先日の鮪は、かーちゃんの実家への貢物になりました。親戚が大勢集まる機会だったので絶好のタイミングでしたわ。実はワタクシ、一人娘を嫁にもらったという負い目がありまして、こういう希少な代物を入手した時くらいは配慮しなければならないのです。まあ私もかーちゃんの実家で鮪を味わうことが出来たので何の問題もありませんし。
話しは変わって、本日の日経新聞に、湾岸産油国が「人口の増加と世界的な食糧価格の上昇に対応するため」 に、「食糧生産国の囲い込みに乗り出す」 ような記事がありました。
湾岸諸国の大半は砂漠だそうで、国土に占める耕地面積は 「農業が盛んなサウジアラビアでも 3%、アラブ首長国連邦(UAE)では1%」 しかないそうです。なるほど、その状況で国内人口が増えれば、食糧確保のために生産能力の高い国を囲う気持ちもわからないでもないような… 莫大なオイルマネーで資金源には不自由しないでしょうしね。 ん?まてよ、そうなると世界の食糧価格がさらに上昇するから、日本が輸入しているモノも高くなっちゃうワケね?こりゃジョーダン抜きで輸入出来なくなる日が来るかも… 『食糧は余っている国から不足している国に行くのではなく、お金のない国からお金のある国に行く』 という山下惣一さんの言葉を思い出しますな。
フムフム…と読み進んでいくと 「湾岸協力会議(GCC)6カ国*は消費食糧の60%を輸入に頼ってる」 そうで、つまりそんな僅かな耕地面積しかないのに食料自給率は40%ということになりますなぁ…日本とほぼ同じですねぇ。
ちなみに日本の耕地面積は、国土の大体12.5~14%くらい。森林が約65%もあるそうな。(農水省の資料より算出、私の計算が正しければですが)
さらに同省のお話しでは、日本が輸入に頼っている農産物を完全に自給するために必要な耕地面積は1,700万ha と、現在の500万haの実に3倍以上。う~む、簡単ではなさそう。
ともかく、少しずつでも国の自給率を上げる努力を… 例えば作物を作れない人は国産品を買うことで自給率アップに貢献出来るんですから、モノは考えよう、きっと他にもいいアイデアがあるはず。
ということで、今夜も枝豆(はね出し)で晩酌しながら考えようっと。
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*アラブ首長国連邦・バーレーン・クウェート・オマーン・カタール・サウジアラビア、だそうです。