オリンポス十二神の一柱、豊穣の神「デメテル」…ギリシャ神話の世界では、地獄の果実であるザクロを彼女の娘が食べてしまったことから、四季が生まれたという話もあるほどであります。一方、我が在所の「弁財天」この週末に例大祭を迎えますが、昔から『濡れ弁天』として有名な神様であります^^;
古くは上杉藩の流れをくむ由緒正しき「弁財天」なので、集落の若い衆が護って来ましたが、若者の考え方や親達の甘さもあって、今では祭典を集落の人々で支えるようになりました。今朝も分厚い雨雲から雨が落ちてきているにも係わらず、祭典用の旗竿を立てなければなりません。「辯才(言語・才能)」「辨財(財をおさめる)」と表記され、当用漢字の制定により「辯」も「辨」も「弁」という漢字が当てられるようになったことから「弁財天」…信心すれば、お金が貯まるなどと言われて来ましたが、我が家の暮らしは一向に楽にならないのであります。むしろ、サンスクリット語を起源とする「弁才天」…口達者、芸達者であれば『夢屋国王』にも心当たりが無い訳でもないのであります^^;
さて、手術を控えている友人『ノロ君』は、禁煙を命じられたのであります。酒が良くて煙草が悪いなどと言う医者は、自分自身が呑兵衛なのだろうと陰口を叩いておりましたが、オッカーに確かめてみると、喫煙者は全身麻酔の際に気管挿管すると痰がからんで苦しまなければならないらしい…リスク回避には禁煙は必要なのだと言うのであります。30年以上毎日40本の煙草を吸い続けて来た彼に、禁煙を勧める喫煙者(国王)は酷な役回りである。一昨日は訪問を遠慮し、昨夜は缶ビールを持参して『第1サティアン』を訪問したのであります。
しかし、彼はまだ命が惜しいらしく(^^;)既に1日半の禁煙を実行しておりました。晩酌に持ち込んだビールを飲みながら「煙草を吸っても良い」と進めてくれる彼を前にして、『夢屋国王』が吸える訳も無いのでありまして、取り敢えず禁煙をすることにしました。(彼の前ではという意味で…)夕方7時にもう寝るという彼の冷蔵庫に残りの缶ビールを補給し、「夜中に目覚めたら飲んで、また寝ろ!」と勧め、帰宅する国王であります。
ザクロの花言葉は「優美」であり「愚かしさ」でもあります。分っちゃいるけど止められないのが煙草であります。これは、「デメテル」でも「弁財天」でもなく、新大陸から煙草を持ち帰った「コロンブス」を恨む、愚かしい『夢屋国王』でありましたとさ^^;