無題・休題-ハバネロ風味-

私の視線で捉えた世の中の出来事を、無駄口、辛口、様々な切り口から書いてみました。

心残り

2008-11-02 22:43:18 | 食べ物
カボスなんて、どこでも買えるさと思ったのが大間違い。ちょっと大きめのスーパーを掛け持ちしても見つからない。いつもの市場へ行って尋ねたら、酒田の人間はカボスの使い方と言うか、食べ方を知らない人が多く、仕入れてもいつも売れ残る。だから、仕入れるのを控えると聞いてがっかりした。四国では、カボスそのものだけでなく、濃縮ジュースも売っていたのに。

想えば、最初にカボスを頂いたのは、昔のパソコン通信仲間のN氏だ。彼の奥様が広島生まれで、本場の広島焼き(お好み焼き)を鳥海山の大清水小屋で作って頂いたり、カボスを焼き魚に掛けると美味なのを教えて頂いた。それ以来、この季節には毎年買っていたのに、がっかりである。

カボスの面白い使い方を、徳島の懇親会の会場で教わった。実は、徳島名物の豚骨醤油ラーメンも、会場のテントに店を構えていた。有名な店を徳島市が肝いりで出店してくれたようだ。1杯のラーメンを食べるために、随分と長い間行列に並んだ。普通酒田ではそんな事はしない。黙って並ぶのも癪なので、生ビールを片手に、廻りの建築士とも話を盛り上げながら時間をつぶした。

徳島ラーメンは、良い香りがした。上にはメンマとネギ、チャーシュー、味付け卵が載っていた。ラーメンのそばに1/4に切られたカボスも並んでいた。店の人に、「ラーメンを食べて、量が1/3になったら、カボスを絞って入れてください。」と教えられた。席について一口二口食べると、長い行列に着くのを好まない県民が、1つのどんぶりを「どれ、味見!」と称して、回し食べが始まり、私のどんぶりは行方不明になった。ようやく戻ってきたどんぶりの残り少なくなった汁にカボスを絞って、味の変化を確かめた。

おお~~~!これは面白い。美味しいかも知れない。酒田に帰ったら、もう一度やってみよう。そんな気にさせられた。お土産のゆず茶も美味しかった。カボスがなけりゃ、ゆずでもすだちでも良い。そう思って探したが、今日は見つからなかった。とっても心残りだ。

コメント (4)
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