無題・休題-ハバネロ風味-

私の視線で捉えた世の中の出来事を、無駄口、辛口、様々な切り口から書いてみました。

JIAフォーラム

2011-05-14 11:03:21 | 建築・都市・港
5月13日、JIAの東北支部総会とフォーラムに参加するために、山形へ向かった。
通常は仙台で開催されるのだが、今回の震災で仙台に近く、交通の便利な地として山形での開催になる。フォーラムも予定した内容を変更して、震災を中心にした発表とディスカッションになった。



残雪の月山道路を走る。



根元は雪で覆われていても、季節がくれば芽吹きが始まっている。新緑の今が一番美しい。



お昼を済ませる。今回はゲソ天ではなくタコ天の盛りそばにした。量が多いので、フォーラム中に眠くならないかと心配した。



会場は山形の文翔館。元県庁と議事堂だった場所で、議事堂の方で総会は開催される。



文翔館の花壇に咲いていたチューリップがでかかった。中に親指姫が入っていないか確かめたが、親指どころか手がそのまますっぽり入るほどの大きさだった。



文翔館は100年ほど前の大正初期に建てられ、修復工事も行われた。元議事堂内は、このように造りになっている。今回の総会には、沖縄も含めた全国各地の支部長さんも出席された。



阪神淡路大震災の後の芦屋の復興街づくりに関わった小島氏の講演と、玄界島復興計画に関わった加藤氏の講演を聴く。

パネルディスカッションでは、東北各地の被災の状況と今後が話された。安否が気遣われた宮城の針生先生はお元気で、復興の中心になって活躍されていた。お住まいの名取市も被災され、住民の9割が住みたくない。安全が確保されれば戻りたいとも言っているそうだ。
今回の震災から見えてきた事は、専門家と言われる人間が信用おけない事実。原発にしても津波にしても、誰かの責任にするのではなく、自分で判断し逃げる必要がある。
津波対策では、居住地を高台に造るのが良いのか、長大な防波堤(コンクリートに頼らない)を造る方法、松島や珊瑚礁のような自然を生かした防潮にする。人口の島には風力発電など、多々の意見が出された。
福島からは、引き渡しが終わったばかりの建物が津波で流されたこと、原発からの脱出とこれからの住まい方。地場産を使った仮設住宅の話も実行に移されていると言う。



既成の仮設住宅ではない、地場産の杉を使った仮設住宅

被災された各地で、復興計画が出され始めているが、地元に住む人間が動くのではなく、国が中央のコンサルタントに巨額の予算をつけて、金太郎飴的な計画を初めていると危惧もされている。地元の意見を取り入れるために、建築家や建築士が協力する形になっているが、どうして国は地方に任せないのだろう。同じ県でありながら、同じリアス式の海岸に住んでいながら、少し離れただけで文化も歴史も違うことに気付いていないとの意見も出された。

最近の日本は、助け合いが出来ない世の中になってきている。狭い日本列島においても、日本全部が一度に被災することはない。今回は東日本の太平洋側だが、次回は今安全に暮らしている別の地域になる。お互いが助け合わねばならないと再確認するべきである。

今回の原発では、世界にFukushimaの名が轟いてしまったが、決して絶望はしない。なんとかなるさ、やれば出来ると気持ちを入れ替えて、前向きに進まなければならないとの話も出た。



漬け物の寿司



漬け物三昧

シンポジウムが終わって、近くの丸八に会場を移して、懇親会になった。そこで酒を呑みながら、実際に家を流された会員からの話、放射能に逃れたい逃れられない会員の話を聞くことが出来た。どちらも一筋縄ではいかなかった。



コメント (8)
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植物と動物

2011-05-14 10:44:30 | 動物・自然
今はすっかり散ってしまった山王森の桜をお見せしようと思う。結局今年は花見の宴会は出来なかった。



遊歩道の左の桜が白色の大島桜。中央右よりの濃いピンクが山桜で、その廻りは枝垂れ桜が咲いていた。



何という名前の蝶々だろう。外側の羽根の色は茶色で、体長(羽根の両端)が8-9cmほどだった。



キバナイカリソウ



普通のイカリソウ



大勢で賑やかなヒトリシズカ



中央の右寄りにみえるだろうか、黄色の胸が綺麗な鳥、ムギマキ。大きさは雀よりもずっと小さい。



ピントがぶれているシオデ



頂き物のウド

以上、半月をまとめてみた。



コメント (2)
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