すとう功の周回遅れ

元駅伝選手の「いろんなことに走り続けます」

ごみに関しての勉強です

2011年02月02日 | ごみ問題

 明日の朝は早いです。亘理名取共立衛生処理組合(亘名)議会の行政調査が千葉県香取市と柏市へ行くためです。事務所を7時に集合しバスで1泊2日の行程です。

 亘名は新ごみ焼却場を計画していますが、焼却施設をどのように建設するのか「機種選定委員会」が亘名に答申しました。内容は基本計画通りではありませんでした。

 基本計画では溶融スラグを生成し、アスファルトなどに混ぜて使用します。つまり、ごみを資源化する焼却施設を作ることですが、アスファルトの使用するには制約があるのです。

 宮城県は溶融スラグをアスファルトに使用することを許可していません。生成される多量のスラグは2市2町で使い切れるものではありません。国や県が使用することで生成されたスラグを処理できるのです。

 東北六県では宮城と青森を除く県がスラグを利用しています。しかし、宮城は利用していませんから、国も県内ではスラグの使用に躊躇してしまいます。

 スラグを作るためにはお金が掛かります。建設後の維持費が大きいのです。機種検討委員会はそのことを見越したのかスラグを作らない焼却施設を提案しました。

 ここからが問題なのです。基本計画の見直しをしなければ新ごみ焼却場は建設できません。もしくは機種検討委員会の答申を無視することです。

 答申通りに建設しようとすれば、焼却灰を棄てる「最終処分場」の大きさをより大きくしなければなりません。(7万立方メートル→14~5万立方メートルくらいですかね)

 環境省に交付金の申請をしていますから、規定上では灰で棄てた場合の15年分の処分場が必要となることが条件なのです。最終処分場を約2倍くらいにしないと検討委員会の答申通りに計画は進みません。

 日本国内で最終処分場の建設予定地が各地で難航しています。(イメージが悪すぎるのです)焼却施設はお湯などを利用する恩恵があるので、多少歓迎されている。

 明日の行政調査は焼却施設と最終処分場を1ヶ所ずつ研修し直すことです。基本計画通りではない、新しいごみの処理方式に向けて組合議員が勉強し直すことだと思っています。

 将来に負担の掛からない施設を作らなければと思っています。第1段階は委員会の答申内容でクリアしましたが、第2段階は4首長で構成する管理者会が委員会の答申を受け入れることだと思います。

 もし受け入れなければ、明日の調査が無駄になる。


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