛙股などの意匠から 室町時代に多い 和・唐・天竺
様の折衷形式の原型ともいえる。 本殿は 室町時代中期の代表的な 入母屋、桧皮葺、三間社
流造りで 本殿、拝殿は 国の重要文化財です。


 不動堂の裏山には 四国八十八カ所めぐりの一周1.5kmのハイキングコースがあります。
本堂(薬師堂)は 建久8年(1197) に 上棟されたと伝えられ 明和7年に焼失、永正14年
(1517) に再建。 和・唐・天竺様の折衷形式。 荒廃したままになっていた広渡寺の本尊で
あった薬師如来像を 薬師堂に移し 本尊として 安置したと記され その関係が 注目される。


 境内を 適当に歩いたので 写真の順序がバラバラですが 上の境内案内図にあるように 浄土
堂から 時計回りに廻り 鐘楼堂、八幡神社、不動堂、本堂(薬師堂)、開山堂、経堂、文殊堂を
見ながら 一周しました。 浄土堂と阿弥陀三尊が 国宝で 本堂(薬師堂)は 国重要文化財です。


 浄土堂と鐘楼堂の間から 北の階段を降りて 塔中・宝持院を見て 11:18 車に戻りました。


 西へ戻り 国道を北へ行き 公園の信号を西へ進むと 広渡廃寺跡のある歴史公園です。
浄土寺から 2.6km、11:27 駐車。 ガイダンスホールを見学して 廃寺跡へ上がります。
以前 「歴史教室」で 学んだ古代寺院には 載っていませんが 播磨国分寺のように 境内は
広いです。 100m四方の広さがあるでしょうか。 広渡廃寺跡は 国史跡です。


 広渡寺は 7世紀末頃に建立されましたが 平安時代末には 途絶えてしまいました。 伝承
によれば 本尊の薬師如来は 浄土寺の薬師堂に 移されたそうです。 発掘調査により 建
物の基礎となる基檀から 建物の配置が分かります。 金堂の前に 東塔、西塔、後ろに 講堂
を置くことから 奈良の薬師寺と同じ 薬師寺式伽藍と呼ばれる。


 各基檀には 平たい丸石を積んだ 乱石積みと呼ばれる 基檀化粧がなされています。 西塔跡
は 一辺10mの方形基檀で 中央に 塔心礎が残っています。 東塔、西塔とも 三重塔だった
と推測されます。 西塔の横に 立派な伽藍模型(1/20)があります。 ちょっと寄っただけで
すが なかなか見るべきものがありました。 また 浄土寺とのつながりもあり・・。


 11:50 車に戻り 帰路につきます。 国道175線に戻り 南へ下り 廃寺跡から 8.7km
12:08 三木ICから 山陽道に入ります。 姫路東ICで 播但道へ。12:25 花田ICを通り 姫
路バイパスへ。 13:26 帰着。 どこかで お昼ご飯を食べたかったのですが 権現湖SAは
混んでいそうだし・・・。
本日の走行距離は 往路:ひまわりの丘公園まで 63km、浄土寺まで 1.6km、広渡廃寺まで
2.6km、復路:59.3kmで 計:126.5kmでした。
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食虫植物展

2012-07-25 15:23:57 | 日記
 7月25日(水)  天気:晴れて暑い・・   室温:34.1℃

 きょうは 手柄山・温室植物園へ 「食虫植物展」 を 見に行きました。 なぜか 「ひょうたん作品展」
も やっていました。 食虫植物は 一種の観葉植物?
 食虫植物の中には ウツボカズラのように つぼ状の捕虫葉に虫を落として捕えるもの、ハエトリグ
サのように 葉で挟んで捕えるもの、水の中に生えるタムキモのように 水中で捕虫のう(袋)に虫を吸
い込んで捕えるもの、ムシトリスミレのように 葉の表面の突起状のものから ねばい液を出して捕える
もの、モウセンゴケのように 線毛から粘液を出して捕えるもの などがあるそうです。
 が 虫を捕えているものはありませんでした。 植物園の中は ムシ暑く 蚊が異常発生していたので
食虫植物が フル稼働して 蚊を一網打尽にしてほしかった・・。

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山崎 街歩き

2012-07-17 14:08:38 | 日記
 7月17日(火)  天気:曇り 後 晴れ   室温:33.2℃ 暑い!

 今朝 曇っていたので 多少 涼しいかと思って 山崎へ行ってきました。 ところが 意外と蒸し
暑く 日が照ってくると 猛烈に暑くなり 予定の個所は 廻りましたが 篠の丸城跡へ登るのは 止
めました。 きょう 近畿地方の梅雨も 明けた?
 地図にある駐車場は 何か建物を工事中で 駐車不能。 図書館・歴史郷土館は お休み・・。
地図にある 図書館2階の歴史資料館は 歴史郷土館の間違いです。

 私の街歩きも 加東市、室津、赤穂、龍野、網干、林田町、神戸・大輪田の泊、出石、加古川、明
石・・ときて 残るは 山崎町くらいしかありません。 山崎の街を 歩くとすれば 下の図の星印の個
所ですが・・。   与位の洞門、伊和神社や 御形神社は 別の機会に・・。

 図は 道の駅 「山崎」 でもらった パンフ 「宍粟市すぽっとMAP」 を 拡大したものです。
歩いたのは 文化会館に 駐車し 歴史郷土館(休館)、山崎城(鹿沢城跡)紙屋門、山陽盃酒造、
老松酒造、町家カフェ・ギャラリーさんしょう、八幡神社、闇斎神社、大雲寺、妙勝寺、興国寺、総道
神社、青蓮寺・・・です。  山崎には 史跡が少ない?  旧因幡街道の道標は ありましたが・・。
 これらは 先日入手したパンフ ”先進のACT(悪党)回廊 武士のこころ息づく 西播磨” にも 「宍
粟の歴史景観・文化遺産を巡る道」 として 載っています。


 8:31 出発。 たつの、新宮を通り 山崎に入り 国道29号線に出る手前で 左折して 山崎
の街中へ。 山崎小学校の東の道路脇に 鹿沢城の搦手の碑があります。 山崎城=鹿沢城な
のですが どちらかに統一していただきたい。 この場所は 鹿沢城の搦手として 裏門への入口
となっていたそうです。 築城当時は 城の大手口だった?
 県道へ出て 図書館へ向かいます。 図の駐車場(旧山崎町役場?)は 工事中です。 直進して
文化会館へ行き 広い駐車場に 9:27 駐車。  ここまで 26.1km。 すぐ スタート。
 文化会館の東側は 公園で ここに 山崎城・内堀跡の碑が・・。 


 公園の奥へ進むと なんと ここに 鹿沢城・本丸跡の碑がありました。 後方の建物は 「山崎
歴史民俗資料館」 ですが 鍵がかかり しばらく 使われていないようです。
 この辺りが 山崎城で 今から 370年余り前 徳川家康の孫に当たる 松平石見守輝澄が 宍粟
郡3万8千石をもらって この地に 城を築きました。 寛永8年 赤穂城主であった弟の 政綱の死
去により 佐用郡と赤穂郡内から 3万石を加えられ 6万8千石となりました。

 寛永15年 御家騒動により 領地没収となり 代って 岸和田城より 松平周防守康映が 城主と
なり 宍粟郡、佐用郡の内 5万石を 賜わりました。
 周防守は・・・島根県浜田に移り その後に 岡山県から 池田光政の弟 松平備後守が城主とな
り・・・。 その後 明治になり 学制頒布により 池田藩邸が 今の山崎小学校になり・・・。
 近年まで 池田氏の家紋である 揚羽蝶の瓦を葺いた町家が あちこちにあったそうですが・・・。


 本丸跡の前が 山崎陣屋「紙屋門」 で 左右に 白い土塀もあります。 土塀は 低い石積み
の上に築かれ 屋根がかけられています。 「紙屋門」の 建造の時期は 不明ですが 嘉永~
安政期の1850年代と考えられます。 山崎陣屋の現存する唯一の建物で 山崎陣屋の本丸
の正面に当たる門です。 門としての形式は 一間一戸四脚高麗門で 扉の上半部は 透かし
となっています。 こうした形式の高麗門は 姫路城にも 存在しています。
紙屋門の名前の由来は 建造費を町方の紙屋が 寄付したことによるのだそうです。


 古い石垣の残る 「表御門」跡を 抜けると 図書館です。 が 本日休館には がっかり・・。
昨日 電話すると 誰も出なかったので 月曜が休みで きょうは 開いていると思ったのに・・。
図書館には 何も用はないのですが 2階の 「歴史郷土館」 に寄りたかった。 無料で 写真
OKらしいので 訪ねることのできる 山崎の史跡を 確認したかった・・。


 県道に出て 西へ行き 闇斎神社へ。 闇斎神社は 江戸時代の儒者・山崎闇斎を祀った
神社です。 山崎闇斎は 山崎町の出身?で 元和四年(1618) 京都で生まれ 幼くして
比叡山に預けられ 次いで 妙心寺の僧となり 19歳のとき 土佐・吸江寺に移り・・・朱子学
を修められ 38歳のとき 京都に帰り 還俗して 塾を開いた・・・。
 新道を学び 垂加神道と称する一派をつくられた。 即ち 神の道と天皇の徳が 唯一無二
と説く 神儒一致論である。
 この神社は 皇紀2600年を記念して 昭和15年に 建立された。 なにはともあれ 神社
は 特に見るべきものは ありませんでした。
 外にある闇斎のブロンズ像は 作家吉川英治が寄贈した木像を・・・。


 北の山裾にある八幡神社へ向かいます。 景観地区の「さんしょう」、「老松酒造」の間を
行くと 八幡神社。 長い石段の参道を上がります。 随身門があり 中に 埃を被った随
身さんが 座っています。 手水舎の手水鉢には 水が滴り落ちていて 気持ちがいい。


 境内は 広く 明るく 爽やかに 後ろの森はこんもりと・・。 八幡神社には 由緒書きが
ないので 何も分かりません。 正面の絵馬殿?、拝殿?は 銅板葺き、唐破風の屋根で
豪華な感じです。 絵馬殿には たくさんの絵馬が 奉納されています。


 境内には 樹齢約500年のモッコクがあります。 元来 モッコクは 海岸地方に自生するツバ
キ科の常緑樹で 生長の遅い木ですが 海岸から 約30キロの内陸で 環境に適応しており
学術的に価値が 認められているようです。 樹高13m、幹周り2mの巨木ですが 地上3m
付近の樹幹から 8本の支幹が出て 半球形の樹冠を形成している。
 神社が 創建された応仁元年(1467)以来 神木として 大切にされてきた・・。


 境内には 中を見ることはできませんが 立派な能舞台もあります。 能舞台は 元禄12
年(1699) に造られた?  歴代藩主の中に 誰か 能の好きな人がいたのでしょうか?
≪追記≫
 9月5日 能楽と狂言を披露する薪能が 山崎町門前の山崎八幡神社 能舞台であった。
 夜を照らす かがり火の中 華麗な装束をまとった演者が 勇壮に舞い踊る 幽玄の世界
 に 境内を埋めた約500人が 酔いしれた・・。


 町家へ戻り カフェ・キャラリー「さんしょう」 見て 対面の「老松酒造」を見ながら
東へ歩きます。 「山陽盃酒造」の前を通り・・。 関西で 唯一、鉱山坑道で熟成・・・。
 山陽盃酒造は 旧城下町にある蔵元で 天保8年に創業し 地酒を造りつづけており
「播州一献」 は 播州地域の良質の米、水、環境を使い 地酒の本来持つ良さを大切
にし 醸したお酒を どうぞ との思いを込めて・・・。



 通りを歩いていると 功徳山光泉寺があったので 予定外ですが 寄ってみました。 意外
なことに ここに 伊能忠敬の銅像がありました。 伊能忠敬 一行は 文化10年(1817) 天
文方が 山崎周辺の測量を実施。 その実測を基に 光泉寺本堂で 「大日本沿海輿地全図」
を 作成しました。 一行は 橋屋と伊勢屋を宿して・・・。 野次馬の多いのに 困ったそうです。


 光泉寺を出ると 通用門があり・・。 この門は 旧山崎藩家老の小野家の正門で 山崎城
搦手前の武家屋敷の遺構を 明治12年に移築したのもです。 思わぬ拾いものでした。
 ちょっと 人生の道を間違えて 大雲寺へ行く前に 泉竜寺へ行ってしまいました。


 永昌山泉竜寺は 浄土宗のお寺ですが 外に 延命地蔵堂の説明板があったので 延命地
蔵尊が有名? 延命と火事にご利益がある? 本堂の額には 無量光と。 読めないので 教
えてもらいました。 横の薬師堂には 薬師如来像が 安置してありました。


 最上山の東麓には 三寺が並んでいます。 南は 青龍山大雲寺。 門前にあった歌碑の ”月
影の 至らぬ里は なけれども 眺むる人の 心にぞすむ” の歌は 法然? ここにあった 「さずけ
地蔵尊」 の由来は 享保年間 山崎は 大火や飢饉が相次ぎ 賽誉上人が 泰平祈願を目的とし
人々の幸福なる日々を 切に願い 享保8年に建立された・・。 夜中に さずけごとを持って 家々
を訪れ 朝には 地蔵堂に戻るという・・・。


 隣は 日蓮宗の法光山妙勝寺です。 ここには 「夜泣き石」 があります。 門を入って
左に 「夜泣霊碑」がありました。 「赤穂へ帰りたい・・」 と 夜な夜な泣き声を上げたと 伝
えられています。 この悲しい話は 江戸の末期に さかのぼる。 赤穂藩の娘が 若者と恋
仲になったが 親の反対を受け 娘は 山崎藩の叔父に預けられた・・。(以下省略)
このお寺には 亀趺がありました。 亀趺を見るのも 久し振り・・。


 隣の泰安山興国禅寺に行きます。 臨済宗妙心寺派のお寺ですが・・・。 パンフには 山崎藩
の菩提寺とありますが 私には 見るものがありません。 そうそう 本堂の前に 「仏足跡」 があ
りました。 仏足跡は お釈迦様の足跡を 印したもので インドでは お釈迦様の標識として 礼
拝されました。 日本では 奈良の薬師寺にある仏足石が 広く知られています。 ここの仏足跡
は インドの古い時代のものを 模刻したもので 法輪、螺王、魚、月王、どう幡、網 が模刻され
ています。  この仏足跡を合掌し 礼拝した手で 体の悪いところを撫でると 治る? 


 南の泉竜寺に戻ると 東隣が 龍眼山随陽寺。 狭い山崎の街に お寺が多いのは なぜで
しょう? 花が お好きなようで 植木鉢、盆栽が たくさん置いてありました。 中に かわいい
ネジバナが 一輪・・・。
 随陽寺の由来は 備前岡山に浄福寺という浄土真宗大谷派の寺があった。 慶安2年に
 備後守恒元が 宍粟藩の領主となって 山崎に移ったとき、恒元の家中で 浄福寺の檀家20~
 30軒も 領主に従って 山崎に移住してきた。 そこで 浄福寺住職了室は 山崎に移り 隨陽
 寺を建立した。 隨陽寺は 池田氏ゆかりの寺なので、池田氏断絶後も 岡山藩から 扶持の
 支給は続けられ 岡山藩池田氏の援助は 大きいものがあった。


 山崎町のマンホールの蓋も スカートを穿かない鯉かと思いきや アユのようです。 花は?
南東方向にある総道神社へ行きました。 由緒記によると 總道神社が この地に鎮座せられ
た年代は不明ですが その昔 山崎藩が 当時領主であった龍野藩主木下勝俊によって 新町
の申付けを受けたのが 約四百年以前のことなので その頃 三町の住民によって 創建され
たものと考えられる。


 御祭神は、八街比古(ヤチマタヒコ)の神、八街比売(ヒメ)の神、男女二柱の神様である。 これらの
神々は 市街地の守護神であって 昔 京都の街の東西南北 四方の守りに 祀られていたと伝え
られ 山崎町家街の鎮守様として 迎えられたものと思われる。
 また 神社の表通りは 東西が 出雲街道、北行きが 播磨一の宮伊和神社への参詣道路であ
り その分岐点であった。 玉垣の大柱の一本に その道標(一ノ宮道)が 現存している。
 これらの点から 道祖神のように 道しるべの神とも仰がれ 神社名の總道神社とは そこから
名付けられたものであろう。
 昔の道は、揖保川船元の渡しから 中広瀬、山田を通り この神社を 目指していたのだろう。


 総道神社の南、県道の角に 右・因幡道の道標があります。 東にある青蓮寺へ行きます。
青蓮寺は 山崎町山田町の清水口見附にあります。見附とは 城郭の出入り口のことで、桝
形・虎口という方が 分かりやすい。 清水口見附は かつての山崎城の外堀であった上溝に
架かる 永観橋を越えた付近をいい 山崎城 また 城下の大手口に当たります。


 青蓮寺は 池田家の菩提寺で 境内の御霊屋には 池田輝澄の祖母蓮葉院と母督姫の
位牌が 祀られています。 この御霊屋には 葵紋の瓦が葺かれており 格式の高さを表し
ています。 本堂の屋根は 2階建て構造になっており きょう訪れたお寺の中では 一番
立派なお寺ですが 家で 写真を見て がっかり・・。 門と本堂の2枚しかありません。

 青蓮寺は 慶長12年(1602) 徳川家康の側室西部(にしのごおり)の方の菩提追善のため
娘である於富宇(督姫)の方の請いにより 家康の下命で 池田輝政により 姫路城下 東山に
寺格10万石として 建立されし寺で 元和元年(1615) 輝政4男輝澄が 宍粟郡を拝領したと
き 現在地に移建された。 徳川家有縁の寺として 徳川歴代将軍の位碑を祀っています。
 山門の屋根の上にある二つの金色の丸印は 三つ葉葵の御紋のようです。 目に入らぬ・・。
開山は 法華宗 総本山 本成寺の貫主・日教上人。 本成寺発祥の地から 二文字を取って
青蓮寺(しょうれんじ)と名付けられました。  京都の青蓮院と つながりは?  ない?


 青蓮寺を後にして 県道に出て 西へ戻ると 小学校前の信号の角に 「大手前」の大きな
道標がありました。 この地は 鹿沢城の大手前に当たり その昔 本多家・筆頭家老 武間
清左衛門の屋敷地であった。 その後 山崎高校などがあったが 昭和33年 山崎町役場
が移転した。 お休みの歴史郷土館の前を通って 11:50 車に戻りました。
 折角なので 文化会館の中を覗きましたが・・・。 11:57 帰路につきます。


 中広瀬で 国道29号線に出て 右に曲がると 関電の入口脇に 旧因幡街道の道標があり
ます。 道標を見て これで 完璧です。 心おきなく帰れます。 そうそう 篠の丸城跡に行か
なかったのは・・・。 篠の丸城跡は 能見城ともいわれ 定かではないが 貞和年間に 赤松
定範(円心の二男? 姫路城の基を築いた?)によって 築かれたと言われ 後に 宇野氏
の居城となり 長水城の支城として・・・。 山頂の一本松は 元気でしょうか?

 新宮、たつのを走り 途中 バリュウ太子で 昼食を買い 13:20 帰りました。
道の駅山崎で 冷やしそうめん でも と思っていましたが よく考えると きょうは 火曜日なの
で 道の駅は 休みのはず・・・。  それにしても きょうは 暑かった!
本日の走行距離は 往路:26.1kn 復路:27.0kmで 計:53.1kmでした。
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兵庫県の三等三角点 百座

2012-07-14 11:43:17 | 山歩き

 7月14日(土)  天気:曇り 小雨   室温:29.5℃

 「兵庫 二等三角点 百座」を達成した今 山歩きの目標が 無くなってしまいました。
二等の次は 三等 という人もいるので 兵庫県の三等三角点を 調べてみました。 地理院の
基準点閲覧のページで 「兵庫県」、「三等三角点」 で 検索すると 807点の三等三角点
がでできます。  山ではない ところにある 三角点も多いので 807点を調べ 100座を
選定するのは 非常に 難しい作業なのですが 播磨を 中心に 100座 選んでみました。
 驚いたことに あることから 『宍粟50名山』 の本を見ると 20以上の山が 見つかりま
した。 この本に 三角点の種類、点名が 書いてあるとは・・。 本が 発行される前に 踏破し
たので 本を見る機会は ほとんど ありませんでした。
 さっき気付いたのですが TAJIさんの 「兵庫の山めぐり」を見ると 「兵庫の山々」には
点名はないものの 山名、三角点の種類、標高、地図 が 書かれていて 三等の山を見ること
ができます。 例えば 天児屋山など・・・。

 現在 三等の山が 100点は 見つかりましたが 暇をみて 追加・修正したいと思います。
三角点の点名が 山名なら 分かりやすいのですが 地名だと 分かり難いので 苦労します。
例えば 「西山」 という点名の三等三角点が 兵庫県に 7点 もあります。
 三等三角点は 4kmを目安に設置されるそうなので 探せば まだまだ 見付かると思います。

 金香瀬山、表山、大中山など 登っていない山も 何点かありますが 今のところ 未登の山に
登る予定は ありません・・・。 下の100座をみると、多くの山に登っているので、すでに 100
座は 登ったようです。  現在 調べたものを 記します。 順不同です。

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
 No. 点名   山名    標高m   2.5万地図  備考
  1  三国岳   三国岳    855.2   大名草 
  2  熊見    京見山    216.1   網干
  3  表山    表山     143.1   網干
  4  野瀬    五六見山   292.9   相生      仏ガ台山
  5  七曲     嫦峨山    265.8   網干   
  6  川北     高山     298.3   笠原     姫路・加古川の境界
  7  立岡山   太子山    247.3   網干 
  8  南山     南山     166.8   姫路南部
  9  苫編山   苫編山    165.6     姫路南部
 10  山崎     篠の丸城跡  338.0   山崎
 11  高御位   高御位山    299.8   加古川
 12  桶据山   桶据山     247.6   加古川
 13  総山     総山     168.3   三木     小野アルプス
 14  三濃山   三濃山    508.6   二木
 15  愛宕山   愛宕山    167.8   龍野
 16  祇園山   祇園嶽    340.4   龍野
 17  姫路城   姫山       45.5   姫路北部
 18  蛤山    振袖山    164.4    姫路北部  
 19  増位山   増位山    259.0    姫路北部
 20  伯母山   伯母山    179.3    姫路北部

 21  法華山    笠松山    244.4    笠原
 22  八千種山   八千種山    257.4    北条
 23  金城山    金城山    399.3    比延
 24  矢筈山    矢筈山    363.0    西脇
 25  大撫山    大撫山    435.9    佐用
 26  明神山    明神山    667.9    前之庄
 27  大嶽      大嶽山    453.1    粟賀町    
 28  観音山    観音山    387.2    中村町
 29  木谷山    木谷山    424.8    中村町
 30  黒木山    黒木山    392.9    中村町
 31  浅香山    浅香山    315.5    中村町
 32  石金山    石金山    508.4    中村町
 33  入相山    入相山    780.2    粟賀町
 34  生栖      行者山    787.2    安積
 35  延命寺山    三組尾    539.7    丹波和田
 36  深谷山    マタニ山   600.2    丹波和田  
 37  笛石      笛石山    894.6    西河内
 38  植松山    植松山   1191.1    西河内
 39  空山      空山     900.4    西河内
 40  笠ケ城    笠ヶ城山    668.9    音水湖

 41  山品      山品山     945.8    音水湖
 42  高峰      高峰       844.6    神子畑
 43  千町      千町ヶ峰   1141.3    神子畑
 44  竜ケ岳    竜ヶ岳      816.7    大名草
 45  青倉山    青倉山     810.5    但馬竹田
 46  檜倉山    岩屋山     718.3    大名草
 47  稚児ケ墓   稚児ヶ墓山    596.3    有馬
 48  三草山2   大坂山      449.9    比延
 49  比延山    比延山     364.6    比延
 50  西光寺    西光寺山     712.9    谷川
 51  至山      至山       273.8    谷川
 52  山津屋    宝記山     193.5    網干
 53  中島      権現山     140.3    網干   御津山脈東端
 54  甲山      甲山        36.8    姫路北部
 55  手柄山    手柄山      49.3    姫路南部 
 56  菅野      伊勢山     353.0    姫路北部    
 57  坂戸山    坂戸山     316.2    前之庄
 58  神谷      宮山       646.0    山崎
 59  安積      岩谷山     732.6    安積
 60  大倉山    大倉山     385.0    前之庄

 61  母栖      母栖山     654.0    山崎
 62  上牧谷    篠の丸     512.2    山崎    
 63  狭戸      南山       431.1    安志
 64  皆河      阪水山     915.8    寺前
 65  波佐利    波佐利山   1191.6    音水湖
 66  中山      竹呂山    1129.2    西河内
 67  小原      三久安山   1123.2    音水湖
 68  森上      長義山    1105.6    西河内
 69  引原山    阿舎利山   1087.2    音水湖
 70  小谷      一山      1064.4    音水湖
 71  斉木      大甲山    1035.3    音水湖    
 72  藤尾峠    笠杉山    1032.1    神子畑
 73  筏       銅山       953.7    戸倉峠
 74  深山      深山       907.7    安積
 75  蔦沢      水剣山     872.0    山崎
 76  倉床      水上山     862.4    神子畑
 77  下野田    花咲山     637.7    安積
 78  蔦沢2     長水山     584.8    山崎
 79  上比治    牧山       505.7    安志   
 80  藤禾山    藤ノ木山    269.1    笠原

 81  後山      後山      1344.6    西河内   岡山県の山
 82  竜野      的場山     394.1    龍野
 83  衝原      シブレ山    347.5    淡河
 84  金香瀬山   金香瀬山    709.8    但馬新井
 85  上ノ垣内   法華山     243.3    笠原
 86  北飯盛    飯盛山     197.9    北条
 87  的形      高坪山     105.6    姫路南部
 88  西牧      大籐山     250.8    加古川
 89  和田寺    和田寺山    413.0    比延    山頂と三角点は異なる
 90  浦山      秋津富士    373.7    比延
 91  上ノ山     升田山     105.1    加古川   平荘湖
 92  書写山    書写山     349.9    姫路北部   山頂と三角点は異なる  
 93  比延田    鎌倉山     452.7    西脇
 94  熊ノ尾     角尾山     343.8    西脇
 95  啼山      鳴尾山     236.2    西脇
 96  山ノ内     行者山     649.9    寺前
 97  木屋ケ谷   大中山     662.3    寺前
 98  城山      竹田城跡    353.4    但馬竹田
 99  城山      黒井城跡    356.8    黒井
100  釜床山    釜床山     648.8    但馬新井

≪その他≫
  1  常隆寺山   常隆寺山    515.1    仮屋・志築   淡路島
  2  皿山      皿山        95.9    社        小野市
  3  大箕山    大箕山     626.3    矢名瀬
  4  烏帽子山   烏帽子山    512.5    福知山西部
  5  西谷      鉄鈷山     775.     直見      718.2m
  6  法沢      法沢山     664.5    須田
  7  三開山    三開山     201.6    豊岡
  8  雲須山    雲頂山     876.4    大名草
  9  田井     -           2.6    網干    平地(家から最短)
 10  高山      高山       299.3     相生

 11  川向山    川向山     286.9     相生
 12  砂子      雄鷹台山    251.1     相生    山頂と三角点は異なる
 13  入野山    入野山     247.9     龍野 
 14  伊勢      峰相山     254.5     龍野
 15  三原山    多賀登山    441.3    三日月
 16  轟山      愛宕山     411.1     上郡
 17  松頭山    六道山     354.4     備前三石
 18  光明泉    光明山     260.9     二木
 19  天王山    高嶺山     260.4     上郡
 20  朽原      平石山    1061.2     長谷 

 21  新田      高星山    1016.4     長谷
 22  本谷      高畑山     983.8     生野
 23  川上      砥峰       972.2     長谷
 24  福畑山    飯森山     900.7     生野
 25  白口      白口山     814.4     生野
 26  八幡山    八幡山     775.4     生野
 27  西栗栖    田幸山     448.3     三日月
 28  狼谷      氷室山     371.8     姫路北部
 29  中畑      門柳山     598.2     谷川
 30  黒谷      当田山     493.8     安志

 31  宮中山    宮中山     995.7     戸倉峠
 32  伊和      白倉山     841.7     安積
 33  古屋山    冨土野山    759.9     大屋市場
 34  明延山    明延山     786.4     大屋市場
 35  安井      高鉢山     614.1     千種
 36
 37
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古典植物と山野草展

2012-07-12 12:10:52 | 日記
 7月12日(木) 天気:曇り 小雨  室温:29.6℃ 蒸し暑い

 きょうは 手柄山・温室植物園で行われている 「古典植物と山野草展」(共催:姫路古典園芸
同好会) を 見に行きました。 ウチョウラン、富貴蘭などの花が ありましたが 山野草も 今の
時期 咲いているものは 少ない・・・。






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