湘南発、六畳一間の自転車生活

自転車とともにある小さな日常

「どこへ行ってきたん?」と聞かれても説明できないオフ 

2009年09月07日 | MERLINチタン号
 順番でいったら「直江津集合2009」の大弛峠のエントリーをすべきなのですが、まだ写真の準備しかできていないので、大弛峠に匹敵するほど、いやもしかしたら大弛峠よりきつかったこちらのオフ会のエントリーを先にします。いやぁ、それにしてもほんとうににきつかった。。。



 仕掛人であるmasaさんの企みに気づかずに集まったこの日の面々は、モリさん、それからブログでの告知を見てやってきたyoshinagaさんご夫妻、そして僕と柳島で合流予定のTonyさん。上の写真の右端に写っているyukiさんは大変勘の鋭い方で、masaさんの企みを察知していたようでお見送りのみ・・・というのは冗談でして、時間の制約があったのですでに衣笠から湘南平まで走って帰りにお見送りに寄ってくれたのでした。でもyukiさんは実際どんな一日になるかを予感していたとのことでした。すごいなぁ。僕は全然気づかなかったです。

 走り出す前に決まったこの日のコースは、一碧湖~大室山往復。そして小田原のコンビニで休憩したときに変更になったコースが熱海峠~十国峠~箱根峠~大観山。



 がしかし、最初に上らされたのが5分で絶景のこの場所。いや~、確かに絶景でした。でも普通だったら熱海峠みたいなきつい峠を上る前って足をためておこうと思いますよね。体力温存しておくように努めますよね。にもかかわらず、どうして寄り道して前菜として20%近い坂を上らなくてならないんでしょう。まぁ最近の伊豆箱根方面のオフ会の傾向と対策から、正直言えばこの前菜は予想していなくもなかったので結構楽しく上れたのですが、まさか一日こんな感じの坂ばかり上らされるなんてこのときは思ってもいないわけで・・・

 そうそう、この日は6月中旬に組み上げたもののまだあまり乗ってないmerlinのチタンバイクで出動。この自転車、Lemondよりお金はかかっているのですが、ポジションが出せていなかったりでどうもLemondより乗り心地が悪いんですよね。それに他にも気になる点がいくつかあって、いままでは積極的には乗る気になれなかったのです。でもよくよく考えればLemondだって本当に乗りやすいと思えるまではある程度時間かかったわけだし、乗らなかったら改善すべき点だって見えてこないわけだからと思い、この日は良い機会だと思ってmerlinに乗って行ったのでした。


                                  アングルについて真剣に検討しあうmasaさんとモリさん

 さて、すでによく場所がよくわからなかった寄り道ポイントからは普通に平和に海岸線を走って熱海。実は僕はこのお宮の松の場所ははじめてです。

 熱海からはなぜかコースが変更、というか追加になって伊豆多賀まで足を伸ばし頼朝ライン経由で熱海峠を目指すことになりました。ここを通れば熱海峠までのあの勾配のきつい坂を回避できるのかと思ってmasaさんに訊ねたところ、上って下って来宮に出るとのこと。ってことは、あの激坂の前にもうひとつ余計な坂を上らなくちゃいけないってことですよね・・・。でも坂そんなにきつくないし、景色良いからというmasaさんのことばを信じて皆で頼朝ラインに向かいます。



 そしてゲットしたのがこの景色。熱海の街が一望です。そして青い空と青い海。確かに素晴らしい!!!

 のですが、僕も含めて何人かは確実に売り切れ状態。そして時間もすでにお昼近くとこれから熱海峠経由で大観山を目指すのはちょっと厳しい感じです。というわけで、このまま湯河原行ってカレーを食べようという提案をmasaさんがしたときは、心から賛成したのでした。

 でもそのまま湯河原へ直行という期待はまたしても裏切られます。急勾配の脇道を下ってなぜか「走り湯」というマイナーな観光スポットへ。よりカレーにスパイスを効かせるために急遽思いついたとのこと。おいおい。



 この上り返しはスパイス効き過ぎです。でもTonyさんは余裕そうですね。そして、後ろのモリさんはきつそうですね。



 こちらはyoshinagaご夫妻。自転車はじめて1年半ということなのに、お二人ともすごい走りっぷりでした。奥様は男がひぃひぃいいながらパワーで上るような激坂を、本当に軽そうなペダリングで、それも常に笑顔で上ってられて本当にびっくりでした。はじめて出場したレースで3位入賞というのも納得のきれいな走りでした。



 で、ようやく今度は本当にカレー屋さん。sudobanさん御用達のこのカレー屋さんには僕も行きたい行きたいとずっと思っていたので、ようやくこの日訪れることができてかなり嬉しかったです。様々なスパイスのせいかとても美味しく食べれたし、話も面白かったし、とても楽しく平和な時間を過ごすことができました。

 そしてお店を出てみると、そこには奥様と車でやってきたシルキーさんの姿が。普段着姿のシルキーさんを見て、「わかりにくいからいつもジャージとヘルメットでいてください」と無茶なことを言ったmasaさんに少し賛同してしまったのは内緒です(笑)

 さて、ここからはとても記憶が曖昧になります。冗談ではなく本当に断片しか覚えていないのです。ただ「きついのは最初だけだから」とか、「一夜城へのコースはここが一番距離長いんだよね。ってことは、それだけ楽だってことでしょ?」というmasaさんのことばに何度も騙されながら、湯河原あたりのみかん畑の中の、ものすごく勾配のきつい細い道を行ったり来たりしながら、だんだんと目が潤んできて、頭のなかが空っぽになっていったことだけはよく覚えています。



 ここ何処だろう?ゴリラポッドを使って撮ったせっかくの集合写真は、手前の草にピントが合ってしまってました。体調の悪いモリさんはこの場所はショートカット。



 下に見えるのは真鶴旧道。そうか真鶴旧道からどこかの脇道に入ったのか・・・



 上りがきつい分、束の間の海に向かっていくような下りはものすごく気持ち良いです。



 さらにそこから何回か寄り道。ほんと、ここ何処ですか?

 ボトルの水が空っぽになり、坂の途中にあった小さな町工場みたいな建物の外にあった手洗い場の水道で勝手に水を補給させてもらったこと(これがなかったら大変なことになっていたと思う)、自販機で一気にジュースを2本飲んだこと、激坂の下りで後輪がスリップしかけたことなどなど覚えていることは“きつさ”に関することばかり。「これが本当の最後」の一夜城に着いたときは心底ホッとしました。

 一夜城を下ってからは、masaさんに促されるままに先頭に出て帰路へ。一瞬「なぜに?」と思ったのですが、元気な人に前を走られたらそれこそ大変なことになってしまうということに気づき、前に出させて頂きました。

 yoshinagaさんご夫妻とは大磯でお別れ。楽しかったです。また一緒に走りましょう!



 そして残る4人は柳島までふらふら走って、しばし海辺で放心。いやぁ、きつかった。まさかこんな一日になるなんて思ってもいなかったですよ。でも、この疲れてボロボロな感覚がたまらなかったりもするんですよねぇ。おかげでひとりじゃ絶対に走らないような道をたくさん走れたし、新しい出会いもあったし、楽しく充実した一日を過ごすことができました。主催者のmasaさん、それから参加者の皆さん、ありがとうございました。きついきついと弱音を吐いてばかりでしたが、懲りずにまた遊んでくださいね。



 そうそう、この日は前日届いたばかりのFINAL LOWのNEWジャージを着て走りました。ちょうどこんな感じのジャージが欲しいと思っていたところに、お仲間のチームがこのデザインでNEWジャージをつくるということを聞きつけて購入させてもらったのです。手配頂いたワニガメさん、ありがとうございました。この日参加した皆さんの評判もとても良かったです。