Natriumさんが貸してくれたマンガ本「とめはね!」の最新刊、昨日の日曜日にじっくり読みました。
ふーん、へぇ~、と知らなかったことを教えられて感心しきりでして、マンガ本といえども侮れないのです。
ただし、知識だけ詰め込んでも頭でっかちになるばかりですので、実践も怠ってはいけませんな。私の場合は店内外のPOPや熨斗紙を書いたりするので、筆を持つ機会には恵まれておりますが、それと上手下手は別物でして・・・。
また、POPを書くノリで熨斗紙を書いてはよろしくないので、その辺も考えながら練習しているのですよ。と言っても気が向いたときにちょびっとだけですが。
そういえばマンガ本を読んで思い出しました。以前もチラッと当ブログで触れました、今は亡きM山自転車屋さんの爺さんの筆使いを。
左手でこんな風に熨斗紙を持って…
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こんな感じで筆の最後部をつまむようにして、さらさらと運ぶ毛先の滑らかなことったら、書かれた字は勿論 その姿さえも芸術的でしたわ。今回のマンガ本にも似たような場面がありましたが、実際に見ると とにかく感動モノですよ。ひと言で表現するならば「美しい」・・・との言葉が最適でしょう。
(この写真では分かり辛いと思いますが、一人で撮影するとなるとこんなアングルになってしまうのです。)
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残念ながら、その方の書かれた字は残っておりませんが、記憶を頼りにいつか私もあのようになるぞ、と密かに目指しているのであります。
私のおじいちゃんは商売人で、「大福帳」に墨と筆でごく自然に書いていましたね。そうです、左手に帳面を空中に浮かせて……。
達筆なのか、子どものころの記憶なので分かりませんが、「すごいなあ!」と見とれていました。
「習うより慣れろ」とはよく言ったもので、筆を持つ回数を増やすことが一番の近道かと思います。
チラッと画像でマイタさんの字を拝見したことがありますが、味のあるイイ感じで、「好きだなあ、こういう字!」と思いましたよ。(お世辞ぬきで)
その違いは大きいようにも見えますが、
どちらも極限まで行くと同じようになるのではないかと思ってます。
いろんな人の書を見て感じることは、
どうやらカッコつけずに素直な気持ちで筆を持つのが
上達への一歩のようですね。