無題・休題-ハバネロ風味-

私の視線で捉えた世の中の出来事を、無駄口、辛口、様々な切り口から書いてみました。

金山町へ行く

2017-06-26 13:14:19 | 建築・都市・港

金山町のこども園の見学に申し込んだが、どうやら酒田から向かうのは私一人らしい。GoogleMapで最短距離を探ると、八幡-真室川-金山が最も近いルートだと出た。10時過ぎに金山へ入る予定をAさんに連絡して車に乗り、ナビを操作する。金山に着くのは2時間強と出た。ガッデム

ともかく急ぐも、カーブは多いし、のんびりと走らす車は多いしで焦る。途中で11時過ぎになるかもと連絡しようも、携帯の充電は0%である。車のシガラーターに繋ぎ、Aさんに電話をする。何のことはない。いつも通りの1時間ちょっとで金山に着く。普段の感覚の方がナビよりも正確だった。早めに着いた私は、Aさんの指示通り、役場の駐車場に車を止めて、大堰に寄り道をした。

右が役場の駐車場。

大堰。数年毎に金山町に来ると、町がどんどん変わっているのが判る。

大堰には大きく育った鯉たちが泳いでいた。誰が餌のパンを持っているのが判る1枚。

待ち合わせのマルコ蔵まで、街中を歩く。絵になるような街並みだ。

 この景観は、最初は町役場を中心にした1角だけだったのが、もう郊外まで確実に広がっている。ちらっと見える荘内銀行の建物も、改装されたもの。混構造の既存建物に下屋を降ろすのが、滅法大変だった事を知る。

1つ残念なことがあった。マルコの蔵近くにあった筈の古い長屋門が見つからない。後でAさんに、朽ちて取り壊されてしまったことを聞いた。

これはまるこ蔵。左奥は資料館になっている。右奥は、以前改築前に見学させて頂いた。この広場も、以前には無かった。

広場には、回廊も設けられ、ベンチと水道設備があった。バーベキューでも出来るのかなと思ったが、かまどはない。

これが外観。

 

 

 

資料館の後ろは、以前訪れた郵便局があった。

 

銀行の隣のお店。金山の建物の特徴は、屋根から飛び出た棟飾り(カラス)だ。

見学の帰りにご馳走になった金山町の金多楼のスーラータンメン卵とじ。美味しいよ~、熱いよ~~!

次にマルコの蔵の2階で珈琲をこれまたご馳走になる。

古い家具が素敵。

帰りにもう一度大堰に寄り、この建物の屋根を葺き替えするのだと聞いた。杉皮葺きの石置だが、Aさんの一日で葺けるだろうかとの問に、私は無理では無いかと答える。見たとおり、2軒もある。

公園の中にある建物は、誰でも自由に使って良いのだそうだ。昼寝するのには絶好だそうだが、この床の間の窓からの風景が綺麗だそうだ。これは何としても杉皮葺きが完成されなければならない。

私と擦れ違いに、家族連れがやってきた。ここで休憩と食事をするようだ。もちろん、この建物にはキッチンもトイレも付いている。

女性の団体が見えた。役場の職員が案内をしている。

一人ぐらいは混じっても、違和感はないだろうと思ったが、通りすがりに説明を聞くだけにした。大通りに停めてあったバスには、西遊佐地区からの女性達のようだ。

Aさんと別れて、朝来た同じ道国道344号線を戻ることにした。この道は30年も前に、Mさんに連れられて山菜採りをした思い出の土地でもある。

今年は食べることが出来なかったアイダケが大きく茂っていた。

マタタビに着いていた実だろうか、蕾だろうか。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

金山町認定こども園めごたま

2017-06-26 10:04:03 | 建築・都市・港

金山町の認定こども園めごたまの見学会が行われた。頂いた案内状の住所をGoogleMapで辿っても、民家のある位置を示すだけで、どう見てもこども園の敷地には見えない。すると、金山町のAさんが助け船を出してくれた。金山街役場近くのまるこ蔵で待ち合わせをして、Aさんの車に乗せて貰った。やはりヒットした位置とは違っていた。

園舎が大きすぎて、遠くからでないと全景が撮れない。しかし電柱がそれを邪魔をする。金山杉をふんだんに使った園舎だった。景観条例のある金山町にあって、中央の特徴的な色は稲穂を表しているらしい。金山町役場もこの色である。

乳児棟

その前庭は、動物たちの遊び場でもあると言う。

乳児棟と幼児棟の間の中廊下。園庭へ通り抜けが出来る。

幼児棟。その前庭には、園の田んぼで田植えされた稲が揺れている。

園庭から見る。幼児棟の屋根は、屋上緑化がされている。土の厚さは10cm程度で種も蒔いたが、敷地の造成で出た綺麗な土を利用したので、在来の雑草たちが生えているとのこと。この柔らかな緑色は美しい。草刈りはヤギやヒツジが担当するらしい。

中央の築山は、草が生えている場所と、砂利や石が並べてある場所がある。この突き出た丸太は、将来父兄によりブランコや遊具に変わる予定だそうだ。

水も流れている。水遊びが出来て楽しいだろうなと思う。

玄関に入ると、大きな吹き抜けの空間があった。薪ストーブが設置してある。

2階は職員室である。玄関から土間が園舎内に続いており、これは羨ましい。

土間にかまどである。勿論使えるものだ。

 

2階の職員室と共に、ここは職員と父兄、子供達のたまり場になるのだろう。

その後ろには和室があった。茶室にも使えると思う。ここの建具が凄かった。

張ってあるのは、シナ織りの布である。ひぇえ~。

土間脇のホール。金山杉の使い方が豪快だ。

丸太の柱がふんだんに使われている。梁もでかい。

廊下とは呼べない広さで、遊び場になるのだろうなと思う。

廊下の外側には、土間が連なっている。子供達はここを通り、下駄箱に靴を入れ自分の保育室に入る。雪の多い金山では大切な空間である。

廊下に設置されたコート掛け。濡れた服が乾くように、暖房機も入っている。

5歳、4歳、3歳の保育室の前にはそれぞれ手洗い場がある。

保育室は2つに分かれており、建具やけんどんを取り除くと大きな空間になる。

ここは3歳児室と北側の土間。

園庭からも出入り出来る土間。足洗い場が外ではなく、内部に着いているのが良い。土足で入れるトイレもある。

保育室東側の濡れ縁。走って遊んだり、外に出られる。濡れ縁外側の格子は耐力壁で、頭上に室外機があるのは、子供達の動きに邪魔をしない工夫だ。

給食室と配膳台。どんな料理を作っているのか、子供達から見えるのが良い。

中廊下を挟んで、乳児棟に入る。

中央の小ホール。段差が着いており、階段で下りるのと滑り台がある。ここにも金山杉の丸太がある。

ピンクのインフォメーションのような場所は、調乳室。漆喰に彩色。巾木がモザイクタイル。0歳児室。

1歳児室。段を上っていくと・・。

トイレとなる。ここにも自然な風合いを活かした木材の段板があった。

これは2階の職員室脇のから屋上緑化を眺めた所。雪で土は流れない予定だそうだが、一冬を超すと結果が得られると思う。雑草に混じって花が咲くのは綺麗だと思う。ただ、鳥たちが樹木の種を運んで来るとやっかいになる。

園長さんが設計を担当された(株)象設計集団に惚れ込んで実現出来たこども園だけあって、素晴らしい内容だった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする