すとう功の周回遅れ

元駅伝選手の「いろんなことに走り続けます」

手順を踏まない将軍様

2012年03月23日 | 市政・市制・市勢

 甲子園で石巻工業高校野球部の健闘が報じられ、感動も冷めないうちに昼のNHKニューステレビを見てびっくりです。岩沼市は議会軽視だけでなくメディアまで牛耳っているかと、そう疑いたくなる。

 ニュースの内容は「岩沼市は津波で被災した500世帯に内陸へ集団移転の事業計画を固め、今月中にも国に認められる見込みで、認めれれば大震災で集団移転事業として初めてのケースとなる。」

 何でも一番が好きな岩沼の市長は、東日本大震災で避難所閉鎖が一番早いと自慢していました。今度は防災集団移転促進事業で、国から一番早い認定をもくろんでいたのですね。(早いことには良いのですが、、、)

 事実、今日付けで復興庁から承諾されたという噂もあります。復興庁も復旧復興が遅いと批判されていましたから、認定一号にあせっていたのかもしれません。国のいわゆるワンスットプってやつですね。

  防災集団移転促進事業はまず始めに移転促進区域を設定しなければなりません。岩沼はこの区域を設定していないのに認められたのはワンストップのおかげであり、区域設定が後からでも良い?これっておかしい!手順を踏んでいないと思うのです。

 移転促進区域とは自然災害(噴火・台風・地震)などにより大きな被害を受け、住居するには危険な地帯と設定することです。これには議会の承認が必要です。

 このことを岩沼市は無視し続けてきました。仙台市や山元町は早めに区域の設定を議会に求め、また、近隣市町では復興計画までも議会で承認されている。

 岩沼の復興計画は議会承諾が無いままに行われており、まして、集団移転は区域の設定すらない状態です。そこに今度はメディアを利用し集団移転の既成事実を作り、区域設定は議会に『やむなし』状態をもたらす。 

 昨年の11月議会で、市長は「集団移転で地域の皆さんの要望を出来るだけ多くかなえられるよう努力していかなければならない」と答弁している。

 にもかかわらず、被災者には津波で被害を受けた集団移転地に対し、この場所に住みたくない方達がいます。そのような被災者を市長(将軍様)は黙殺しているのか。これでは我々議会に物申す機会をなくしていると思いませんか。

 下々が見えない将軍様に、岩沼を任せてよいの。

コメント (1)
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