数日前のネット記事の見出しに
【ソムリエに「最もまずい」と評価された400円の激安ワインが国際コンクールで金賞を受賞してしまう】
とありました。以下は本文より。
『「○○コンクールで金賞」といった情報はワインなどの商品を選択する際に重要なポイントです。しかし、ベルギーの公共放送局「RTBF」が「有名ソムリエに最悪と評価された激安ワイン」のラベルを貼り替えて国際コンクールに出品する実験を行った結果、高評価を得て金賞を獲得してしまう事態が発生しました。』
『ワインに関するコンクールは世界中で開催されていますが、各コンクールの評価がどれだけ正確なのかは分かりません。ベルギーの最優秀ソムリエに選出された経歴を持つエリック・ボッシュマン氏によると、ワインコンクールの中には多額の参加費を要求する「金稼ぎだけを目的としたコンクール」も存在するとのこと。』
以上、
この記事そのものの信憑性を疑ってしまっては話が進みませんので そこは置いておきまして、こういうことが発覚するといろんなコンクールが怪しく見えてしまいますよね。そしてどれが信用できる情報なのか分からなくなってしまいます。ひいてはそんなことを野放しにしている業界ってどうよ?と思っている人だっているかも知れません。
いろいろ考えたり行動したり調べたりして行きつくところは「誰を信用するか」なんですよね。当店はそういう視点で生産者と交流し、会話して、現場を見せてもらって、お客さんに自信を持っておすすめできる品を選んでおります。もっと言うと、人間として信用できる生産者のかたがたとお付き合いしております。それがすべてですわ。美味しいと思うかどうかは飲む人それぞれの好みによりますので、正直な内容を貫いてくれる人間性が何よりも大切ですわ。
その中のひとつが山梨・勝沼の丸藤葡萄酒さん。いささかぶっきらぼうながら実直な経営者のもとで醸されるワインは安心しておすすめできます。
もうすぐ今年の新酒が出ますのでどうぞご期待ください。
お伝えするのが遅くなりましたが、丸藤さんのロゼのスパークリングワイン「クレマン ド ルバイヤート」はおかげさまで完売となりました。ありがとうございます。
次回の入荷はおそらく来春3月末ごろだと思います。あくまでも私の予想です。丸藤さんは人間の都合よりもワインの都合に合わせて出荷するので「例年通り」ではないことがよくあるのですよ。それで困ることもありますけど、それこそが自然なんでしょうね。丸藤さん以外にもそういうワイン生産者はたくさん居られるでしょうし、そういう人の比率がもっと高まれば上記のネット記事のようなことは勝手に減っていくでしょう。
話しが脱線してしまいました。まとめとしましては、コンテストや世間の評価は商品選択時の参考要素のひとつくらいに聞いておいて ご自身の価値観を最優先していただきたいと切に願う田舎酒屋のオヤジなのでした。
それでは、今日はワインで乾杯!(^o^)丿
何万円もするワインは美味しいんだろうけれど・・
数千円でも結構おいしいと思うワインにも出会います。
何を選んでいいかわからないときの判断で見るのはいいけれど
SNSに左右されず自分の舌で選んでほしいと思いますね。
また、
そのものの品質は確かに重要ですが、
誰と飲むか、どこで飲むか、どんな器で飲むか、
どんな料理で飲むか…などなどの要素で簡単に味は変わりますので、気が合う人と楽しく飲んだら
高くないワインでも美味しく感じると思います。
多くの人にそれを体験していただけたら酒屋冥利に尽きますわ。