9月議会は大詰めで、今週の2日間を残すことになりました。一般質問を9月13日(月)にしましたが、2件の内もう1件の浸水対策をブログにします。
岩沼市は昭和61年と平成6年に大水害で、床上・床下浸水など大規模な被害に遭っています。一日の降水量が400mmを超え、岩沼駅の西部及び市内中心部など広範囲で家屋などに被害がありました。
岩沼に長く住んでいる方は、どこが低いとか概ねわかると思いますが、新しく越してきた方には見当がつかないことでしょう。まず、市内中心部は岩沼小学校の南側や市役所近辺の桜地区、桑原や吹上も道路冠水は解消しておりません。
平成6年の水害では、国から激甚災害に指定されました。対策として全国で初めて五間堀川に排水機場を建設しました。今回の一般質問で、五間堀川の水位を下げることが浸水対策ではないか、と質問したのです。
国が建設した排水機場の口径は、3000mmと巨大すぎる大きさなのです。しかも2台作られています。2台同時運転は大水害の雨量にならないと、運転できないほど大きいのです。
一昨年の8月末に、時間雨量50mmを超える雨が降りました。駅西口付近では16mの市道が冠水し乗用車が水没しました。また、東北線の西部地区で多くの道路が冠水しました。
市内中心部では市役所前の道路や桑原や吹上、そして岩沼小学校の南部の道路などで浸水したのです。平成6年の水害と比較し違うところは、排水機場が設置されているということです。
排水ポンプは大きすぎて、五間堀川が満水にならないと運転ができません。五間堀川に市内中心部や西部地区の雨水が流れ込むので、五間堀川の水位が上昇してもポンプが稼働しない状況です。
排水機場に口径の小さなポンプを増設すれば、低い水位でもポンプが運転し、上流の丸沼堀(栄町から消防署方向に流れる)や並柳堀(西小学校から駅西口付近)の水位が低く抑えられるメリットがあると思います。
市内の排水は五間堀川が生命線ですから、この川に水が流れる工夫をしなければなりません。排水機場は国土交通省の管轄ですから、小口径のポンプをつけて貰えないか話し合いをして欲しいと依頼し承諾されました。必ずこの件は国にお願いして欲しいのです。
水路は曲がっているところや段差があるところなどは、きれいなカーブを描いていればいいのですが、そうでないところは流速係数なるものが悪いのです。ちょっとしたことにお金を掛けたらと提案したのです。悪い箇所を指摘しましたが、「お金が掛かる」と消極的です。
実際に指摘した箇所はありましたが、流速係数の悪いところは報告を受けていないと言うのです。悪いところはもっとあると思います。小さな所から直していこうとしなければ被害は少なくなりませんよ。
丸沼堀や中心部を流れる水路は市の管理ですよ!