佐渡のクニちゃん(佐々木邦基くん・金鶴の酒米担当者)が新たなレポートを送ってくれたのでご紹介いたします。
金鶴 酒米日記
「ササキの掲示板・その十六」
今月にはいり待望の雨の日々となりましたが、依然として低温傾向の佐渡では稲の生育もゆっくりと進んでいます。
私は毎日農作業の記録の片隅に身の回りの動植物や食卓にのぼる食材の移ろいも記しており、その記録を見ても、今の日々の実感としても暦に対し生きものがゆっくりと移ろっているのが今年と感じています。
毎年6月中旬に口にする飛び魚や山の木苺、羽化するノシメトンボやアマガエルの変態も今ようやく旬を迎えています。
捕まった稲の茎が頼りなく不安だったのか茎二本を使って羽化したヤゴもいくつか見つけました。
そして契約農家本間さんの田んぼでもここにきてようやく稲の生育が進んできました。毎年6月中下旬には一定の生育を確認したうえで田んぼから水を抜く中干しという土を乾かす管理にうつるのですが今年はまだ水が入ったままです。それでも今日の様子であればもうじき中干しにはいれる事と思います。毎年季節のどこかで異常気象がおこるようなこの頃ですが10年以上にわたり本間さんの田んぼからは質量共に安定した五百万石が蔵に届けられています。
(ささき)
そして本間さんの良質な酒造好適米・五百万石は、金鶴 純米酒「風和(かぜやわらか)」になって私ども酒屋のもとに届きます。
それでは、本日も日本酒で乾杯!