こんにちは! ただち恵子です

政治と社会、日々の暮らしの小さな喜び。思いつくままに綴ります。

このまちで安心して暮らし続ける保障をつくるために今、できること

2012-01-14 22:21:25 | 社会保障
泉大津社会保障推進協議会の会議兼学習会で「介護保険第5期事業計画」について話をさせていただいた。

報告のサブタイトルに書いたのが表題の「このまちで・・・」。

きょうの報告をつくるにあたって、これまでの「計画」を、ざっとではあるが見直した。

1994年3月 初めての「老人保健福祉計画」
2000年3月 初めての「介護保険事業計画」を含む「第2次老人保健福祉計画」
2003年3月 「地域福祉計画」の第3章に「第3次高齢者保健福祉計画(第2期介護保険事業計画を含む)
2006年3月 「高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画」H18-20年度
2009年3月          同上         H21-23年度

残念ながら、「いつでも、どこでも、だれでも必要なサービスが利用できる」体制とは、ほど遠い。
しかし、「市民参加、情報公開」は少なくとも理念、原則としては大きく前進した。

初めての「老人保健福祉計画」策定のときは、「素案」は議会にも示されず、策定委員会も非公開だった。
策定委員会の公開、委員の市民公募を求めた。そして示された「案」に対して「私たちの対案」も作り発表した。

今、計画策定のための委員会は市民公募の委員が入り、委員会(推進委員会)は公開される。
パブリックコメントも行われる。

「要求して実現した制度を生かして、少しでもいい計画を一緒に作ろう!!」という思いをこめて1時間余り話をさせていただいた。

参加者のひとり、Nさんの発言から。
「95歳の母親が、認定更新で要介護2から要支援2に。これまで週3回通っていたデイサービスに1回しか行けなくなる。デイサービスで、お風呂も入れた。人とふれあうこともできて、認知症の症状も改善した。1週間のうち6日、家に閉じこもりになったら、また認知症がすすむのではないかと不安。お風呂も家では大変。」
Nさんは、別居のおかあさんの家に朝昼晩と通って、食事などの世話をしていると言います。特に「投薬の管理」は欠かせない。「絶対飲まなければいけない」と医師に言われていた薬を飲まずに、体に変調をきたし大変なことになった経験も。

95歳のおかあさんは、認定調査のときに「・・・ができますか?」と聞かれれば、がんばって「できる」ところをみせるだと言う。「人に迷惑をかけずに・・」と、誇り高い一人暮らしをしてこられたのだと思う。

「薬を間違えずに飲むように、朝昼晩と通って見届けなければならない」95歳の高齢者に「要支援」の認定はどう考えてもおかしい。

一番大変な人は、声さえあげられないのだと思う。
声にならない声をすくあげるもの、本来行政の役割だ。
だから、「郵送アンケートだけではない聞き取り、実態調査を」と言ってきた。

パブリックコメント〆切まであと1週間。
出来る限りのよびかけをしようと、あらためて思った。

たくさんの「Nさん」がいるに違いない。




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