湘南発、六畳一間の自転車生活

自転車とともにある小さな日常

西丹沢・小川谷廊下

2013年08月26日 | 山・山スキーなど
 今夏、沢登り3本目。西丹沢・小川谷廊下。前回の沢登りでさらに沢登り熱が高まってしまった。暑い夏における最高の外遊びのひとつであることは間違いないと思う。

 この小川谷廊下については、前回以上にどうしようか悩んだ。グレードは本によって初級だったり中級だったり。遡行した人の記録も、ある人は初心者、単独は無理と書いている。でもある人は、人の手が入った丹沢らしいアミューズメントパーク化した沢なんて書いていたりする。いずれにせよ、今までの沢よりかは確実に難しそうではある。ただ誰もが書いているのが、ここが丹沢一の美渓であるということ。きっともっと経験を積んで、そしてできたら複数で行くべき沢なのかもしれないけれども、この「丹沢一の美渓」というのが頭から離れなくなってしまった。行ってみたい・・・

 初級者では絶対に無理とか書いてくれれば、基本的にびびり屋で無理なことはしないタイプなので、あきらめがついたのだと思う。でも行けそうであるならば、駄目元でも行くべきなのではないかと思ってみたりする。行かずに後悔した経験もたくさんあったりするだけに。今年は事情があって直江津集合に参加できなかったこともあって、自分にとって新しいことにチャレンジしてみたい気持ちにもなっていた。

 というわけで、西丹沢・小川谷廊下。



 最初の滝。この小川谷は、この前のように簡単に巻ける滝ばかりではない。ここもそう。少しオーバーハングした右側を越える。



 2つめの滝。かなり難しいところ。



 チョックストーンの右側に、足場がわりの倒木と残置のシュリンゲがある。左側は今回は試さなかったのだけれども、こちら側からはこれがなかったらどうやって登るのだ?といった感じだった。次回は左側も試してみたい。



 ここからはしばらくそんなに苦労せずに登れる滝が続く。







 ここ最近の好天で水量はかなり少なさそう。



 ここがかなりの難所。右側に残置シュリンゲが2つある。うまい人はそれを手掛かりに登るらしいけれども、ほとんどの人は右から巻く。一応試してみたのだけれども、足がまったく決まる場所がなくてどうにもならず。結局右から巻いたのだけれども、この巻き道がかなり悪く、結構高度感もあって怖い。残置ロープに触れることはなかったけれども、もしこれがなかったらもっと怖く感じたと思う。



 ここは右から。



 このつるつるの大岩が本当に大きく、そしてまた登れない。固定ロープが張ってあるからいいものの、これがなかったらどうしたらいいのだろう?ガイドブックには全知全能を振り絞って突破する方法を探ることになる、なんて書いてあったりしたけど。





 有名なゴルジュ帯。水量が多いときは突破に結構苦労するようだけれども、この日は小川でした。



 一番不安だった3段の大滝。上2段は直登は無理で、左側の崖を20m以上登らなくてはならないらしい。高所恐怖症の僕にとっては、かなり緊張していた場所だった。



 でも、幸いなことにホールドのしっかりした階段状の岩場だったので、そんなに恐ろしく感じることなく無事クリア。最後の滝が難しいらしいけれど、ここを無事クリアしてだいぶ気が楽になった!



 ここは突っ張ったんだっけな?一度落ちたけど。



 楽しい滝が続く。



 そうは見えなかったけれど、



 近づくと結構深そう。ここまで緊張感もあって、遊んでなかったので、装備を外して飛び込んだ!足つかず、ずぶ濡れ。楽しい!



 ここは手前左から楽に。



 ちょっとした滝でも上から見ると結構高度感があったりする。



 そして最後の滝。右から登れるらしいが、少し難しいらしい。左から巻くこともできるけれども、その場合は巻いた後の沢への下降がちょっと怖くてできたらザイルを使ったほうがいいらしい。
 なんとなく、ここはクリアしておきたかった。しかし右からトラバースして水流に近づいたあたりで手詰まりになる。そのままでいたら腕の筋肉がやばそうなので、少し戻ってスタンスのしっかりした場所で1分くらい気持ちを落ち着ける。そして再びチャレンジ。最後は前腕を岩に押し付けるような不格好なマントリングでなんとか滝の上にはい出た。とりあえず、登れて良かった! 



 終了点の壊れた堰提をバックに。今までノーヘルだったけれども、今回のためにクライミング用のヘルメットを購入した。ついでに防水仕様のカメラも。



 帰路はトレラン用シューズに履き替えて走るつもりだったのだけれども、充足感を味わいながら沢靴のまま、山の中の作業道を歩いた。走りやすい道ではなかったので、それはそれで良かった。帰宅してからのコーヒー用にと、プラティパスの水筒に入れた3リットルの水の重さがまたなんとも心地良かった。


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