その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

命のリザーブタンク

2021-08-26 08:01:29 | 転職

雨に打たれて落ちた「オニヤンマ」

夜中に何度も夢を見た…時に同居猫『シロ♀』に飛び乗られ、驚いて目を覚まし、お次は餌を失敬に来た野良猫の『シロパパ♂』の物音に起こされた^^;
夢の中に出て来た人物は、ほとんど前職場で働いた先輩や同僚でした。彼らはそれぞれ退職し、いわゆる「第二の人生」を歩んでいるはずであります。道を切り開くという意味では苦しいこともあったのだけれど、今となっては楽しい(充実した)日々であったと思えるようにもなりました。そんな中で、雇われ人には定めである「人事異動」によって、お世話になった方の訃報が届きました。その時に同僚だった方に、急な知らせの詳細を尋ねると、あまり宜しくない「死に方」であったようである。弔問に出掛け、仕事をしていた頃と変わらぬ遺影の前には、小さな骨壺が置いてあるだけ…葬儀では当然の光景ではあるのだけれど、5年間程苦労を共にした方だけに、少々心に重しが圧し掛かる。旧知の奥さんにひと言ふた言、言葉を掛けたのだけれど、憔悴しきった彼女に、それ以上の掛ける言葉は出て来ない…。
人の命に「燃料メーター」が付いている訳では無いから、病気や事故で突然失われてしまう命もある。『命の燃料タンク』という物があるならば、彼はリザーブタンクの最後の一滴まで使い切ってしまったのだろうか?なんておバカなことを考えてしまうのでありますよ。


「オニヤンマ」は精一杯生きたのだろうか?

傍目では満ち足りた、幸せそうな生活に見えても、それぞれ「もがきながら」生きている。総て「平均点」で満足してきた『おやじぃ』だから、我が寿命も「平均寿命81.7歳」は達成できると信じ込んでおり、『おやじぃ』の親父が生きた83年は越えてやろうなどと考えている。(どこにも確証なんてないのだけれど^^;)されど、夢の中に出て来た人々は、約20年前に机を並べた先輩同僚たちである。通過してしまえば、10年、20年なんて期間はあっという間の過去の出来事でありますよ。
今年、順調な加工用南蛮も、目立って着果量が落ちて来ました。「ひとつ花を咲かせ、7本のナンバンを収穫する。」小学生でも分かる単純な引き算なんですけれど…酒飲みが、半分ほど飲んでしまった一升瓶を前にして、「もう半分飲んでしまった。」と嘆くか「まだ、半分残っている。」と考えるか?精神的にネガティブかポジティブかを測る指標として例えられますが、「無くなったら、その時に考える。」とか「無くなったら、また買えば良い。」と言うのが、最も楽観的な生き方かも知れない^^;
しかし、「命」ばかりはねぇ…後から買いたす訳にも行かないし。
この先、何が待っているかなんて誰にも分からない。「まだ、半分残っている。」内に、次なる手立てを考えて置かなければならないのだろうけれど…まだまだ、リザーブタンクの燃料には手を付けていないと信じて、今朝も収穫作業の始まりでありますよ。

コメント
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