無題・休題-ハバネロ風味-

私の視線で捉えた世の中の出来事を、無駄口、辛口、様々な切り口から書いてみました。

十和田市現代美術館

2011-09-10 13:37:02 | 建築・都市・港



2日目メインの見学会で、十和田市現代美術館にバスで移動する。



西沢立衛+妹島和代の作品である。



白いキューブと硝子の渡り廊下で繋がれており、一つ一つの空間が広さも高さも、置いてある角度も違うので、全景を撮っても面白くなかった。
実際に目で見た印象の方が良い。



この美術館が置かれている通りは、日本の道百選にも選ばれた通りで、旧陸軍の門から建物までの通路だったらしい。現在は官庁街になっており、敷地が空いた時に民間で計画されるのを嫌って美術館にしたらしい。



壁画も作品の一つである。



入り口付近の集合場所に向かう。



ポール・モリソンのオクリア



玄関脇にあるチェ・ジョンファのフラワーホース



玄関から入ってすぐのホールの床も、作品の一つだそうだ。カラーテープで貼ってある作品で、汚れないようにとビニールが敷かれている。
ジム・ランビーのゾボップ



雪国にこの外壁の納まりで良いのか少し不安。内部には、結露受けのような窪みがあった。



見る角度によって、表情を変える建物。
中にぶら下がっているのが、スゥ・ドーホーのコークアンドエフェクト



殆どの作品は、外部から見えるし、撮影も可能なのだが。



館内の撮影は禁止なのだという。
ならば、中庭なら良いのかと思ったら、注意された。
館内の作品には手を触れてもいけないのだと言う。
触っても良し、フラッシュを焚かなければ撮影も可能の外国の美術館に比べれば、なんとけつの穴の小さいことと感じる。

左がオノ・ヨウコの念願の木。歩いている中庭が三途の川。
上部に見えるのが、森北伸のフライングマン・アンド・ハンター


それなら、もっときめ細かく外部から撮してくれば良かったと思う。
この6角形も作品の一つ。アナ・ラウラ・アラエズの光の橋。



この巨大な赤蟻は見事だった。夜になって歩いたら、面白いだろうな。



ここが美術館の最尾で、やっぱり馬のモチーフがあった。



通りの向かい側に移る。



R&Sieのヒプノティック・チェンバー



キノコのアミタケのように見える。内部はカッパドキアの地中都市。



この2つのキューブは、片方がトイレで片方が車庫だった。



このニョロニョロも一緒に、インゲス・イデーのゴーストアンノウンマス



男子トイレに入る。




窓の上から何かが覗いている。



外に出てみると・・。



草間弥生の愛はとこしえ十和田でうたう。



きのこもカボチャも、犬も、床も、みんな水玉模様。
この床の水玉模様で、ケンケンパーが出来れば面白いと思った。
最近の子供達は石蹴りが判るだろうか。



かぼちゃの中に入ることが出来る。



かぼちゃの中は真っ暗



遠くにニョロニョロとトイレが見える。
なんて青い空なんだろう。
この日は台風で和歌山は大変だった。



普通のカーポートに、膨らんだ車があった。



エルヴィン・ヴルムのファットカー



後ろももっちもち



ファットハウス。ふくらし粉で膨らませたような家。内部に入ることも出来る。



広い歩道には、馬の蹄鉄の跡が。



一見柔らかそうで、実は固いリュー・ジャンファのマーク・イン・ザ・スペース
勿論、座ってみる。



車止めにも、馬のモチーフが。



蔵のオブジェの廻りにも、蹄鉄の模様で囲まれている。



馬の蹄鉄の語りの立体案内板



面白いと触ってきた。



この通りは、赤松の緑と、桜がとても綺麗なのだそうだ。



歩道の敷石にも、松の模様があった。

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旧渋沢邸

2011-09-10 11:47:01 | 建築・都市・港
牧温泉の敷地内に、渋沢栄一邸が移築されている。徳川の幕臣であり、実業家でもあり、途轍もないスケールの大きい人間だったようである。起こした企業は数知れず、渋沢邸の前には渋沢神社なるものもあり、神格化されていた。私は、本人にあったことがないので、よくわからない。



この地域は六戸だったのか。



渋沢邸の平面図で、緑色が洋館、黄色の部分が和風住宅である。



玄関を入ったすぐの応接間。左側に暖炉がある。



その奥に続く第2応接間。天井の漆喰が美しい。



天井の漆喰



木製の窓。手作りの金物が美しい。



これも金物。



暖炉の飾りも手作りである。



暖炉は実際に使われていた。これは暖炉を下から見上げた所である。
空気の調整のための金具が付いている。



書斎



置いてある家具も年代物である。テーブルに引き出しが着いていた。



書斎を通って日本家屋に入る。次の間から表座敷を見る。欄間に葡萄のデザインがされてある。



廊下の木製の硝子戸には、手作りの歪んだ硝子が埋め込まれている。割れると補充が効かないそうだ。欄間にも細工がされてあった。



表座敷。床の間の造りも非常にシンプルである。



板戸の引き手



ご母堂の間。違い棚の奥に水屋があるのだそうだ。



ご母堂の間の縁側。



2階へと登る。



階段の手摺も1本1本が手作りで、黒檀か紫檀のような材料だった。



2階の廊下から客間を見る。



書院造りの客間は、それでもシンプルな床の間だった。



客間の奥に納戸があったが、納戸の割には、建具が豪華だった。



何故だろうと反対側の階段室を見ると、丸窓などの化粧がみられた。この為の障子戸だったのだと気が付く。



廊下から眺める洋館の屋根も美しい。



2階の寝室。ここの天井の漆喰も美しい。寝室なのに照明器具も豪華だ。



天井の漆喰の隅に、空調用の孔が開いている。



1階に降りて、蔵へ入る。



蔵は広い。2階もありそうだが、登れないようだ。



金庫は壁に2箇所もあった。



懐かしい板戸である。



中廊下を見る。



女中部屋から台所へ入る。



食堂の窓にはステンドグラスがはめ込まれていた。



これは玄関のステンドグラス。



玄関を出て、庭に向かう。



暖炉の煙突も綺麗だった。



庭から見た全景



洋館の部分



日本家屋の部分。庭に設置していた灯籠が、地震の為に2基倒れたそうだ。1基は駄目だったのだろうか。



庭の反対側に比較的新しい洋館が建っていた。



軒の突き出たエントランスにはテーブルと椅子が置いてある。



中を盗み撮りしてみる。結婚式も出来そうな広間だった。

コメント (4)
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