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復興財源は全国からの

2014年05月30日 | 市政・市制・市勢
 先週の月曜日から3日間(5/19~21)に行政調査のため、栃木県と東京都内を往復してました。初日は『那須地区広域行政事務組合』がある栃木県、二日目は東京都葛飾区の『本田小学校』、最終日は宇都宮市の火葬場『悠久の丘』に行ってきた。

 3日間の移動は主に新幹線だったので、時間的に余裕はあったが新聞やニュースは少なかった。そんな中、同僚議員から長崎県の南島原市で『官製談合』の疑いがあり市長と副市長を含む7人が同時に逮捕されたと教わりました。

 帰宅してから調べようとしていたが、いろいろと忙しく且つなかなか時間が取りかかれませんでした。本日ネットで知らべたら、逮捕容疑は指名競争入札で入札参加の選定で便宜を図り、また最低入札価格に関する情報を知らせたことなどみたいです。

 逮捕容疑の入札は予定価格が1億661万円で、落札価格が9900万円(落札率は92,8%)でした。業者側から1000万円の受領があったと報道されています。昔ながらの談合であれば99%の落札率で大騒ぎ、それが今は最低価格ぎりぎりでこのような事態が発生しています。

 業者は仕事を確実に受注するためには確かな積算を必要とします。設計書に数量は明記されていますから、単価を入れて諸々の管理費などを積算していきます。しかし、そこに分からない見積単価や仮設費などがあります。どういう数字か不明なのです。

 仕事がきつくてもギリギリで受注しようと活動するのは、経験上わかる気がする。しかし、入札価格を不正に入手し且つ金額の授受があったことは許されることではなく、公契約関係競売等妨害容疑で逮捕されて当然でしょうね。

 逮捕された南島原市長は旧有家町の職員で1996年から10年間町長を務めていたとあります。その後有家町は合併し、4年後の2010年に現職市長を破り今季2期目だそうです。旧町長時代を含め14~5年の首長を経験しているベテランなのに、逮捕されるとは残念ですね。

 替わってここ岩沼、いや復興中の宮城県内では公共工事が消化しきれないほどたくさんあります。99%の受注実績もあれば、入札に参加しない工事もあります。(99%の積算はあまりにもうまくいきすぎている、と感じているのですが、、、)

 復興の財源である復興特別税は所得税・法人税・住民税の3点で、その中の住民税は都道府県税及び市町村税から各500円ずつ計1000円の増税をしています。10年間も全国からの協力があって、私たちのまちの復興に寄与しています。

 復興財源は全国からの善意で成り立ち、使い切ることが必ずしもよいことではない。

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1 コメント

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今頃きづかれましたか? (Unknown)
2014-05-31 11:24:31
今頃きづかれましたか?

そうだと思います。復興財源は全国民の善意なのです。
あっちの火葬場でも書かせていただきました。火葬場の事業とはもちろん関係ないはず・・・
ですから、この中身がどのように使われているかとても興味があります。
必要な人に少しでも役に立てばいいのですが、一部の関係ない被災してない方に回ってる部分もあるのでは・・・・

最初どのように岩沼では市民に分配しているのでしょうか?
仙台市では奥山市長に批難の声があがりましたが・・・どちらがいいのかなどは判断できるわけがないですが、現岩沼市長にも、財源を持ってくるだけの実効力とやる気だけはあったはずです。

問題は自分の役割を理解できずに四方八方に進んだ結果かもと思います。

不正を追及するのももちろん大事ですが・・・
何に使われ、その後、どうなってるか?
追跡調査することも、次の段階に必要なことを見いだせる鍵になるのではないでしょうか?被災当時は必要なものがすぐ見えていたと思いますが、

人間はだんだん我儘になるもので、本当は最低限でいいはず・・・


いらないものであれば、返還する勇気も必要です。
個人的には、岩沼市などには、もうやる必要はないのではと・・・あのような市民感覚では・・・いっそ膿は出してしまったほうがいいのでは、

他の県ではnpo法人等見直しされてます。すべて、精査してみたらいかがでしょうか?
岩沼だけの問題ではないと思います。
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