頭で次の仕事を考え身体を動かしているのか、雑草に促されて身体を動かしているのか、次第に訳が分からなくなって来ました。本日の『キュウリ爆弾』の本数38本…オッカーの顔が歪み始めております。(元々かぁ^^;)
ブロッコリーの花蕾が2個…毎年、モンシロチョウに食害されてまともに収穫したことがなかったのですが、今年は雨除けハウスに防風ネットを巡らせているので収穫出来ましたよ。完全無農薬栽培ですエヘン!!さらに、ツルムラサキがひと束とレタスにトマト…我が家の食卓は、夏野菜が満載であります。(私はカッパやウサギじゃないのだから、肉食いたい~。)
我が家の長男『ポン太郎君』は8月7日から夏休みのようでありますが、直ぐには帰らないとメールが入りました。そろそろ就活を始めなければならない時期でもあるし、少々頼もしさも出て来たのかも知れない。約2週間程、放り出してしまったメロンに支柱を立て、彼の大好きなメロンの仕上げに入ろう^^;絡んだ蔓に悪戦苦闘していると、友人である『貧乏父さん(H.N.)』がニコニコと片手を上げてやってきたのであります。
「今日休み?」(目が点の夢屋国王)
「どご刈っといい?」(やる気満々の貧乏父さん)
「それじゃ~コゴミ畑を刈ってくれ。」(半ば呆れ顔の国王)
大体にして月曜日の朝6時である。田舎とは言えど、朝の静寂を乱されては文句のひとつも言いたくなるもの…極力、早朝の機械作業はこれでも遠慮しているつもりなのだが、今朝は大型のミスト車が爆音を上げて近くの田んぼの薬剤散布をしているので、父さんの草刈り音など蚊の鳴くようなもの…懸案であったコゴミ畑の枯れかけた葉を刈ってもらうことにしたのであります。
メロンは、アンデス・アムス・テレサ・パンナ・黄美香の5品種25本。1本に2個の実を着けさせても50個のメロンが収穫できる皮算用なのでありますが、アンデスメロンなどはトンネル栽培でも充分な品種。わざわざ手間を掛けて棚仕立てにする必要があるのか、只今研究中なのであります。小1時間草刈りをしてくれた『貧乏父さん』をお茶に誘うと、ハウスの中を眺めてひと言「かぼちゃ生ってるねぇ^^;」…あのねぇ、わざわざハウスの中でカボチャを育てるおバカは居りませんよ。まだ、表面が裂果していない緑色の球体は、彼の目にはカボチャに映ったらしいのであります。いや、栽培しているオヤジがあまりにも泥臭いので、メロンなどという高級品を作っているとは想像出来なかったのかもしれない。今度、メロンに手を掛ける時は、背広と白手でも準備するべきだろうか…何事も格好から入る『夢屋国王』なのであります。
今まで我慢を重ねて来たから仕様が無いのであるが、この8月から新しい仕事を見つけた彼は、心なしか弾んでいるようにも見える。彼の目には、これから掘り起こし作業を待っているジャガイモ畑と9月中旬のもち米の稲刈りが既に映っているようであります。仕事を追いかけられる彼の姿は頼もしい。今の私は仕事(草刈り)に追われているのでありまして、こういう状態では良い仕事が出来ないことは明白であります。
『夢屋国王』は、さらにギンボ(オオバギボウシ)の畝の草刈りを頼んで、出稼ぎに出掛けたのでありますが、夕刻畑を見回ると、お約束どおり綺麗に刈り込んでくれておりましたよ。
イカリソウの花言葉は、「人生の出発」そして「君を離さない」だそうでありまして、こんなに働く『研修生』を『夢屋国王』は手離せないのでありますよ^^;