こんにちは! ただち恵子です

政治と社会、日々の暮らしの小さな喜び。思いつくままに綴ります。

司法の判断は「原発安全神話」を許さなかった!

2015-04-15 23:39:05 | 震災・原発・自然エネルギー
福井地裁は関西電力高浜3.4号機の再稼動差し止めの仮処分決定を下した。


昨年5月の大飯原発3、4号機の再稼動差し止め判決に続く、住民の勝訴。

「決定」は、政府が「世界最高の安全基準」と持ち上げてきた、原子力規制委員会の新規制基準について「緩やかにすぎ、これに適合しても本件原発の安全性は確保されていない」としている。

「基準が緩やかすぎる」と評価するにあたって、「なぜそういえるのか」を、詳細に検証している。


「新基準」を拠り所に新たな「原発安全神話」を創りあげようとする、政府の基本的姿勢そのものが断罪されたといえる。


こういう判決が下されたのも、仮処分の申し立ていう形で声をあげた申し立て人の方々がいたから。


新聞に掲載された「主文と理由の要旨」を、丁寧に噛みしめて読んだ。


以下は、3月に議会に私達、日本共産党市会議員団が案文を提出、他会派の同意が得られず、残念ながら陽の目をみなかった「意見書」案。

ここに転載しておきます。


高浜原発再稼働の反対を求める意見書(案)

国と関西電力は、高浜原発3・4 号機をはじめ、原発再稼働を強行しようとしている。原子力規制委員会は川内原発に続いて、昨年12 月17 日、福井県高浜原発3・4 号機の新規制基準適合性審査の合格証案を出した。そして関西電力は、大飯原発3・4 号機についても新規制基準適合性審査を申請し、再稼働を急いでいる。福島原発事故の収束も原因究明もできず、いまだに事故のために福島内外から十数万人が避難を強いられ続けているのに、新たに原発を再稼働することは許されない。
原子力規制委員会の田中俊一委員長は、審査に合格しても原発が安全だとは言えないと発言し、高浜原発ではフィルター付きベントも未設置で、免震事務棟も未完成で、欧州では必須だとされているコア・キャッチャーなどの安全設備も設置する予定すらない。また、高浜原発3・4 号機では、通常のウラン燃料ではなく、安全余裕が少なくなるMOX 燃料を燃やすプルサーマル発電を、福島原発事故後初めて実施する予定であり、プルサーマル炉で大事故が起きた場合、通常炉に比して2 倍以上の放射能汚染による健康被害が生じる可能性があるとされている。
さらに関西電力は、稼働から40 年超えの高経年化した高浜原発1・2 号機も再稼働しようと、特別点検を始め、劣化した危険な原発の再稼働で、いっそう国民を危険にさらすことになる。再稼働によって、大変な長期間の保管が必要な「核のごみ」がさらに増え、またプルサーマルで生まれる使用済み核燃料は持って行き場がなく、高浜原発の敷地内に留め置かれる。通常の使用済み核燃料よりもはるかに長期にわたる保管・監視が必要であり、住民にとって新たな脅威が生まれる。
先の福井地裁判決は、憲法13条や民法でも保障されている「人格権」、これに勝るものはないと述べている。日本の原発はすべて止まっているにもかかわらず、電力供給は安定している。本市においては、再生可能エネルギーを地域・市民で積極的に進める施策を展開しており、原発再稼働によって生活を脅かされることは許されない。
よって、下記事項を実施するよう強く要望する。



高浜原発3・4号機の再稼働に強く反対すること。

以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

平成27年3月  日                    泉 大 津 市 議 会

送付先:衆議院議長 参議院議長 内閣総理大臣 経済産業大臣 文部科学大臣  環境大臣 大阪府知事?


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