昨日の介護保険の話の続きです。
今、国が進めようとしている改悪、負担増とさらなる「軽度者」のサービス切捨てなどについて考えるとき、介護保険制度がスタートしてからの12年をふりかえる必要があると思いました。
しかし、「ふりかえる」話ばかりしていたら時間が足りません。本題は、「総合事業」や保険料、利用料の話をしなければなりませんから。
そこで、2000年から2011年までの12年間の「高齢者数、認定者数、保険給付総額」を各年度ごとにエクセルで数字を入れ、グラフにしてみました。
高齢者数は右肩あがりのほぼ直線。
2000年の保険制度スタート時点では、約1万人だった65歳以上人口が2011年には、約1万5千人、1.5倍に増えました。
特に、75歳の以上の後期高齢者の増加が著しく、2000年の約4千人が、2011年には約7千人。
当然のことのながら認定者数も保険給付総額も増えています。それぞれ、ほとんど倍化です。
ところが、認定者数と保険給付は高齢者数のように直線のグラフになりません。
右肩上がりは2005年度まで。2006年度には一旦減少。その後、微増です。
2006年に何がおこったか?
「予防重視」の口実で車椅子や介護ベッドをとりあげ、在宅サービスを制限、認定基準も厳しくしました。
高齢者、特に後期高齢者が増えているのに、認定者・認定率が減り、保険給付総額も減りました。
自然に減ったのではなく、無理やり減らしたのです。
3年前に「事業計画」見直しのとき、制度改悪の影響について実態調査も検証も分析もなく、ただ「計画よりも認定者数は少なかった」などと平然と記載する「計画案」に対し、私は提出したパブリックコメントの冒頭に「計画策定の前提条件を欠いている。」として以下のように書いたものです。
【「計画」策定は、現行「計画」に基づく事業の影響・効果の検証の上にたって行われるべきである。それが極めて不十分な本「計画」は暫定的な「案」として位置づけ、高齢者と家族の実態を願いを反映した「計画」の策定を、あらためて行政と市民の共同の事業として取り組むことを求める】
歩けない人から車椅子を取るあげるような酷い仕打ちをしておいて、「その結果何がおこったのか」の検証さえなく、「計画と実績の乖離」を数字だけ掲載している無神経さは、今も許せません。
今、国が進めようとしている改悪、負担増とさらなる「軽度者」のサービス切捨てなどについて考えるとき、介護保険制度がスタートしてからの12年をふりかえる必要があると思いました。
しかし、「ふりかえる」話ばかりしていたら時間が足りません。本題は、「総合事業」や保険料、利用料の話をしなければなりませんから。
そこで、2000年から2011年までの12年間の「高齢者数、認定者数、保険給付総額」を各年度ごとにエクセルで数字を入れ、グラフにしてみました。
高齢者数は右肩あがりのほぼ直線。
2000年の保険制度スタート時点では、約1万人だった65歳以上人口が2011年には、約1万5千人、1.5倍に増えました。
特に、75歳の以上の後期高齢者の増加が著しく、2000年の約4千人が、2011年には約7千人。
当然のことのながら認定者数も保険給付総額も増えています。それぞれ、ほとんど倍化です。
ところが、認定者数と保険給付は高齢者数のように直線のグラフになりません。
右肩上がりは2005年度まで。2006年度には一旦減少。その後、微増です。
2006年に何がおこったか?
「予防重視」の口実で車椅子や介護ベッドをとりあげ、在宅サービスを制限、認定基準も厳しくしました。
高齢者、特に後期高齢者が増えているのに、認定者・認定率が減り、保険給付総額も減りました。
自然に減ったのではなく、無理やり減らしたのです。
3年前に「事業計画」見直しのとき、制度改悪の影響について実態調査も検証も分析もなく、ただ「計画よりも認定者数は少なかった」などと平然と記載する「計画案」に対し、私は提出したパブリックコメントの冒頭に「計画策定の前提条件を欠いている。」として以下のように書いたものです。
【「計画」策定は、現行「計画」に基づく事業の影響・効果の検証の上にたって行われるべきである。それが極めて不十分な本「計画」は暫定的な「案」として位置づけ、高齢者と家族の実態を願いを反映した「計画」の策定を、あらためて行政と市民の共同の事業として取り組むことを求める】
歩けない人から車椅子を取るあげるような酷い仕打ちをしておいて、「その結果何がおこったのか」の検証さえなく、「計画と実績の乖離」を数字だけ掲載している無神経さは、今も許せません。