今朝の日経新聞に寄稿されたKO大学教授の文章、論旨は明快なのですが読んだ後から忘れてしまう己のために箇条書きにしてみたりして。
- 日本における大学への進学率は、1990年度・24.6% → 2010年度・50.9% と、20年で倍増し、大学が「大衆化」した。
- さらに、大学の出口管理の甘さもあって、読解力や計算力さえ欠いた大卒者が社会に送り出されるようになった。
- 1、2より、企業の大卒者に対する評価が低下した。
- 千人以上の大企業の求人率 0.57倍、 千人未満の中小企業の求人倍率 2.16倍。 このように求人はあるが、大企業志向が強いため就職浪人が発生する。
などなど・・・
1から3は大学の問題、部分的には高校の問題でもあるのでしょう。4は学生自身の問題。情報過多時代なのに適切な情報が不足していることによるアンバランスですな。もっとも、社会経験がない訳ですから、メディアを通じて見聞きする機会が多い大企業が「安定して いい会社」に見えるのは当然ですね。文中『企業が新卒者に求めている能力と、新卒者が実際に獲得している能力の擦り合わせの強化が必要』とありますが、では誰がどのようにして中小企業の魅力を学生に伝えるのか・・・
その辺の解決策も提案されておりました。なるほどねぇ。
さらに 『新卒者は企業にとって自社の色に染め上げ易い「白い布」であり、それゆえに訓練可能性の高い労働者として これまで重視されてきたし、これからもそうであろう…』 とも。
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本当にその通りなら、キレイな色に染め上げて欲しいですね、国のためにも。
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